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【明日から使える家事シート 無料ダウンロード付き】掃除を習慣化するポイントを三條凛花さんにインタビュー
「仕事や育児に追われ、なかなか家事をする時間がない」、「もっと時間を有効活用したい」と悩んでいる人も多いはず。
さまざまな家事の中でも、掃除は習慣化したいと思いつつ、忙しくて結局そのまま……なんてこともあるでしょう。しかしテレワークにより、長い時間を過ごすことも多くなった自宅は、なるべく清潔に保ちたいもの。
そんな人におすすめなのが、家事を効率よく進めるための家事ノートと家事シートです。今回は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』、『365日のとっておき家事: もっと暮らしやすい家と時短のしくみづくり』をはじめとする著書やブログで時間の使い方や家事をスムーズに進めるヒントを発信されている三條凛花さんに、インタビューを実施。三條さんが家事ノートを始めたきっかけや起こった良い変化、掃除を習慣化するポイントをお聞きしました。このインタビューのために作成いただいた家事シートと活用方法は、必見です。
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三條凛花さん・プロフィール
1988年生まれ。四国在住。整理収納アドバイザー。夫、4歳長女、1歳長男、2匹の猫と暮らす。2015年に開始したブログ「365日のとっておき家事」が人気に。
著書:『時間が貯まる 魔法の家事ノート(扶桑社)』『365日のとっておき家事(三笠書房)』『もっと動ける私になる!魔法の家事時間割(扶桑社)』
- Blog「毎日が特別になる365日のとっておき家事」 http://365kaji.blog.jp/
家事ノートによって時間が貯まった
─ 三條さんが家事ノートを作ろうと思ったきっかけをお聞かせください。
三條さん:
「何度も同じことを書く」という煩わしさをなくしたいと思ったことがきっかけです。
学生時代は、朝起きたときにノートに今日やるべきことをすべて書き出していくToDo管理をしていました。ところが、こまごましたことも含めるとタスクはものすごい数になるため、書くだけで時間がかかり、手間に思えました。
そのため、ノート自体をやめたこともあります。ただ、ノートにやることを書き出すと、たったそれだけでうまく回り出す感覚があったのです。それは長年忘れられずにいました。
やがて結婚して、ますます家事の管理に悩むようになってから、「書く手間」を最小限にすれば、家事のノートをうまく使っていけるのでは?と思い立ちました。
特に気になったのは、毎日や週に1度、決まった頻度で繰り返していく「ルーティン」の家事です。「同じことを何度も書くのはいやだな――。」その観点で試行錯誤を重ねた結果、一度すべての家事を書き出し、頻度を設定し、あとはコピーして量産するなど、同じことを書かなくても良い工夫をするようになりました。
─ 家事ノートによって三條さんの生活はどのように変化したのでしょうか。
三條さん:
ひとことでいうと、時間が貯まりました。
それまで、私の生活のほとんどは、その都度考えたり、悩んだり、迷ったり、調べたり、探したりする時間に充てられていました。でも、家事の情報をノートにまとめることで、そうした無駄な時間を貯めて、有効活用できるようになりました。
─ わずかな時間であっても、長期的に見ると無駄な時間になってしまいますよね。
三條さん:
学生時代と今の生活を比べると、それがよりわかります。
ノートに同じことをくり返し書いていた学生時代は、面倒さに負けて、書くこと自体をやめてしまうことがよくありました。その結果、ノートを活用していない時期は、100%自分のためだけに時間を使うことができたはずなのに、いつも時間に追われていました。家事も終わらないし課題もぎりぎり。常に探しものをしていたし、やりたいことはたくさんあるのに、何もできていない。自己嫌悪ともどかしさでいっぱいでした。
でも、家事の記録方法を確立できた今は違います。2人の子どもを育てながら、子どもの昼寝中に仕事をしています。自分のために使える時間は、1日のうち10%もありません。それなのに、日々たくさんの本を読み、読書ノートなど趣味のノート作りをしたり、ハンドメイドや刺繍をしたり……。いろいろなことをできるようになりました。
その時間は、家事時間にゆとりを持てるようになったから生み出されたものです。1日の家事のゴールが決まっているので、そこを目指して淡々とこなしていくだけ。迷うことも、悩むこともありません。
明日から使える、「Myおそうじシート」の活用方法
─ 今回制作いただいた家事シートについて、使い方や活用方法をご紹介いただけますでしょうか。
三條さん:
今回のシートは、どんなライフスタイルの方でも使っていただけるような形でつくりました。
まずは、シートのテンプレートをたくさんコピーしてください。1枚のシートを、1つの場所に貼ります。使用期間は1ヵ月です。
スーパーやファミリーレストランなどのトイレに、従業員用の掃除進捗シートが貼ってあるのを見かけたことはありませんか? 今回のシートは、そのイメージで作っています。
まず、右側の罫線部分に、決まった頻度でやりたい家事を書き込んでください。ただし、毎日したいものは書く必要はありません。
たとえば、月曜日は冷蔵庫の整理、火曜日はコンロ周りの掃除…といったように。スポンジや歯ブラシ、カートリッジといった交換が必要な作業は、日にちを決めておくのがおすすめです。
ここまでできたら、左側の表部分を活用していきましょう。表の縦にあるのは日にちです。1ヵ月分の日付が入っています。横軸は掃除場所・掃除内容です。あらかじめ印字してあるのは、基本的にどの部屋にもありそうなもの。床、壁、引き出し、棚などが入っています。空欄部分には、右側の罫線部分に書いた曜日ごとの家事内容を入れていきましょう。
あとはかんたんです。掃除をしたら、○を書くだけです。片づけと掃除どちらも必要なものなどは、わかりやすくするために、○の中に「片」「掃」などと書いてもいいですね。
1ヵ月経ったら、一番下のメモ欄に気づきを書いて、来月に生かしてみてください。
なお、場所別の掃除内容がかっちりと決まった場合は、○と気づき以外のすべてを書き込んだ状態でコピーすると、書き込む手間がまったくなくなり、おすすめです。たとえば画像のシートだったら、キッチンという文字、左側の表横軸の空欄部分、右側の掃除内容を書き込んだ状態にしてからコピーするということです。
掃除の習慣化のために大切なのは、気づくこと
─ 三條さんが家事シートを作るうえで、こだわっているポイントについてお聞かせください。
三條さん:
私がこだわっているのは、いかに書く手間を少なくするかということです。
子どものころからノートを書くのが大好きでしたが、冒頭にも書いたように、とにかく「同じことをくり返し書くのが苦手」です。これは、私が記録を挫折する大きな要因になります。
そのため、極力同じことを書かなくていいように作っています。
─ 制作いただいた家事シートは、書くスペースも少ないため続けやすいと思いました。三條様が普段お掃除をする際、効率的に行うために気をつけているポイントはありますか。
三條さん: 掃除をするときに気をつけているのは、なるべく同じ場所での作業を同じ日にまとめること、広範囲で多種類の掃除・片づけが必要な場所(たとえばキッチンなど)は、引き出し1段単位で細かく作業を分解していくことです。
─ では、最後に「掃除を習慣化したいけど、なかなか長続きしない……」と悩んでいる方へのアドバイスをいただけますでしょうか。
三條さん:
習慣化のために大切なのは、気づくことです。「今日はこの場所の掃除をする」と気づくこと。これがスタート地点です。そのためにこのシートをぜひ活用してみてください。
毎日くり返す家事は、体で覚えていくことができます。でも、頻度が少ない家事は、気付かなければ手をつけられません。実際、私自身も、ノートがなければ「週1」「月1」の家事には手つかずになってしまいます。
ノートは、家事を楽にしてくれるツールです。ぜひ活用してもらえたらうれしいです。
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取材を終えて
家事ノートにより、時間が貯まるようになったと話していた三條さん。家事をしっかり行いながら、自分のための時間を作ることができるようになったという実体験は、興味深く思った人もいるのではないでしょうか。
ぜひ、三條さんが作成した家事シートをプリントアウトし、早速活用してみてくださいね。
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