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趣味 【紙で作れないものはない!】ペーパークラフト職人・亘理さんが描く自由な世界

【紙で作れないものはない!】ペーパークラフト職人・亘理さんが描く自由な世界

ペーパークラフトと聞いて「子どもの遊びだ」と思う方がいるかもしれません。でも、ここに、ペーパークラフトを本気で愛して、大人だって全力で楽しめる作品を世に送り出している人がいます。

前半では主に『バンダイナムコエンターテインメント 人気ゲームペーパークラフト』の制作秘話についてお聞きしました。後半では、なぜ亘理さんがペーパークラフトをし始めたのか、その原点と今後の展望についてお聞きします。

おもちゃの代わりに紙とハサミ。欲しいものは自分で作る幼少期

おもちゃの代わりに紙とハサミ。欲しいものは自分で作る幼少期1

――紙一枚だけで、ありとあらゆる形を生み出せるペーパークラフトですが、亘理さんがここまでペーパークラフトにハマったのはいつ頃でしょうか?

亘理さん:幼稚園に入る前から工作をずっとやってたんです。家では皆が持っているようなおもちゃを与えてくれなかったというのもあり、欲しいものは「自分で作るしかない!」と……。

母が美大を卒業しているからなのか、渡されたのはハサミ、カッター、要らない紙、そして画用紙のみ。絵の具も三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)と白、黒、だけで、「この色とこの色を混ぜるとこういう色になるんだ」と自分で作って覚えるような、そんな幼少期でした。

――お母さまの教育方針が実を結んだ結果というわけですね……!

亘理さん:ただお金がなかったんじゃないかと思わなくもないですが……(笑)。

でも、今は本当に感謝以外に何もないです。

――亘理さんの原点は自分でおもちゃを作り始めたところにあるわけですね。おもちゃ以外に、どんなものを作っていましたか?

亘理さん:そうですね。そこから、本格的なペーパークラフトとして1番最初にハマったのが船づくりです。両手の手のひらを少し広げたくらいのサイズなんですけど、接着剤をとにかく塗りまくって作ったものが第一号でした。

おもちゃの代わりに紙とハサミ。欲しいものは自分で作る幼少期2

△初めて作った船のサイズは広げた両手に収まるサイズ。残念ながら当時の作品は残っていないそう。

亘理さん:父の転勤でよく引っ越ししていたのですが、横須賀にいた当時、近くに造船所があったんです。そこで船ができていく様子をずっと眺めていました。金属が組み合わさっていって、だんだんと船になっていく様子を見ていて「同じように組んでいけば作れるんじゃないか?」と思ったんです。

それで、日本の艦船や駆逐艦など、50種類は作ったのではないでしょうか。それをベースにして、15歳の時にはもっと大きな船を作ったりしました。

あとは、アニメなどの昔のロボットですね。当時はガンダムブームで、とにかく人気が凄くてガンプラ(ガンダムのプラモデル)が買えなかったんです。だから、自分の感覚で作ろうと試みました。

後から見たら、とてもガンダムには見えないんですけどね(笑)。青と白があって、かろうじて色はガンダムだけど……。それでもギミックにはこだわっていて、分解して合体させることができる仕組みになっていました。

――そのこだわりと情熱は、昔から変わらないんですね。

独立のきっかけは「車」

独立のきっかけは「車」1

――そこから、大学で機械工学を学び、エンジニアの道に進んだと。2年前まで自動車の部品の設計と開発をされていたとお聞きしました。お仕事内容がそもそも設計と開発なので、ペーパークラフトに通じるところがあると思うのですが、趣味として作ったりはしていましたか?

亘理さん:その頃は紙で車を作っていました。実は、これが独立のきっかけになったんです。私の勤めていた会社は自分のデスクがあったのですが、デスクトップパソコンの横が殺風景だったので、趣味に通ずるものを置きたいと思ったんです。

僕は車が好きだったのでミニカーをデスクに置いていたんですけど、なんだかそれだけじゃつまらないなと思って。もうちょっと工夫したいというか、何か物足りなくなってしまったんです。色んなものを置いたりしていたら、ふと「ペットがいいんじゃないか」と思いつきました。

独立のきっかけは「車」2

△独立の原点、ペットみたいなワーゲンバス

これ、ワーゲンバスなんですけど。こんな風に、自分の方を向いてペットのように見てくれる存在がいたら、仕事が進むなあと思ったんです。

――かわいい! 確かに、仕事が楽しくなりそうです。
このイラストも展開図も、全て亘理さんお手製なんですよね。ペーパークラフトにはできない形とか限界って、ないんですか?

亘理さん:ないですね。立体物は面から構成されているので、紙で表現できないものって実はないんです。ペーパークラフトなら、何でも作れます。

――そんな無限の可能性を秘めているペーパークラフトの世界ですが、亘理さんの今1番の最高傑作ってなんでしょうか。

亘理さん:これも、車ですね。今、実車に匹敵するくらい細かいパーツで組み上がるペーパークラフトを作っているんです。

独立のきっかけは「車」3

車の雑誌『オートメカニック』の付録なのですが、本当に細かく作っていて。組み立てるのにだいたい1週間くらいかかるかもしれません。

『オートメカニック』は株式会社内外出版社が出版している隔月刊のカー雑誌で、プログラムを弄ったりする非常にマニアックな内容なんです。そのような雑誌を好んで読む方を対象としているので、よりギミックに作らなきゃ面白くない。

編集長さんから「好きにやっちゃって」と指示が来たので、だんだんとパーツが細かくなり、ついにはこんな感じに収まりました。

独立のきっかけは「車」4

△雑誌『オートメカニック』7月号付録のTOYOTA SPORTS 800。どこから覗いても細かいパーツが顔を覗く、マニアにはたまらない一品

亘理さん:この車は今年からスタートしたプロジェクトで、ここまでギミックを効かせた作品もなかなかないので、やっぱり思い入れがありますね。

連載物なので、どんどん作りやすく、発展させていく予定です。

――遊びがいがあって面白そうですね。一度組み立てたら夢中になってしまいそう。

亘理さん:今回のブラザーさんの『バンダイナムコエンターテインメント人気ゲームペーパークラフト』も、今回の出来を生かして、次のステップに行けたらいいなと思っています。『源平討魔伝』の景清のように、人の形のペーパークラフトもできるし、『ドルアーガの塔』のように人を簡素化させて立たせることもできる。そういう風に、表現の仕方を変えられたことが面白かったので、機会があればもっといろんなことに挑戦したいですね。

日々、開発。日々、挑戦です。

「作るって楽しいし、テンションが上がる。徹夜したってへっちゃらです」

「作るって楽しいし、テンションが上がる。徹夜したってへっちゃらです」

△ブラザー販売の公式キャラクター「プるンタ★アラどーも」もペーパークラフト化

――今後、やってみたいことってありますか?

亘理さん:えーと、いっぱいあります(笑)。今、販促物が多いので、それ以外にも何か自分で商品化しようかなと構想を練っているところです。

――それは本当に楽しみです! 亘理さんとお話をしていて、作るのが本当にお好きなんだなということが伝わってきました。

亘理さん:作るって楽しいし、テンションが上がるんです。まだ独立して2年しか経っていないのに、人気ゲームのペーパークラフト化や車のペーパークラフトなど、ワクワクする仕事をさせてもらえるのは本当に嬉しいですね。徹夜したってへっちゃらです。

デザインを考えるところから作り上げていくことももちろん好きですが、やっぱり、既存のものの世界観を汲んで、ペーパークラフトにするのも面白いなと思いました。もっとやりたいですね。紙で作れないものはないですから。

――亘理さんの今後のご活躍が本当に楽しみです。ありがとうございました!

継続は力なり。ペーパークラフトを愛する心が亘理さんの行動のエンジンとなり、新たな挑戦へと導く!

小さな頃から工作をしていたという亘理さん。一生をかけて自分の好きなことを突き進めていく様子に、とても感銘を受けました。

継続は力なりはよく言ったもので、最初はできないのが当たり前。弛まず、くじけずに作り続けていくことで、今の亘理さんがいます。もしかしたら、ペーパークラフトを「成し遂げなければいけない義務」としてではなく、「趣味」として続けていたからこそ、長年の間取り組み続けることができたのかもしれません。

そんな亘理さん制作の『バンダイナムコエンターテインメント 人気ゲームペーパークラフト』をダウンロードできるのは2017年9月29日(金)までです! 亘理さんの愛情のこもったペーパークラフト、挑戦してみてはいかがでしょうか。

ペーパークラフトダウンロードはこちら

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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