プリンター・複合機の選び方 よくある質問

小売店舗向けプリンターの選び方

小売店舗におけるコスト削減、省スペース化、業務効率化を実現するためのプリンター・複合機の選び方や、現場のよくある課題とその解決策をQ&A形式で解説します。

結論:小売店舗向けプリンター・複合機選び 3つのポイント

  • コスト(TCO)の適正化: 印刷物の大半がA4以下である場合、大型A3複合機の従量課金から、用途に合わせたA4複合機や定額制サービスへの移行が効果的です。
  • 省スペース・前面操作: レジ周りや狭いバックヤードには、給紙や消耗品交換がすべて前面で完結する「フロントアクセス仕様」の機器が適しています。
  • セキュリティと遠隔管理: 無駄刷り防止機能の活用や、本部からの機器状態一元管理・設定自動化により、店舗スタッフの業務負担を最小化できます。

目次

1. 小売店舗の現場における一般的な課題

Q. 店舗の運営コスト(固定費・業務コスト)を低減するには、まずどのような項目から見直すべきですか?

概要
光熱費等の大きな費用だけでなく、機器の運用・印刷費(TCO)や、本部の管理・店舗スタッフの作業にかかる工数(人件費)の見直しから着手するのが効果的です。

解説
毎月の機器リース料や従量課金といった固定費の適正化に加え、機器の設定や伝票送信などのバックヤード業務にかかる手間を減らす視点が重要です。ハードウェアと運用工数の両面を見直すことで、継続的なコスト削減につながります。

Q. 店舗での印刷物(値札・棚札・店内POP・指示書)のコストがかさむ原因は何ですか?

概要
印刷物の大半が「A4以下」であるのに対し、大型A3機器のリース料やカウンター料金といった従来の費用構造がそのまま維持されていることが主な原因です。

解説
店舗では値札、棚札、POP、本部通達など日常的な印刷が欠かせません。しかし、印刷物のサイズや用途に対して過剰なスペックの機器や従量課金契約を使い続けていると、必要な業務印刷を行うだけで毎月の固定費・運用費が膨らんでしまいます。

Q. レジカウンター内や狭い店舗バックヤードに機器を置くスペースがない場合はどうすればよいですか?

概要
前面からすべての操作・給紙・トナー交換ができるコンパクトなA4複合機を選び、作業導線を圧迫しない設置形態へ変更することが有効です。

解説
店舗のバックヤードやレジ周辺は保管在庫や作業台で占有されがちです。側面や背面に排熱・メンテナンス用のスペースを必要とする機器から、コンパクトで設置場所を選ばない機器に切り替えることで、店舗内のスペースを有効活用できます。

Q. アルバイトスタッフによる不要なカラー印刷や、印刷物の放置を防ぐにはどうすればよいですか?

概要
ユーザーや役職に応じた「印刷権限の設定機能」や、認証後に印刷を実行する「セキュリティ印刷機能」の導入が必要です。

解説
全スタッフが制限なくカラー印刷できる状態の場合、白黒で十分な書類までカラーで印刷され、トナー代を押し上げる原因になります。また、本部からの通達や個人情報を含む書類が排出トレイに放置されるセキュリティ上の問題も発生します。

Q. 店舗で受け取った納品書や本部への報告書をデータ化して送る際、手間がかかる問題の解決策は?

概要
パソコンを経由せず、複合機の操作パネルから直接本部のサーバーや指定アドレスへ送信できる「スキャン機能」の活用が有効です。

解説
紙の伝票類を本部へ提出するために「PCを起動し、スキャンしてメールに添付して送信する」作業は、店舗スタッフの大きな負担になります。複合機単体で完了するスキャン環境を整えることが作業時間短縮に繋がります。

Q. 店舗スタッフの異動やIT知識の違いにより、機器の操作やトラブル対応に手間がかかる問題への対策は?

概要
シンプルな操作画面を備えた機器の選定と、本部のIT管理者による遠隔での状態把握・設定自動化の仕組みを導入することです。

解説
店舗スタッフにIT機器の設定や詳細なトラブル対応を求めると、接客や店舗業務の手が止まります。エラー時には本部のモニターから状態を確認できる管理環境を整えることが解決策となります。

2. 失敗しない店舗向けプリンター・複合機の選び方

Q. 店舗の印刷コストを適正化するための比較・評価基準は何ですか?

概要
1枚あたりの印刷単価だけでなく、毎月の印刷量に応じた契約モデル(定額制等)を含めた「店舗あたりのTCO(総所有コスト)」で評価します。

解説
以下の比較表のように、自社店舗の印刷用途や設置環境に合わせて契約形態と機器サイズを選択することが推奨されます。

比較項目 大型A3複合機(従来型) 小売店舗向けA4複合機
(MFC-L8970CDW等)
主な用途 A3ポスター・大型図面の印刷 A4指示書・値札/棚札・店頭POP・配送ラベル
コスト構造 リース料 + カウンター料金(従量制) 本体費用 + 大容量トナー
(または月額定額プラン)
設置場所 バックヤードの床置き(大型スペースが必要) レジカウンター下・作業台・棚の中(省スペース)
運用管理 店舗ごとの個別対応メイン 本部からの遠隔一元管理・設定自動展開に対応

Q. 店内の限られたスペースに設置する際、確認すべき製品仕様は何ですか?

概要
本体の外形寸法(幅・奥行・高さ)に加えて、給紙トレイの引き出しやトナー・ドラム交換がすべて前面で完結する「フロントアクセス仕様」か確認します。

解説
側面や上面からトナー交換を行う機器の場合、周りに余分な空間を空ける必要があります。「前面操作」が可能な機器であれば、高さに制限のある棚の中や壁際に密着させて設置できます。

Q. 開店前やセール準備などの集中印刷に耐えるスペックの判断基準は?

概要
「毎分の連続印刷速度(カラー・モノクロ)」および「製品の耐久印刷枚数」を確認します。

解説
価格改定に伴う一括棚札発行や、大型セール前のPOP印刷など、短時間で大量に印刷する場面でも業務を停滞させないスピード(目安として毎分30枚以上)と、数年間の連続使用に対応する耐久性能が必要です。

Q. 無駄刷り防止やセキュリティ管理のための機能要件は何ですか?

概要
機能ごとに利用制限をかけられる「パスワードロック機能」や、パスワード入力・ICカードタッチ後に印刷を開始する「セキュリティ印刷機能」があるか確認します。

解説
「モノクロ印刷のみ許可」「スキャン機能のみ許可」といった細かい権限制御や、印刷指示を出した本人が機器の前で認証操作をするまで印刷が開始されない仕組みを備えているかが選定基準となります。

3. ブラザーの場合に提案できること

Q. ブラザーの複合機がレジまわりや狭いバックヤードに向いている理由は何ですか?

概要
省スペース設計に加え、用紙補給やトナー・ドラム交換などの操作を前面で行える「フロントオペレーション」を採用しているためです。

解説
機器の左右・背面にメンテナンス用のスペースを開ける必要がないため、接客カウンターの下やバックヤードの限られた棚スペースに設置できます。
【参考】本体寸法: 454(幅)× 505(奥行)× 460(高さ)mm(MFC-L8970CDWの場合)

Q. 大容量トナーや店舗向け定額プリントサービス「フラット12」によるコスト抑制効果は?

概要
交換頻度を減らす大容量トナーに加え、本体・保守・消耗品がセットになった定額サービス「フラット12」を活用することで、運用費の平準化と管理コストの削減が可能です。

解説
大容量トナーの採用により、消耗品の交換や発注作業の手間を大幅に軽減できます。(超・大容量トナー印刷可能枚数: ブラック約10,000ページ / カラー約10,000ページ)
また、定額プリントサービス「フラット12」では、初期費用(搬入・設置)やトラブル時の修理サポート、トナーの自動配送まで含まれた月額定額制を採用しています。年間単位で印刷枚数を管理するため、セール時期など月ごとの印刷量の変動に左右されず、計画的な予算管理とコスト適正化が実現します。
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Q. 「セキュリティ機能ロック」を使うと、店舗でのカラー無駄刷りをどう防げますか?

概要
ユーザーやグループごとに、例えば「カラー印刷」や「コピー」の利用を禁止することで、不要な印刷を制限し、トナーコストを抑えられます。

解説
操作パネルでのパスワード認証などにより、「店舗スタッフはモノクロ印刷のみ」「店長のみ印刷+コピー・スキャン可」といった運用ルールをシステム上で厳格に適用できます。

Q. パソコンを使わずに、スキャンした伝票データを直接本部やクラウドに送信できますか?

概要
可能です。「Scan to ネットワーク」やクラウド接続機能により、複合機の操作パネルから本部の共有フォルダ等へPDFデータを直接送信できます。

解説
パソコンを起動してメール添付する手間がなくなり、納品書や受領書のスキャン・本部送信業務が短時間で完了します。本部側もリアルタイムでデータを受け取ることが可能です。

Q. 新店オープン時やリプレイス時、本部から各店舗への設定作業を簡略化できますか?

概要
「サイレントインストーラ」や「USBクローニングツール」を活用することで、店舗側での設定作業を最小限に抑えられます。

解説
本部で作成した設定ファイルを店舗PCに配布して自動適用させたり、本体設定をUSBメモリで新しい機器へ容易に展開できます。現地での作業時間や手動設定の手間を削減します。

Q. 全国の店舗にある機器の状態を本部で一元管理することは可能ですか?

概要
可能です。無料の統合管理ソフト「BRAdmin Professional 4」により、全店舗の機器の稼働状況やトナー残量を本部のモニターからリアルタイムで監視できます。

解説
トナー切れの事前把握やエラー発生時の迅速な遠隔サポートが可能となり、店舗の印刷業務が停止するリスクを減らします。(最大10,000台まで一括管理可能)

Q. 店舗で使っている既存のPOSレジや自社POP作成ソフトとのシステム連携は可能ですか?

概要
標準のプリンタードライバーに対応しているシステムやソフトであれば、大半の環境で特別なシステム改修をすることなくそのまま利用可能です。

解説
OS標準のプリンタードライバーを介して印刷指示を出力するため、既存のPOSレジシステムや自社専用のPOP作成ソフト、本部指定の基幹システムからでも通常のプリンターと同様にスムーズに印刷を行うことができます。

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