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趣味掲載日:2020-07-16

【模型工作にも応用可能!】多彩な印刷ができるブラザーのラベルライター!

【模型工作にも応用可能!】多彩な印刷ができるブラザーのラベルライター!

*この記事は、鉄道模型専門誌「RM MODELS」掲載の記事を、出版元の株式会社ネコ・パブリッシングの許諾の下、掲載しています。
本記事に記載の製品性能・使用感等は、編集部の見解を尊重し、雑誌掲載時の内容をそのまま使用しています。



職場や学校など、ファイルや備品管理などで用いられる「ラベルプリンター」や「ラベルライター」。

鉄道模型とは無縁と思いきや、実は車輌の管理や模型工作に幅広く活用できるのです!

ここでは、ブラザーの多彩な印刷が可能な高性能なラベルライター2種を紹介します。

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【ラベルライターで模型工作】スマホやタブレット…驚くほど進化を遂げたラベルライター

ラベルライターは前述の通り、職場や学校など事務的な分野で用いられており、その名の通り打ったテキストをそのまま「ラベル印刷」することを主目的にした機械。

基本性能としては家庭用インクジェットプリンターのような高画質や多彩な色表現性は要求されず、むしろ簡単かつ確実にラベルが印刷(およびカット)できることに重きを置いています。

印刷できる色は単色で、色表現はラベル色の選択で表現するのみ。

フォントは内蔵のゴシックや明朝、ポップ体など限られた選択肢から選ぶ…。

一般的なラベルライターの持つ印象はこんなところでしょうか。

しかし、今回紹介するブラザーのラベルライターは、パソコンやスマホ・タブレットで様々な表現設定ができ、インクジェットでは印刷できない白・金・銀といった特色(PT-P710BT)や、多彩なフルカラー印刷(VC-500W)もできるなど、ラベルライターは驚くほど進化を遂げています。

▲ラベルデザインや印刷設定はプリンター本体ではなく、パソコンやスマートフォン、タブレットで行なう。Wi-Fiによる無線接続にも対応(VC-500W)。

ピータッチ キューブ 「PT-P710BT」

ピータッチ キューブ 「PT-P710BT」

▲PT-P710BTはTZe規格のテープカセットを本体内にセットして使用する。対応テープ幅は最小3.5mmから最大24mmの幅広ラベルも使える。電源はLi-ion充電池(本体内に搭載)による充電式なので、持ち運びに便利。

パソコンやスマートフォン・タブレット(以下端末)から操作できるお手軽なラベルプリンタ。印刷は熱転写方式で、白・金・銀といった特色を使えるのが特徴。また、端末内のフォントが使えるので、文字の表現性に優れています。

ピータッチ カラー 「VC-500W」

ピータッチ カラー 「VC-500W」

▲VC-500Wはフルカラーの専用ロールカセットを本体背面にセットして使用する。対応テープ幅は最小9mmから最大50mmの幅広ラベルも使える。本機はフルカラー専用で、PT-P710BTのような特色は使えないので、目的・用途に合わせて機種を選択すると良い(両方揃えるのが理想的)。

ラベル内にシアン・マゼンタ・イエローの発色層を重ね、感熱の加減でフルカラー印刷を実現した画期的なラベルプリンタ。端末による操作はもちろん、無線LAN(Wi-Fi)にも対応しているので場所を選ばずプリントが可能です。

【ラベルライターで模型工作】デザイン&印刷設定は端末で操作!

ラベルのデザインや印刷設定は両機ともパソコンではラベル作成ソフト「P-touch Editor」、スマートフォン・タブレットでは専用アプリ「P-touch Design&Print(PT-P710BT)」「ColorLabel Editor(VC-500W)」を使います。

どちらも豊富なデザインテンプレートが用意されているので、使用目的やイメージに合ったデザインが簡単に作れます。

なお、操作性やフォントの自由度でいえば、パソコンの方が鉄道模型(模型工作)での使用に向いています。

▲パソコン用ラベル作成ソフト「P-touch Editor」による操作画面。両機とも共通で操作でき、文字打ちやラベルのデザイン、印刷操作までこの画面上で行なえる。既存ラベルライターの多くは本体の小さな液晶画面での操作なので、パソコン画面の方が完成イメージが掴みやすい。

▲パソコン内にインストールされているフォントが自在に設定できるのも、端末操作方式最大の利点といえる部分。文字サイズや配置の調整も画面上で直感的に操作できる。文字以外にも図形や簡単な表組も配置可能だ。

▲画像も操作画面上にファイルをドラッグ&ドロップするだけで簡単に取り込める。サイズもラベル幅に自動調整されるが、拡大・縮小や位置変更も容易に行なえる。フルカラー印刷対応のVC-500Wでは特に使いたい機能だ。

▲両機ともラベルのオートカット機能を搭載しているので、複数枚の連続印刷にも対応。ラベルのデザイン部分両端はハーフカットが自動で入るので、貼付時に台紙がめくりやすい(右写真)。

▲フルカラー印刷対応のVC-500Wの場合、元のラベル色は白地で、印刷により地色を自在に設定することができる。写真はKATOの車輌ケースに色を合わせているところだが、限られたラベル地色に委ねられる既存のラベルプリンタではできない芸当だ。

▲車輌ケースと近似色のラベルが作れるので、元の印刷を消さずに(簡単には消えない)その上から貼り重ねるだけで文字が変更できる(VC-500W)

▲元の車輌ケースのデザインを崩さずに文字変更ができた。写真印刷もアイコンとして視認性が向上するので非常に効果的だ(VC-500W)。

▲車輌ケースの他にも車輌単体の号車や連結方向を示す標記を作るのにも適している。また、実車のように動力車などメンテナンス時の検査標記を作るのも面白い。

▲ジオラマの表題プレートも、作品のイメージに合ったものが専用ソフトやアプリで簡単に製作可能だ(VC-500W)。

【ラベルライターで模型工作】透明ラベル+白印刷!

▲白・金・銀といったいわゆる「特色」印刷が可能なPT-P710BTなら、透明タイプのラベルを使用することで、地色を活かしたラベル製作が可能。左写真は車輌ケースとパワーパックに貼付けた例。室内灯など追加装備や加工を施した場合や、パワーパックなど特定した場所で使用する際の区分など、カラーラベルより強調せず、かつ元のデザインを崩さず表記したい場合に有効だ。

▲透明ラベル+白印刷の応用例。家庭用インクジェットプリンタでは不可能な、地色(または透明)を活かした標記類の製作に大いに活用できそうだ(PT-P710BT)

▲モデラーとして最も気になるのが解像力。ラベルプリンタ特有のドットが多少出てしまうが、なんとか解読は可能なレベル(PT-P710BT)。

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ラベルライターを工作机に!

本誌では「デジタルモデリング」と称して、鉄道模型工作に活用できるデジタル機器をたびたび紹介しておりますが、ジャンルとしては「事務用品」に属するラベルライターが、鉄道模型でも幅広く活用できるということに驚きました(正直なところノーマークでした…)。

今回はほんの一例として紹介しましたが、他にも看板や駅名標、車輌の標記類など、まだまだ可能性を秘めていそうですね。

製作・本文・写真:根本貫史(RMM)

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