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【運動会が楽しみなカメラパパさんへ】子供の一瞬を写真に収める撮影テクニック
秋といえば、スポーツの秋。小学校・中学校では年に一度の大イベント、運動会がやってきます。子ども以上に張り切っているカメラパパさんもいるかもしれません。
頑張る我が子の姿を綺麗に撮影するには、しっかりした準備とテクニックが必要。思い出に残る一瞬を写真に収めるために、カメラのレンズ選びからセッティング、躍動感ある写真を撮るコツを学んでいきましょう。
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運動会のベストショットをカメラに収めるためには?
レンズは高倍率がおすすめ
運動会では撮影場所が限定されることが多く、競技中はレンズを交換している時間もありません。離れた場所からお子さんの表情や躍動感ある動きを撮るためには、まずはレンズ選びが重要となります。
運動会にぴったりなレンズは、1本で広角から望遠まで対応できるような高倍率ズームレンズ。焦点距離200~400mm程度までカバーできるものを使うと、お子さんの姿を大きく写すことができます。
エントリークラスのダブルズームキットなどに含まれる望遠ズームレンズがこれにあたります。ただしこういったレンズは暗めのものが多いので、予算に余裕があるなら70-200mm F2.8のようなレンズがあると、より明るく綺麗な写真になります。
また、日差しが強い屋外では写真全体が白っぽくかすんでしまうことがあります(フレア)。これを防止してくれるのがレンズフード。余分な光がカットされ、写真が綺麗な仕上がりになります。
オートフォーカス設定は「コンティニュアスAF」
運動会の見どころは、お子さんの元気な動きにあります。しかし動く被写体を綺麗に撮影するのは難しいものです。
貴重な一瞬を確実にとらえるためには、オートフォーカスを「コンティニュアスAF」に設定します。「コンティニュアスAF」は動く被写体にピントを合わせ続ける機能です。
カメラは基本的に中央にあるものにフォーカスしますので、お子さんを中心にフレーミングするのがコツ。慣れも必要なので、事前にお子さんの練習をかねて公園などで試しておくと本番では慌てずに済みます。
事前の準備がベストショットの秘訣
手ブレを抑えるためには三脚や一脚が役立ちます。ただし、学校によっては使用が禁止されている場合もありますので要注意。ただでさえ被写体が動くので、手持ちで撮影する際もカメラをしっかり固定するのがポイントです。
SDカードやバッテリーにも気をつけましょう。閉会式までしっかりカメラに収められるように予備を持っていくと安心です。SDカードについては、連写をすることも考慮して容量だけでなく転送速度が速いものを選びます。
そして、機材の準備だけでなく当日の計画も忘れずに。競技するプログラムをチェックしたり、走順やダンスなどの立ち位置などについてお子さんとコミュニケーションをとったり。素敵な思い出になるようなベストショットを狙うには、事前の準備が欠かせませんよ。
シャッタースピードを意識してベストショットを狙おう!
運動会では、動いている被写体を綺麗に撮影しなければなりません。先に説明した通り、フォーカスはコンティニュアスAFにし、シャッタースピードを速く設定します。
競技中にマニュアルでじっくり調整している余裕はありません。シャッタースピード優先モードで1/1000秒以上に設定し、露出補正で明るさを調整するという方法が基本です。
あわせて連写の設定も行います。運動会の写真はまさに"数打てば当たる"。ここぞという一瞬を確実にとらえるために、連写を効果的に使いましょう。そもそもカメラに慣れていない場合は、スポーツモードなどを使用するのもあり。
それでは、運動会の競技ごとに写真撮影のポイントを紹介していきます。元気に走り回るお子さんの姿を、かっこよく写真に収めてくださいね。
徒競走
運動会といえば徒競走。力一杯走っている様子が伝わるダイナミックな写真を撮るチャンスですが、動きが速いので撮影にはテクニックも必要になります。
おすすめの撮影ポジションはスタートライン・コーナー・ゴールの3点。それぞれ異なる雰囲気のショットになります。
スタートラインでは、スタート直前の緊迫した表情や走り出しの躍動感を撮影できます。斜め前の位置から、低めのアングルで撮るのがおすすめ。止まっているタイミングなら、比較的簡単に撮影できます。
スピード感ある写真を撮るなら、コーナーが絶好のポジション。カメラをコーナーに向けて構えていると、お子さんが正面を向く瞬間があります。傾いた体のつま先までしっかりフレームに収めると、ダイナミックな写真になります。
もっとも人気なのがゴールのポジションです。運動が得意なお子さんなら、ぜひ正面からゴールテープを切る瞬間を狙いましょう。テープにピントを合わせ、ゴールインする手前から連写します。
玉入れ
玉入れも運動会の定番。たくさんの子どもが集まっており、動きも激しいのでシャッターを切るタイミングは難しくなります。カゴまでフレームに収める場合は、玉がたくさん浮いている瞬間を撮影します。
ベストポジションは正面です。もし可能なら、パパのカメラの正面に来るように場所を事前に打ち合わせておくとよさそうです。1人だけピンポイントで撮るのは難しいので、周りの雰囲気も伝わるような構図がおすすめです。
ダンス・組体操
遊戯の演目はいくぶん余裕を持って撮影できます。ぼかしやアップの構図で表情を強調したり、逆に引きのアングルで全体の一体感を撮影したり。思い出になるような写真をたくさん撮影しましょう。
ダンスや組体操を撮影するときは、お子さんの位置をしっかり確認しておくことが重要です。正面に場所を取れればベストですが、横から撮影する場合はカメラのほうを向く瞬間をとらえます。
雰囲気が伝わる写真を
我が子が頑張る姿は何よりカメラに収めたいものですが、運動会全体の雰囲気が伝わるような写真も忘れずに残しておくと、あとで見返したときにその記憶がよみがえってきます。
体操着を来て家を出発する子ども表情や、お弁当を作るママの後ろ姿。お昼休憩の様子や友達とのツーショットなど、ストーリーのあるアルバムを作るつもりで写真を撮影します。きっと忘れられない運動会になりますよ。
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お子さんの成長をファインダー越しに
運動会の思い出となる貴重な一瞬を撮影するのは、決して容易ではありません。今回紹介したテクニックを参考に、お子さんの頑張る姿をたくさん撮ってあげてください。
運動会は1年に1度、お子さんの成長を写真に残せるチャンスです。丸一日、レンズ越しにお子さんを見続けるカメラパパの姿はかっこいいもの。パパの腕前もファインダーの向こうの表情も、1年後にはきっとまったくの別物になっていることでしょう。