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趣味 【紙とは思えない!?】中学生・高校生が紙で作った鉄道ジオラマコンクール「ペーパージオラマグランプリ2018」潜入レポート

【紙とは思えない!?】中学生・高校生が紙で作った鉄道ジオラマコンクール「ペーパージオラマグランプリ2018」潜入レポート

どこか懐かしい風景や、現代の都市の街並み……その中に鉄道が走る風景を精密に切り取った「鉄道ジオラマ」。その出来栄えを中学生・高校生が競う「ペーパージオラマグランプリ」という大会があることをご存知でしょうか?

今年で2回目となる「ペーパージオラマグランプリ」が、2018年3月21日に東京・品川区の八潮児童センターにて開催され多数の来場者で賑わいました。今回はそんな大会の模様を、中学生・高校生達の「力作」を紹介しながらお届けします。

ペーパージオラマグランプリとは

ペーパージオラマグランプリとは

「ペーパージオラマグランプリ」は、紙を主素材として創作した鉄道ジオラマの出来栄えを競うコンクールで、大会の趣旨として「紙を作った創作活動の楽しさ」を幅広い人々に伝えることを目標としており、実際に大会当日には、小さなお子さんから大人まで、幅広い年代の方が中学生・高校生が丹精込めて作り上げた紙の鉄道ジオラマの世界に見入っていました。

2回目の今回は、前回を大幅に上回る29の学校・団体・個人が、全52作品をエントリーし、運営サポートや景品協賛などの形で、様々な業界より24社が協力する大会として開催されました。

ペーパージオラマグランプリ2018の概要 ※外部サイトにリンクします

大盛況!ペーパージオラマグランプリの模様に迫る

大盛況!ペーパージオラマグランプリの模様に迫る

▲開場前、設営時の会場の様子

今回の「ペーパージオラマグランプリ2018」では、「Nゲージ部門(※)」をはじめ、家族で取り組んだ「プラレールファミリー部門」や「プラレール一畳部門」の計3部門に分かれ、それぞれでジオラマの出来栄えを競いました。この「ペーパージオラマグランプリ」での評価基準は、ジオラマとしての完成度はもちろん、紙の使用率も審査基準となっており、その辺りが「ペーパージオラマグランプリ」たる所以となっています。

※Nゲージとは縮尺1/150(新幹線車両は1/160)サイズの鉄道模型のこと

それでは、「Nゲージ部門」の作品のうちプリント日和編集部が気になった作品をご紹介します。まずご紹介するのは、栄えある大賞・金賞を受賞した、青稜中学・高等学校 鉄道・自動車部の作品「品川区にない? 品川駅」です。

【大賞・金賞受賞】青稜中学・高等学校鉄道・自動車部作 「品川区にない? 品川駅」

【大賞・金賞受賞】青稜中学・高等学校鉄道・自動車部作 「品川区にない? 品川駅」

精密かつコンパクトに再現された品川駅に、大賞・金賞のW受賞も納得の出来映えです。
駅ビルなどの建物はもちろん、ホームや高架下の商店街なども全て紙で再現されており、この作品における紙の使用率は約90%とのことで「ほぼ紙」。紙の使用率の高さもさることながら、「紙でここまで精密に出来る」という点に驚かされた作品です。

【大賞・金賞受賞】青稜中学・高等学校鉄道・自動車部作 「品川区にない? 品川駅」2

人通りの多さもまるで品川駅!横断歩道は、市販の「お名前シール」を細く切り出したものを貼り、表現したり、広告看板などにもちょっとした「小ネタ」が隠されていたりと、細かく見れば見るほど作品の世界観に引き込まれてしまいそう。
この作品の制作に携わった学生さんに一番苦労したところを訪ねたところ、駅ビル「Wing」のアーチ状の壁面装飾が一番苦労したそうで、何と紙を1mm幅に細く切り出して、立体的に組み立てて作成したとのこと。作品を実際に見る機会があれば、作品に隠された「こだわりポイント」に注目して見るのも楽しいかもしれません。

都立大崎高校 ペーパージオラマ部作 「原宿駅」

都立大崎高校 ペーパージオラマ部作 「原宿駅」

原宿のメインストリート「竹下通り」を中心に構成されたジオラマ作品で、通りの両脇に構える2軒のビルの制作に特に力を入れた作品だと制作を担当した学生さんから説明してもらいました。ビルの特徴的な美しいガラス部分を表現する為に、ガラス部分は1枚の透明な下敷きを活用し、窓枠は下敷きの上に細かく切り出した紙を貼り付けて表現したそうです。

駅の屋根のよごれや、通りを埋め尽くす人の波、そして近代的な建物……たくさんの人が行き交う原宿駅の様子を、あえて実際の縮尺からずらしてデフォルメする工夫も取り入れコンパクトなスペースに「原宿らしさ」を見事に凝縮して表現されていました。

立教池袋中学校・高等学校 鉄道研究同好会作 「分岐と交差」

立教池袋中学校・高等学校 鉄道研究同好会作 「分岐と交差」

見事、鉄道模型専門誌「RMモデルス」などを発刊する出版社「株式会社ネコ・パブリック」社の賞を受賞した立教池袋中学校・高等学校 鉄道研究同好会の作品。モチーフとなったのは鉄道好きには有名な鶴見線・浅野駅。紙の使用率は95%と、非常に高く、踏切以外、すべてのパーツを紙で自作した作品。ホームの屋根裏や建物の形、橋の作りなどは、すべて現地へ赴き、詳細な資料を集めてから作ったそうで、本線と支線が分岐する駅の線路や運河の位置などにこだわった、完成度の高いリアルなジオラマです。

目黒学園中学・高等学校 鉄道研究部作 「Memories of 碓氷峠」

目黒学園中学・高等学校 鉄道研究部作 「Memories of 碓氷峠」

作品の舞台は、群馬県の高崎から新潟を結ぶ信越本線のかつての名所、長野新幹線の開業により廃止となった横川-軽井沢間にあった碓氷第三橋梁(通称・めがね橋)をモチーフとしています。この作品を制作するために実際にめがね橋を訪れてイメージを膨らまし、さらに、納得の行く作品になるまで何度も作り直しをして、その精度を高めていったそうです。
草の表現に使われているパウダーやバラスト(線路に敷く砂利)以外、すべて紙で表現しており、紙の使用率も高いく、美しい色合いとその質感も相まって目を奪われる作品でした。

プリント日和編集部もジオラマ審査に参加!「ブラザー販売賞」を浜川中学校鉄道研究部に進呈!

今回の「ペーパージオラマグランプリ2018」には、協力パートナーの1社としてブラザーも協力を行い、特別賞「ブラザー販売賞」の審査員としてプリント日和編集部もジオラマ審査に参加し、品川区立浜川中学校に特別賞を贈りました。

作品名:早春のJR東日本八戸線「陸中八木駅」

プリント日和編集部もジオラマ審査に参加!「ブラザー販売賞」を浜川中学校鉄道研究部に進呈!

菜の花や桜の木で春の季節感を演出した品川区立浜川中学校鉄道研究部の作品。

プリント日和編集部もジオラマ審査に参加!「ブラザー販売賞」を浜川中学校鉄道研究部に進呈!2

鉄道模型が走行するレール以外は、紙や身近に入手できる材料をアイディアでジオラマ素材に「リユース」して制作されており、例えば、菜の花や桜の木はタオルを染色しほぐしたものを使用し、道端の枯れ草は使用済みのさんぴん茶の出がらしの茶葉を使用。そして、土はコーヒー豆や砂利は校庭の砂利を選別して敷き詰めたり、極めつけは、駅前のフェンスに台所用水切りネットを使用したりと、「手作りの原点」を思い出させてくれるアイディアに満ちた作品でした。

プリント日和編集部もジオラマ審査に参加!「ブラザー販売賞」を浜川中学校鉄道研究部に進呈!3

ブラザー販売賞の副賞として、カッティングマシンのScanNCut(スキャンカット)を進呈しました。スキャンカットとは、ハサミやカッターを使わずに、紙、布、プラスチックシート、ステッカーなど様々な素材を自在にカットできるブラザーのカッティングマシンです。
来年の「ペーパージオラマグランプリ」では、このスキャンカットを制作に利用したペーパージオラマが登場してくれることでしょう。

【手軽に紙で本格ジオラマを楽しむ】精密ペーパークラフトのすすめ

この記事を読んで、「ペーパージオラマに挑戦してみたい!」と興味を持った方におすすめなのが、プリントテラスで配信している「紙で作る鉄道ジオラマ」です。

古き良き昭和の薫り!紙で作る鉄道ジオラマで自分だけの街を作ろう
プリント日和編集部もジオラマ審査に参加!「ブラザー販売賞」を浜川中学校鉄道研究部に進呈!

昭和30〜40年をテーマに制作された鉄道ジオラマの建物のペーパークラフトがダウンロードできます。駅舎や八百屋、食べもの屋、タクシー会社など、自分なりの組み合わせで配置することで、オリジナルのジオラマを制作することが可能です。

「ペーパージオラマグランプリ」はものづくりへの熱い思いに満ちた大会だった

ひとつの世界観を作り上げるジオラマには、どこに何を配置するか、何を表現するか、製作者の並々ならぬ思い入れが詰まるもの。今回のペーパージオラマグランプリでは、中学生、高校生問わず、ジオラマ製作者の誰もが自身の作品について熱く語っていたことが印象的でした。

細かい表現にとことんこだわった、プリンターと紙で作れるペーパークラフト鉄道ジオラマの世界。気になった方は無料ダウンロードで試せる「紙で作る鉄道ジオラマ」に挑戦することをおすすめします。

「紙で作る鉄道ジオラマ」のダウンロードはこちら