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「誰かがわくわくしたり、嬉しくなるものづくり」いろは出版インタビュー
手帳やアルバム、文具など、かわいらしくて素敵なアイテムを発表し続ける京都の企業、いろは出版。デザインはもちろん、目的に沿った使い方も豊富で思わず手に取りたくなるアイテムはどのように作られているのでしょうか。
今回はいろは出版でマーケティング部広報を担当されている治下祐佳里さん、企画・デザイン部でプランナーとして働かれている井上美穂子さんにインタビューを行いました。おすすめしたいアイテムや制作の背景など、興味深いお話は必見です!
いろは出版
- https://hello-iroha.com/※外部サイトへリンクします。
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家族の宝物になっていくことを大事に制作
─ いろは出版での製品開発において、アイデアから形になるまでの流れはどのようなものなのでしょうか。
井上さん:新商品をつくるときは、まずアイデア出しを行い、その中から販売チーム・企画チームで意見を出し合ってセレクトしたアイデアを、さらに具体的な企画にしていきます。手に取ってくださる方、実際に使ってくださる方にとって何が最もいい形なのかをずっと意識しながら、つくっています。
企画・デザイン・生産管理・販売・物流を自社で行っているのが、いろは出版のものづくりの特徴です。アイデア出しの段階からアイテムになってお店やお客様に届くまで、社内で密にコミュニケーションを取って進めています。
例えば今回ご紹介するHomeアルバムやSimpleマタニティアルバムは、単純に“売れそうだから”だけでなく、写真を残す=思い出を残すものなので、それがいずれ家族の宝物になっていくというところを大事にしながら制作しています。つくるのはアルバムという「モノ」ですが、アルバムを通して、家族の忘れたくない日々を留めておける宝箱をつくるイメージをふくらませ、どうすればお客様に使っていただけるか、宝物のように大切に思っていただけるかを大切にしながら、また、ママ社員の意見なども聞きながら商品化していきました。
─ 実際に手に取る方のことを思っていらっしゃるからこそ、素敵な製品が作られているのですね。アイデアを製品に移すまでの難しさと、楽しさについてお聞かせいただけますでしょうか。
井上さん:「モノ」以上の、例えば時間、空気感、思いなど目に見えない価値を届けるものづくりをしていきたいと考えています。その価値づくりが最も重要であると同時に、最も頭を使うポイントです。届けたい価値に対して、仕様、デザイン、コンテンツ、価格など全てのバランスを取ることがいつも難しいですね。また、はじまりはやっぱりアイデアなので、キラリと光るアイデアを出すこと、いろはらしいアイデアを出すことにこだわってものづくりをしています。
今はSNSでいろんな情報が載っていたり、100円ショップで手軽に可愛いものが買える時代なので、「可愛い」だけで勝負するのではなく、使う人のことを最大限想像し、どうすればお客様にとって本当に必要なもの、うれしいものになるのか、をしっかりと考えるようにしています。
たくさんの人が関わってつくっていく中で、アイデア同士がかけ合わさって、想像を超えたかたちになっていくところは毎回すごく面白いです。商品のクオリティを上げるのは、一歩踏み込んで考えたからこそ生まれるアイデアの積み重ねだと思うので、どんな小さなアイデアでも声に出していくことを意識し続けています。
おすすめの商品とポイント
─ いろは出版の製品の中で「ぜひ紹介したい!」というアイテムについて、おすすめポイントとともにご紹介いただけますでしょうか。
治下さん:ひとつめは写真や思い出の品とともに、子供の成長や家族の思い出をまとめられるバインダーアルバムシリーズ、「Homeアルバム」です。子どもと過ごす毎日には、写真はもちろん、写真以外にも残したいものがたくさんあふれています。はじめて描いた絵、一生懸命折った折り紙、幼稚園からもらったメダル、表彰状……大切に残したいものを1冊にまとめたいという企画者の想いからできた、大容量のバインダーアルバムです。
─ 大容量なので、たくさんの思い出深いアイテムが残せそうですね。
治下さん:また妊娠中の写真や健診でもらうエコー写真を入れ、シンプルなフォーマットに書き込んでいくだけで、赤ちゃんの成長や生まれるまでの思い出を素敵に残すことができるマタニティアルバム、「Simpleマタニティアルバム」もおすすめです。
大きくなっていくお腹や妊娠中の思い出などを書き留めたり、赤ちゃんの初めての写真や体重とともに、出産の様子や名前の由来などを記録することもでき、大きくなって子どもと見返したり、記念にプレゼントしたりと、家族にとって大切な1冊になります。
─ お子さまのいるご家庭にぜひおすすめしたいアイテムはありますか。
治下さん:さきほどご紹介したHomeバインダーアルバムはもちろんですが、5〜7歳ぐらいのお子さんのいるご家庭にぜひおすすめしたいのは「OYAKOノート ―親子の交換ノート―」です。忙しい毎日の中で、少しの時間でできるコミュニケーションツールとして、つくりました。親子でお互いに質問をしあって自由に書きあえるよう設計しており、楽しく書いて、楽しく続けられる工夫がいっぱいつまったノートです。
─ 手書きだからこそ、温かみもありますし後から見返しても良いですね。
治下さん:書くとたくさんほめてあげられたり、優しい言葉を交換できたり、「会話」とは違うコミュニケーションが生まれます。また書くことに自然に興味が出る大事な時期だからこそ、机に向かって書く練習を楽しくできます。絵も字もお子さんの年齢とともに変わっていくので、お子さんの「今」がつまったノートができあがります。
─ 製品について、お客さまから寄せられた声で嬉しかったものはありますか。
治下さん:世の中に数多く存在するステーショナリーや雑貨の中から、私たちの生み出したアイテムを選んでいただけるだけでもとても嬉しいのですが、私たちのつくった商品が、お客様やお客様と大切な人との宝物です、とか、大切な人に思いを伝えるきっかけになりました、と言われたときは、とても嬉しいですね。誰かがわくわくしたり、嬉しくなったりするところを想像したり、つくっている私たち自身も心が動くようなものづくりをしているので、実際にお客様からそのような声が届くと、やりがいを感じます。
またお客様からお手紙を頂くこともあり、お客様の人生をほんの少しでもハッピーにするお手伝いができたのだと思うと、すごく励みになります!
また、手帳やカレンダーなどがこの夏に発売しますので、オンラインショップや公式SNSに遊びに来てください☆
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取材を終えて
おすすめいただいた製品を含め、さまざまなシーンを想像して素敵なアイテムを開発されているいろは出版さんのお仕事についてお話をお聞きしました。自分で使うことだけでなく、大切な人へのプレゼントにもぴったりですね。
また、「写真を残す=思い出を残す」というお話が非常に印象的でした。家族や友人、恋人との写真を思い出として残せるアイテムをあなたも手にとってみてはいかがでしょうか。
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