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【気づけばトリコに】平面から立体を生み出す、魅力的なペーパークラフトの世界を知る
一枚の紙からあらゆるモノを作り出せる「ペーパークラフト」。その種類がとても豊富なことをご存知ですか?紙から丁寧に切り出して、順序に沿って組み立てて、1つの作品ができあがったときの感動はひとしおです。
今回は、たまたま手にしたガイドブックの裏にあったペーパークラフトをきっかけに、様々なペーパークラフトを作っているという北枕ふか子さんにインタビューを行いました。
北枕ふか子・プロフィール
あなたの心のふかふか枕。ライター、フリーペーパー制作、ラジオ、体験型イベント主宰など多種多様に活躍中。
サイト:https://msann08206.wixsite.com/ktmkr-fkfk※外部サイトへリンクします。
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ペーパークラフトを作り始めたきっかけは、旅先で偶然に
─ ペーパークラフトに興味を持ったきっかけを教えて下さい。
北枕ふか子さん(以下、ふか子さん):
もともと小さい頃から細かい作業や工作が好きで、小学館が発行していた『小学〇年生』といった学年別の学習雑誌の付録を毎号楽しみにしていました。ほかにも、『レゴブロック』や『ナノブロック』で遊んだり、千羽鶴をひとりで折るなど、紙や平面から何か立体的なものを作ることも好きでした。
ペーパークラフトにハマったきっかけは、大学の卒業旅行で大阪に行った際にもらった通天閣のガイドブックの裏にあったペーパークラフトかなと思います。もともとフリーペーパーが好きだったこともあり、そのガイドブックをいくつか持って帰って、なんとなく「全部作ってみよう」と思い、最終的にペーパークラフトでできた通天閣が10個できあがりました。
─ ガイドブックの裏についていたペーパークラフトがきっかけなんですね。
ふか子さん: そうなんです。通天閣を作っていたのが2014年で、本格的にハマり始めたのは2016年頃からです。『ナノブロック』を出している株式会社カワダから、紙製のパーツを切り出して立体作品を作る『ペーパーナノ』が発売されたことと、色々なホームページでペーパークラフトの素材を配布しているのを知ったのをきっかけに、手当たり次第に作っていました。
─ ペーパークラフトの魅力とはどのようなところにありますか?
ふか子さん:
完成までの手順や正解が明確に分かっていることと、平面から立体を生みだす面白さがあるところです。
通天閣のペーパークラフトを作っていたのは就職したばかりの頃だったのですが、仕事の内容や社会人としての正解が人や会社によってあやふやなことも多く、疲れていました。ところが、ペーパークラフトは手順も簡単で、コツコツと順番に組み立てていくと、立体的な完成品が現れるという体験は、大きな魅力でした。
また、作り上げると達成感もあり、ディスプレイとして完成後に飾ることができるのも魅力のひとつです。
ペーパークラフトをキレイに作り上げるコツ
─ ペーパークラフト用の紙をお持ちだとお聞きしましたが、どのようなものですか?
ふか子さん:
「ペーパークラフト用紙」というもので、ハマり始めた2016年頃に購入しました。普通紙で印刷するとなかなか上手に作れませんが、「ペーパークラフト用紙」は厚みがあり丈夫なので、しっかり折って固定しやすいなどの特徴があります。
自宅にあるプリンターで「ペーパークラフト用紙」に印刷すると、販売されているペーパークラフトのような仕上がりになります。
─ ペーパークラフトを制作する流れを教えて下さい。
ふか子さん:
まずは作りたいペーパークラフトを探します。
フリーペーパーについているものや、何かのおまけで手に入ったものでもいいですし、好きなキャラクターがいたら、そのキャラクターの公式サイトでペーパークラフトの素材を配布していないか見てみるのもいいかもしれないです。
アマチュアのペーパークラフト作家の方が素材を配布しているサイトもあるので、好きなものを選んでみてください。
自宅のプリンターで「ペーパークラフト用紙」に印刷し、順番に切ります。パーツが揃ったら、それぞれ折り曲げていき、ノリで固定して完成です。
道具は、はさみは普通のものを使いますが、ノリは紙用の「ペーパーボンド」を使うことが多いです。接着箇所を間違えた場合でもキレイにはがすことができて、なおかつしっかり接着できる優れものです。
─ ペーパークラフトを作る上でのコツのようなものがありましたら教えて下さい。
ふか子さん: 手順を間違えると付けられなくなる部品もあるので、順番をきちんと読んで把握することは大切です。また、切り取り線に沿ってきちんとパーツを切ることや、しっかり固定することも、ペーパークラフトの見栄えが悪くならないようにするうえでは重要です。
コツコツと作業を続けた先にある達成感はひとしお
─ 今まで作ってきたペーパークラフトはいくつぐらいありますか?
ふか子さん: 手元にはもうないものもあるのですが、覚えている限りだと30種類くらいでしょうか。ペーパーナノ各種、ディズニー系、フリーペーパーの付録、各種メーカーの公式サイトで配布されているものなど、色々作ってきました。
─ どのペーパークラフトを作るか、選ぶ決め手はありますか?
ふか子さん:
基本的にはその時の気分ですが、難易度で決めることが多いです。簡単なものを作りたい、と思ったときは難易度の低い子ども向けのペーパークラフトを選んだりします。徐々に難易度をあげていって、かなり難しいものに挑戦することもあります。
ディズニー関連のペーパークラフトを作っていた時期は、比較的簡単に作れるプリンセス系から、難易度が上がるスターウォーズ系のペーパークラフトへと進んでいき、最終的にアマチュア作家の方が作った『ミレニアムファルコン』を作りました。
一時期、『TOTO』や『肉の万世』が公式サイトで配布していたペーパークラフトを作っていたこともあります。
─ ペーパークラフトを作っていて、楽しいと感じるところはどこですか?
ふか子さん: 楽しいところは、無心で作れるところです。紙を切ったり貼ったりする作業が好きなので、黙々と作っていくのが楽しいんです。うまくできたら自己肯定感が上がりますし、できあがったペーパークラフトをディスプレイしておけば、「良く作れたなあ」と鑑賞できるのも良いところです。
─ 逆に、作業が大変だったり、すごく集中が必要なポイントはどういう部分ですか?
ふか子さん: 紙からパーツを切り出す作業は大変ですね。適当に切ってしまうとうまく付かなくなったり、完成したときにキレイにならなかったりするので、ひとつひとつていねいに切らなくてはいけません。また、切り出したパーツをうっかりゴミと一緒に捨ててしまわないように注意も必要です。
─ 今まで作ってきたペーパークラフトの中で、作っていて特にこれが楽しかった、というものはありますか?
ふか子さん:
『ミレニアムファルコン』は達成感がすごかったです!細かいパーツが多く、ただ折るだけではなく、箱のように折ってからくっつけたり、丸くして貼り付けたり……と難しい作業も多かったので、かなり時間がかかりました。その分、完成後の達成感はひとしおです。
『ペーパーナノ』シリーズは世界の建築からディズニーまで様々な種類が出ており、あらかじめパーツを切り離しやすい加工がされているので、見栄えよく仕上がります。特に東京駅の駅舎がお気に入りで部屋に飾って定期的に眺めています。
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取材を終えて
ペーパークラフトは、紙を切ってパーツを組み立てていくというシンプルな作業の積み重ねではあるものの、北枕ふか子さんにお話しを伺うことで、その世界の奥深さを知ることができました。
ブラザーの「プリふれ」には、建物や道路の素材を使って自分なりの町を作ったり、イヌやアルパカを作りながらその動物について学べるなど、無料でダウンロードできるペーパークラフトの素材が多くあります。
自分が気になるペーパークラフトを探して、ぜひ作ってみて下さい!
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