2019/10/08【ニュース】中国・繊維アパレル企業の19年上半期業績(1)/レディース/半数が赤字、減益に
中国レディース8社の2019年上半期(1~6月)業績はアパレル市況の悪化を受け、赤字が2社、減益が2社となった。消費の“昇級(アップグレード)”を背景に、16年から高成長を続けてきた各社は曲がり角を迎えた。 レディースの苦戦を象徴するのが、中国版「ZARA」とかつて持てはやされたカジュアルブランド「ラ・シャベル」を運営する上海拉夏貝爾服飾。純損失が4・98億元となり、18年末(純損失1・99億元)から赤字幅が大幅に拡大した。これを受け、わずか半年で2470店も閉店し、期末店舗数は6799店になった。 高級ブランド「ブロードキャスト 播」を運営する日播時尚は、前年同期の0・18億元の黒字から0・16億元の赤字に転落した。メインのブロードキャスト 播の売上高は前年同期比3・1%増の4・20億元だったが、売り上げ規模が2番目に大きい「CRZ」は0・65億元で17・3%も減った。期末店舗数は33店純減の983店。 高級レディース「V・グラス」とカジュアルブランド「ティニーウィニー」を展開する錦泓集団(旧・錦維格娜絲時装)は、純利益が0・25億元で78・6%も減った。売上高は6・5%減の12・87億元。うちVグラスの売上高は6・7%減った。同社は「市場の変化を予想できず、対策の効果も表れなかった」と説明する。
高級レディース「LANCY FROM25」と中価格帯のレディース「LIME FLARE」、キッズウエア、美容事業を展開する朗姿は、売上高が13・98億元で7・7%増えたものの、純利益は20・2%減り、0・89億元だった。うちレディース事業の売上高は6・98億元で、5・8%の伸びにとどまった。
5割増収、2割弱の増益と「ひとり勝ち」だった安正時尚だが、大幅増収増益は18年10月に買収したネット通販代行会社が連結対象に加わったことによる。主力の高級レディース「玖姿」の売上高は5・43億元で9・8%増えたが、その他の4ブランドは全て減収となった。
「コラディオール」の贏家時尚(旧・珂莱蒂爾服飾)と「エラッセイ」の深セン歌力思服飾の深セン発高級レディースの両雄は、2桁%増収増益を維持した。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
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2019/09/16【ニュース】中国の19年8月経済指標/成長の鈍化止まらず/繊維は消費のみやや回復
【上海支局】中国国家統計局によると、2019年8月の社会消費品小売総額(小売売上高)と工業増加値(工業製品の付加価値)、1~8月の固定資産投資の前年同月比あるいは同期比伸び率は、全て鈍化した。
繊維関連は、社会消費品小売総額のみ伸びが加速したが、工業増価値は伸びが縮小し固定資産投資は減少が続いた。
〈伸び率2カ月連続縮小 衣料品はやや拡大/19年8月社会消費品小売総額〉
19年8月の社会消費品小売総額は3兆3896億元で、前年同月比の名目伸び率は7・5%だった。7月の伸び率に比べ、0・1ポイント縮小。2カ月連続で減速した。新車販売の低迷などの影響を受けた。
総額のうち、限度額以上企業の販売額は1兆1772億元で、2・0%増えた。7月の伸び率に比べ0・9ポイント縮小した。
うち衣料品(衣類・靴・帽子・ニット品)は、946億元で5・2%増。7月の伸び率に比べ、2・3ポイント拡大した。
1~8月のネット小売額は6兆4393億元で前年同期に比べ16・8%増。伸び率は1~7月と同じだった。実物商品のネット小売額は5兆745億元で、20・8%増えた。1~7月の伸び率に比べ、0・1ポイント縮小した。
〈伸び率の縮小続く 紡織業3カ月連続減/19年1~8月固定資産投資〉
19年1~8月の固定資産投資額(農家を除く)は40兆628億元で、前年同期に比べ5・5%増えた。伸び率は19年1~7月に比べ0・2ポイント縮小し、2カ月連続で減速。インフラ投資の伸びが加速したが、製造業と不動産投資の減速が鮮明になった。
うち紡織業の増減率は、0・5%減だった。下げ幅は、前年同期に比べ2・1ポイント縮小したものの、3カ月連続のマイナス成長となった。
〈伸び率が09年2月以来最低 紡織業は2カ月連続減速/19年8月工業増加値〉
19年8月の規模以上工業企業の物価要因を除いた増加値(鉱工業生産)は、前年同期に比べ4・4%増えた。伸び率は7月に比べ、0・4ポイント減速。リーマン・ショックの影響を受けた09年2月以来の最低水準を更新した。
うち紡織業は0・1%増えた。伸び率は7月に比べ、1・1ポイント縮小。2カ月連続で減速した。
生産販売率は98・3%で、前年同月より0・3ポイント低い。輸出出荷額は1億464億元で、前年同月比4・3%減少した。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/07/17【ニュース】1~6月中国繊維品輸出/前年同期比2.4%の減少/衣類4.9%減、紡織品横ばい
【上海支局】中国海関総署がこのほど発表した貿易速報によると、紡織品と衣類を合わせた2019年1~6月の中国繊維品輸出額は、前年同期に比べ2・4%減の1242・3億ドルだった。世界的なアパレル市況の減速や、米中貿易戦争の影響を受けた。
うち衣類は656・1億ドルで4・9%減ったが、紡織品は586・2億ドルで0・7%増とほぼ横ばいだった。
〈6月は衣類、紡織品が減少〉
6月単月の繊維品輸出は、前年同月に比べ2・9%減の246・5億ドルとなった。
うち紡織品は103・1億ドル(3・2%減)、衣類は143・4億ドル(2・7%減)で、ともに前年同月を下回った。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/07/10【ニュース】19年1~5月米国繊維品輸入額/世界計 伸び拡大/中国の減少は続く
米国商務省国際貿易局繊維・衣料品部(OTEXA)が発表した2019年1~5月繊維品輸入統計によると、米国全体の輸入額(世界計)は443億6282万ドルで、前年同期比5・14%増加した、1~4月の4・92%より伸び率は拡大した。糸・生地でやや減速が見られるものの、各品目とも引き続き伸びている。(表、グラフ)その中で、輸入先首位の中国は136億4500万ドルで、前年同期比1・05%減と後退を続けている。1~4月の1・42%減からは、減少幅がわずかに縮まった。テキスタイルの落ち込みがやや緩和し、アパレルの伸びがわずかに加速したことが、全体の落ち込み幅を縮めた。昨年9月に追加関税が実施された中国からの糸・生地輸入額は、前年同期比2桁%の減少を続けている。糸は29・65%も減少した。生地は16・19%減。1~4月の各28・52%減、15・28%減より減少幅は拡大した。2次製品・雑品は0・63%減で、1~4月の1・50%減より落ち込み幅がわずかに縮まった。糸、生地、2次製品・雑品を合わせたテキスタイル合計は3・74%減。1~4月には4・32%減少していたが、規模の大きい2次製品・雑品の落ち込み緩和が、テキスタイル全体の落ち込み緩和となった。
中国からのアパレル輸入額は0・37%増。1~4月の0・03%増からごくわずかに伸びが加速した。中国全体の66%を占めるだけに、落ち込み緩和に寄与した。中国からの糸・生地輸入の落ち込みが拡大している半面、個々の規模は小さいものの、代替の動きも見られる。ベトナムからの輸入額では、糸が63・10%増、生地が52・18%増となった。台湾からの糸輸入額は52・07%増。カンボジアからの生地輸入額は138・23%も増えた。他の国・地域でも同様の動きが出ている。その結果、米国全体での糸・生地輸入額はまだ増加している。ただし、その伸び率は、月を追って緩やかに低下する傾向も示す。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/06/21【ニュース】中国の対米繊維品輸出/1~4月は6.5%減る/米中摩擦の影響拡大準
【上海支局】中国紡織品進出口商会が、中国海関総署の貿易速報を基にまとめた2019年1~4月の米国向け繊維品(紡織品・衣類)輸出は、前年同期に比べ6・5%減の120・8億ドルだった。月別では、2月と4月が前年同月を大幅に割り込んだ。米中貿易戦争の影響が拡大しているとみられる。
商品別では、1~4月の衣類輸出が6・7%、紡織品が6・2%減った。月別では、2月が衣類(32・2%減)、紡織品(37・4%減)ともに大幅に落ち込んだ。
米国向けは紡織品、衣類ともこれまでは国別で最大だったが、紡織品は3、4月とベトナムにトップの座を奪われた。
5月10日には繊維品917品目(年間輸出額約40億ドル相当)の制裁関税が、10%から25%に引き上げられた。7月以降に発動を予定する対中制裁関税第4弾の対象3805品目(約3千億ドル分)には、衣類を含む繊維品764品目が含まれる。
こうした中、中国紡織品進出口商会は、5、6月は駆け込み輸出で一定の回復が見込まれるが、第4弾が発動されれば19年通年輸出は前年割れが確実としている。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/06/18【ニュース】アパレル輸入2019年4月/ベトナムの増加続く/ASEANシフト加速か
日本繊維輸入組合が財務省貿易統計を基にまとめた2019年4月のアパレル輸入は、金額が2561億円、重量が8万5490トンとなり、それぞれ前年同月から4・2%、0・3%増加した。最大シェアの中国で重量が減少した一方、ASEANは金額、重量のいずれも10%前後の伸びを示した。米中貿易摩擦の影響でASEANシフトが加速する兆候が見てとれる結果となった。 4月の中国からの輸入は、金額が0・1%増とほぼ横ばいだったが、重量は4・1%減少した。輸入全体に占めるシェアは金額で60・0%、重量で62・2%となった。
2位のベトナムは金額が14・3%、重量が11・1%の増加だった。EUは重量が減少したが、金額は17・8%も増加した。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/05/10【ニュース】18年の中国繊維品輸出額/ベトナム、バングラデシュ2割増/米日EUも前年超える
【上海支局】中国紡織品進出口商会が、中国海関総署の貿易速報を基にまとめた紡織品と衣類を合わせた2018年中国繊維品輸出額は2771・66億ドルで、前年比3・2%増えた。伸び率は前年から2・4ポイント上昇した。国・地域別では、ベトナムとバングラデシュが、それぞれ2割強の大幅増となった。米中貿易摩擦の影響が懸念される米国は7・9%増の489・59億ドルで、伸びが加速。欧州連合(EU)と日本も前年を上回った。
中国から縫製を中心に生産移管が進むASEAN地域は、10・0%増の382・37億ドルとなった。伸び率は17年(4・5%)から5・5ポイント上昇した。うちベトナムは21・1%増の159・23億ドルで、伸びが再び加速。17年は8・6%増だった。 バングラデシュも20・8%増と急伸した。伸び率は、前年に比べ14・6ポイントも拡大した。 米国は7・9%増。米中摩擦で鈍化も予想されたが、逆に伸び率が6・9ポイント加速した。 日本は2・7%増で1・7ポイント上昇した。ASEAN地域から中国に縫製の一部が“回帰”したことを反映した。 EUは1・5%増となり、14年以来4年ぶりに前年を超えた。うち、EU離脱問題に揺れる英国は26・6%減で、3年連続で前年割れ。下げ幅は前年から13・9ポイントも拡大した
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/04/05【ニュース】19年4月の中国繊維品輸出/紡織品、引き続き衣類上回る/紡織品、衣類とも大幅後退
【上海支局】中国海関総署が8日発表した貿易速報によると、紡織品と衣類を合わせた2019年4月の中国繊維品輸出は194・6億ドルで、前年同月に比べ8・7%も減った。紡織品・衣類ともに減少したが、その中で紡織品の輸出額が3月に引き続いて衣類を上回った。 紡織品は97・9億ドル(6・9%減)、衣類は96・7億ドル(11・9%減)。双方とも3月の増加から再び後退した。 1~4月累計の繊維品輸出は757・6億ドルで、前年同期比3・7%減った。うち紡織品は366・7億ドルで、0・8%増と辛うじて前年同期を超えた。一方、衣類は390・9億ドルで、7・6%も減少した。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/03/11【ニュース】19年2月の中国繊維品輸出/衣類、紡織品とも大幅減/17年2月以来の低水準
【上海支局】中国海関総署が8日発表した貿易速報によると、紡織品と衣類を合わせた2019年2月の中国繊維品輸出は、前年同月に比べ35・7%減の130・8億ドルだった。
衣類、紡織品ともに17年2月以来の低水準で、双方とも前年同月を大きく割った。18年は春節(旧正月)が2月中旬にずれ込み、輸出額が上振れしていた影響を受けた。
紡織品は59・6億ドル(33・2%減)となり、2カ月ぶりに前年同月を割った。
衣類は71・2億ドルで、37・7%減った。こちらも2カ月ぶりに前年同月を下回った。
1~2月累計の繊維品輸出は381・5億ドルで、前年同期に比べ11・6%減った。うち紡織品は173・8億ドル、衣類は207・7億ドルで、それぞれ7・8%、14・6%減った。
〈輸出、輸入とも落ち込む/19年2月の中国貿易〉
【上海支局】中国海関総署が8日発表した貿易速報によると、2019年2月の貿易は、前年同月に比べ輸出、輸入とも落ち込んだ。1月は春節を前にした駆け込みの出荷により、輸出が9・1%増だった。
2月の輸出総額は、前年同月比20・7%減の1352・4億ドルだった。輸入総額は5・2%減の1311・2億ドル。落ち込み幅は1月に比べ3・7ポイント拡大した。輸出入総額は13・8%減の2663・6億ドル。貿易収支は41・2億ドルの黒字。
1~2月累計の輸出総額は前年同期比4・6%減の3532・2億ドル、輸入総額は3・1%減の3095・1億ドル、輸出入総額は3・9%減の6627・2億ドルだった。貿易収支は437・1億ドルの黒字となった。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/03/11【ニュース】18年は7500億元規模/中国のメンズ市場
【上海支局】中国の調査機関、前瞻産業研究院の調べによると、中国メンズ市場の2018年売上高は、前年比11・9%増の約7500億元になった。14~17年の平均成長率は、10%以上を保った。
主なメンズ上場企業の18年1~9月売上高合計は108・56億元で、13・18%増えた。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/02/18【ニュース】19年1月の中国繊維品輸出/衣類、紡織品とも伸長/紡織品は14.6%増
【上海支局】中国海関総署が14日発表した貿易速報によると、紡織品と衣類を合わせた2019年1月の中国繊維品輸出は、前年同月に比べ9・2%増の250・6億ドルだった。衣類、紡織品ともに前年同月を超えた。ただ、この好調は春節(旧正月)連休前の駆け込み生産の影響の可能性がある。
紡織品は114・1億ドル(14・6%増)となり、2カ月ぶりに前年同月を超えた。
衣類は136・5億ドルで、5・1%増えた。18年10月以来3カ月ぶりに前年同月を上回った。
〈輸出が再び増進/19年1月の中国貿易〉
【上海支局】中国海関総署が14日発表した貿易速報によると、2019年1月の貿易は、輸出が再び増進した。米中貿易摩擦と景気減速の影響で18年11月から急ブレーキがかかり、12月は16年10月以来2年2カ月ぶりに輸出と輸入双方がそろって落ち込んでいた。ただ、1、2月は春節(旧正月)連休の影響で数値が大きく変動するため、輸出が回復したと判断するのは難しい。
1月の輸出総額は、前年同月比9・1%増の2175・7億ドルだった。12月は3月の3・0%減以来9カ月ぶりに前年同月を下回っていた。
輸入総額は1784・1億ドルで、1・5%減った。落ち込み幅は12月に比べ6・1ポイント縮小した。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/02/13【ニュース】春節の中国国内消費/伸び率は8.5%/05年以来初の1桁%台
【上海支局】中国商務部がこのほど発表した2019年春節連休(2月4~10日)の全国小売・外食企業の売上総額は約1兆50億元で、前年同期に比べ8・5%増えた。伸び率は前年同期の10・2%から1・7ポイント縮小した。伸びが1桁%台にとどまるのは、同統計を始めた05年以来初。
都市別の売上高は、内陸部の伸びが目立つ。
重慶市商務委員会によると、主要商圏の売上高は9・0%増の36・1億元。
成都市(四川省)の重点小売業60社の売上高は16・8億元で、13・4%増えた。
西安市(陝西省)商務局によると、物販の売上高は15・7%増え、183・9億元となった。
一方、沿海部の一級都市は1桁%台の伸びにとどまっている。
上海市商務委員会によると、小売・外食企業380社の売上高は、前年同期に比べ8・1%増えた。
北京市商務局によると、商業・サービス業120社の売上高は5・1%増の48・8億元。
広州市(広東省)の重点小売業14社の売上高は、8・47億元で3・4%増えた。3年ぶりに前年を上回った。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/01/28【ニュース】中国の平均個人消費支出/18年は8.4%増の1万9853元/衣料品構成比6.5%に縮小
【上海支局】中国国家統計局によると、2018年の国民1人当たり可処分所得は2万8228元で、名目の前年比伸び率は8・7%、平均個人消費支出は1万9853元で、同8・4%となった。
衣料品(衣類・靴・帽子・ニット品)の平均個人消費支出は1289元で、4・1%増えた。伸び率は前年に比べ1・2ポイント加速した。一方、構成比は6・5%で、前年に比べ0・3ポイント縮小している。
構成比を拡大したのは、医療保健(17年7・9%→18年8・5%)と生活用品・サービス(6・1%→6・2%)、住居(22・4%→23・4%)。平均個人消費支出は、それぞれ1685元、1223元、4647元となった。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2019/01/16【ニュース】18年中国繊維品輸出3.5%増/紡織品が年間で最高更新/衣類は4年ぶりに前年超え
【上海支局】中国海関総署が14日発表した貿易速報によると、紡織品と衣類を合わせた2018年中国繊維品輸出は、前年に比べ3・5%増の2767・3億ドルで、2年連続して前年を上回った。
うち紡織品は1191・0億ドル(8・1%増)となり、2年連続で前年を超え、14年の1121・3憶ドルを上回って史上最高を更新した。伸び率は17年の4・8%から3・3ポイント拡大した。
衣類は1576・3億ドルで、0・3%増えた。微増ではあるが、14年以来4年ぶりに前年を上回った。世界的なアパレル市況の好調を反映した。
〈18年12月は3.6%減〉
一方、18年12月単月の繊維品輸出は231・1億ドルで、前年同期比3・6%減った。うち紡織品は98・8億ドル、衣類は132・3億ドルで、それぞれ2・6%、4・4%の減少となった。
〈輸出の伸びが加速/18年の中国貿易〉
【上海支局】中国海関総署が14日発表した貿易速報によると、2018年の輸出総額は前年比9・9%増の2兆4874・0億ドルだった。伸び率は前年の7・9%から2・0ポイント拡大した。
輸入総額は2兆1356・4億ドルで、15・8%増えた。伸び率は前年の16・1%から0・3ポイント縮小。
この結果貿易収支は、3517・6億ドルの黒字だった。
輸出入総額は、4兆6230・4億ドルで12・6%増えた。伸び率は前年の11・4%から1・2ポイント拡大した。
〈18年12月は輸出入とも落ち込む〉
18年12月単月の貿易は一転して、輸出・輸入とも前年同月を下回った。輸出と輸入双方がそろって落ち込むのは16年10月以来2年2カ月ぶり。全般に良かった18年の貿易も、米中貿易摩擦や中国経済の減速を反映して11月から急ブレーキがかかっていた。輸出入総額は3854・4億ドルで5・8%減った。貿易収支は、570・6億ドルの黒字。
12月の輸出総額は、前年同月比4・4%減の2212・5億ドルだった。3月の3・0%減以来9カ月ぶりに前年同月を下回った。落ち込み幅は16年10月の7・5%に次ぐ。
輸入総額は1641・9億ドルで、7・6%減った。景気の先行指標ともなる輸入の減少は16年10月の1・9%減以来。落ち込み幅は同年7月の12・7%に次ぐ。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/12/14【ニュース】国内デザイナーは上海を目指す/日本のビジネス事情に失望感
東京を拠点にする若手・中堅デザイナーたちが、上海でのビジネスを本格化させている。上海の有力合同展「モード上海」「オンタイムショー」「ショールーム上海」に出展するスタイルが一般化し、19春夏シーズンは約150ブランドが上海に進出した。その狙いを聞くと、日本国内のビジネス事情と複雑に絡み合い、国内デザイナーが置かれている厳しい現状が浮かび上がる。(市川重人)
「景気が低迷する東京とは真逆の印象。非常に多くの中国人バイヤーが来場している」と語るのは、婦人物ブランド「ミドラ」の安藤大春デザイナーだ。今季はショールーム上海へ出展し、中国から来るバイヤーとのビジネスが想定以上に拡大している。 同ブランドは9月下旬にパリで商談を行った後、上海に服のサンプルを空輸。ショールーム上海で商談を進めていた。さらに、10月中旬には東京でファッションショーを開催しながら、日本国内のバイヤーに訴求するというサイクルで19春夏シーズンを締めくくった。 パリ→上海→東京という出展サイクルが一般化する中で、デザイナーに共通するのが「中国人バイヤーが旺盛に買ってくれる」という認識。先シーズンは、卸値ベースで数百万円の受注があった初出展ブランドも散見され、口コミで「上海は景気が良い」という評判が一気に広がった。 日本ブランドを集積したショールーム「新東京」を展開し、上海で商談を行っているオープンクローズ(東京都新宿区)の幸田康利代表は、「出展の要望や問い合わせが増えている。19春夏は30ブランドを現地で紹介したが、感触は良かった」と出展の現状を語る。 幸田氏によると、新東京には約4千人の来場があり、そのうち9割が中国人バイヤーだった。さらに同社が売上代金の回収をサポートすることで、デザイナーは安心して参加することができたと言う。「現地のパートナー選びが重要。特に回収ができる人材を探すことが肝要だ」と注意点も付け加える。 国内デザイナーの支援事業「東京ファッションアワード」で東京都知事賞を受賞した「バルムング」のHachiデザイナーは、「乗り遅れないように上海へ出展した。上海の7、8店舗と既に取引を開始している」と言う。さらに、東京でファッションショーを開催した「コトハヨコザワ」の横澤琴葉デザイナーも、「上海の熱気に圧倒された。東京とは違う購買力を目の当たりにした」と驚きを隠さない。
一方で、日本国内の状況に失望し、上海に希望を求めたデザイナーも多い。ある若手デザイナーは「日本の(百貨店、セレクトショップ)バイヤーは買い付ける意思がない。展示会でサンプルを見るだけ。特に新規ブランドに対して厳しい掛け率で迫ってくる」と不満を露わにした。 流通業の収益悪化で企業体力が弱まり、しわ寄せがデザイナーに及んでいる。在庫商品を抱える必要があるポップアップストア(期間限定店)の要請が格段に増え、デザイナー側も体力が奪われている。「買い付け」というリスクを負い、気概を持って若手デザイナーと対峙するバイヤーはほぼ消えてしまった。
上海進出の流れは止まりそうもない。19秋冬シーズンは200ブランドを超えるとの観測もある。日本のブランドが増えると、それだけ周囲との競合も激しくなる。ライバルとなる中国、韓国勢も上海で若手デザイナーの訴求を強化。上海という一大消費地を目指し、今後もアジアのデザイナーがしのぎを削る。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/12/11【ニュース】中国の10月経済指標/固定資産投資のみ加速/繊維は消費、投資とも減速
【上海支局】中国海関総署が8日に発表した貿易速報によると、11月単月の紡織品と衣類を合わせた中国繊維品輸出は230・5億ドル(前年同月比横ばい)だった(表)。
うち紡織品は103・1億ドル(3・2%増)となり、8カ月連続で伸長したが、伸び率は2・9ポイント縮小した。一方、衣類は127・4億ドルで0・3%減り、5月以来6カ月ぶりに後退した。
1~11月累計の繊維品輸出は2539・6億ドルで、前年同期比3・8%伸びた。うち紡織品は1093・0億ドル(9・3%増)、衣類は1446・6億ドル(0・9%増)で、ともに伸長した。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/12/11【ニュース】輸出、輸入とも伸び鈍化/11月の中国貿易
【上海支局】中国海関総署が8日に発表した貿易速報によると、11月単月の輸出総額は前年同月比5・3%増の2274・15億ドルだった。
伸び率は前年同期を下回った3月以来の低水準で、10月(15・6%)から大きく鈍化した。
輸入総額は1826・67億ドルで、伸び率は3・0%と、2016年10月以来の低い伸びとなった。
1~11月累計の輸出総額は、前年同期比11・8%増の2兆2720・35億ドル、輸入総額は18・4%増の1兆9724・41億ドルだった。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/11/15【ニュース】中国の10月経済指標/固定資産投資のみ加速/繊維は消費、投資とも減速
【上海支局】中国国家統計局によると、2018年10月の社会消費品小売総額と工業増加値、1~10月の固定資産投資額の前年同月(期)比伸び率は、前月に比べ社会消費品小売総額と工業増加値が縮小した。
繊維関連では、社会消費品小売総額と固定資産投資額が減速した。
〈伸び率0.3ポイント拡大 紡織業は6カ月ぶり減速/1~10月固定資産投資〉
2018年1~10月の固定資産投資額(農家を除く)は54兆7567億元で、前年同期比5・7%増加した。伸び率は1~9月に比べ0・3ポイント拡大した。うち紡織業の伸び率は4・5%増で、1~9月に比べ1・4ポイント減速。6カ月ぶりに伸びが縮小した。
〈8.6%増に再び減速 衣料品は4.3ポイント鈍化/10月社会消費品小売総額〉
2018年10月の社会消費品小売総額は、3兆5534億元だった。名目の前年同月比伸び率は8・6%で、03年5月以来15年ぶりに低い伸びだった5月(8・5%)に次ぐ低い水準。前年同月に比べ1・5ポイント減速した。総額のうち限度額以上企業の販売額は、1兆2479億元で3・7%増えた(9月比2・0ポイント減速)。うち衣料品(衣類・靴・帽子・ニット品)は、1216億元で4・7%増え、前月に比べ4・3ポイント鈍化した。1~10月累計の社会消費品小売総額は、前年同期比9・2%増の30兆9834億元。うち限度額以上企業の累計販売額は、11兆7177億元で6・6%増えた。衣料品は1兆794億元で、8・4%増。1~10月累計ネット小売額は7兆539億元で、25・5%増えた。
〈5.9%とやや回復 紡織業は0.3ポイント加速/10月工業増加値伸び率〉
2018年10月の規模以上工業企業の物価要因を除いた増加値(鉱工業生産)実質伸び率は、前年同月比5・9%だった。9月に比べ0・1ポイント拡大した。9月は、近年では16年1~2月(5・4%)に次ぐ低い伸び率だった。うち紡織業は1・1%。9月は0・8%だった。生産販売率は98・1%(9月98・8%)で、前年同月より0・4ポイント低い。輸出出荷額は1兆1489億元で、名目14・7%増加した(9月は11・7%増)。1~10月累計の増加値伸び率は、前年同期比6・4%だった。うち紡織業は0・9%。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/11/12【ニュース】10月の中国繊維品輸出/紡織品の伸び1桁%に縮小/衣類5カ月連続伸長
【上海支局】中国海関総署が8日に発表した貿易速報によると、10月単月の紡織品と衣類を合わせた中国繊維品輸出は232・6億ドル(前年同月比7・3%増)だった。うち紡織品は97・4億ドル(6・1%増)で、7カ月連続で伸長。伸び率は12・1ポイント縮小した。衣類も135・1億ドルで8・1%増え、5カ月連続で伸びた。伸び率は0・2ポイント縮小。1~10月累計の繊維品輸出は2308・1億ドルで、前年同期比4・2%伸びた。うち紡織品は989・7億ドルで9・9%、衣類は1318・3億ドルで1・2%増えた。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/10/12【ニュース】中国・繊維アパレル企業の18年上半期業績(2)/メンズ/優勝劣敗が鮮明に
メンズ13社の2018年1~6月期業績は、6社が前年同期に比べ増収増益、2社が増収減益、2社が黒字転換する一方、2社は減収減益、1社は赤字だった。反転攻勢に出て成果を上げる企業と、そうでない企業の差が鮮明になっている。
アパレルブランド最大手で、カジュアルウエア中心の海瀾之家は、売上高が100・14億元で、前年同期に比べ8・2%増えた。純利益は20・66億元で10・2%増だった。期末店舗数は17年末に比べ305店純増の6097店。ブランド別では、海瀾之家が4694店(うち海外11店)、レディース「愛居兎」が1158店で、その他が245店となった。売上高2位で、スーツとカジュアルを手掛ける雅戈爾(ヤンガー)は、苦戦を続けている。不動産と投資事業の不調が要因で、繊維アパレル事業は好調だった。繊維アパレル事業の売上高は28・22億元で13・0%増えた。純利益は35・7%増の6・06億元。ビズカジの七匹狼は好調を維持し、2桁%の増収増益だった。うちアパレル事業の売上高は、13・6%増の14・10億元で、全売上高の96・64%を占めた。報喜鳥は、純利益が0・39億元で、前年同期の0・31億元の赤字から脱却した。利郎は、売上高と純利益がそれぞれ25%強増えた。主力ブランド「LILANZ」が特に好調で、売上高は27%増の12・80億元。九牧王は、増収増益だった。要因は、不採算店の閉鎖を進めたことと、サブブランド「FUN」の好調。主力の「JOEONE」は、直営店が17年末に比べ31店純減、加盟店が61店純減となった。 紅豆は、不動産事業から撤退したことで、大幅減収減益だった。メンズ事業の売上高は11・63億元で、5割増えた。純利益は1・07億元で、6割増だった。 摩登大道は、4割増収だったが、純利益は5割減だった。増収要因は、昨年買収した子会社を今期連結化したため。減益は、前年同期に子会社の売却による特別利益があった影響。 香港証券取引所に6月末、スピンオフ上場した杉杉品牌は、4割強の増収だったが、純利益は1割弱減った。減益の原因は上場経費によるもので、これを除くと48・7%の増益になる。(上海支局)
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/7/19【ニュース】中国の6月経済指標/投資、増加値伸び減速/衣料品は堅調
【上海支局】中国国家統計局によると、2018年6月の社会消費品小売総額と工業企業増加値、1~6月の固定資産投資額の前年同期比伸び率は、工業企業増加値と固定資産投資額が前月に比べ減速した。繊維関連の伸び率では、社会消費品小売総額の衣料品が堅調だった。
〈伸び率9.0%に回復 衣料品は10%に加速/6月社会消費品小売総額〉
中国国家統計局によると、18年6月の社会消費品小売総額は3兆842億元だった。名目の前年同月比伸び率は9・0%で、03年5月以来15年ぶりの低い伸びだった5月からは0・5ポイント拡大した。前年同月に比べ2・0ポイントの減速。 総額のうち限度額以上企業の販売額は、1兆2448億元で、6・5%増えた(5月比1・0ポイント加速)。うち衣料品(衣類・靴・帽子・ニット品)は1100億元で、10・0%増え、5月比3・4ポイント加速した。 1~6月累計の社会消費品小売総額は、前年同期比9・4%増の18兆18億元。うち限度額以上企業の累計販売額は、6兆9938億元で7・5%増えた。衣料品は6651億元で、9・2%増。ネット小売額は4兆810億元で30・1%増えた。
〈4カ月連続で減速 紡織業は0.5ポイント拡大/1~6月固定資産投資〉
中国国家統計局によると、18年1~6月の固定資産投資額(農家を除く)は29兆7316億元で、前年同期比6・0%増だった。伸び率は1~5月に比べて0・1ポイント縮小し、4カ月連続で減速した。 うち紡織業の伸び率は0・8%増。1~5月に比べて0・5ポイント拡大している。
〈6.0%増へ減速 紡織業は4.9%減/6月中国・工業増加値〉
中国国家統計局によれば、18年6月の規模以上工業企業の物価要因を除いた増加値(鉱工業生産)実質伸び率は、前年同月比6・0%増だった。5月より0・8ポイント縮小した。うち紡織業は0・1%減となった。5月は1・5%減だった。 生産販売率は5月と同じ97・8%で、昨年同月より0・9ポイント低い。輸出出荷額は1兆547億元で名目2・8%増加した(5月は6・9%増)。 1~6月累計の増加値伸び率は前年同期比6・7%増だった。うち紡織業は1・1%増。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/7/18【ニュース】日本アパレルの中国内販/トップの力と本社の本気度が鍵/激変の消費市場で勝つには?
中国で日本のアパレルブランドが苦戦している。存在感を強める素材とは対照的な様子を見せる。数少ない成功事例に共通するのは、現地のトップが力を発揮し、日本本社が本気で支えている点と言える。(岩下祐一) 日本のアパレルの今の勝ち組は「ユニクロ」「無印良品」「チュチュアンナ」くらいで、日本を代表する百貨店、SCブランドは軒並み苦戦している。
勝ち組の共通点としては、現地トップが力を発揮している点を指摘できる。 ユニクロは2002年、上海に中国1号店を出したが、鳴かず飛ばずだった。潘寧氏(現ファーストリテイリング・グループ上席執行役員)が東京・町田店店長や香港勤務を経て、07年に大陸のビジネスを任されるようになってから大型店出店やポジショニングの見直しを図り、快進撃が始まる。 05年に1号店を開いた無印良品は、松﨑暁氏(現良品計画社長)自らが香港を拠点に大陸事業の立ち上げに当たった。現在、駐在7年目で中国語が堪能、ナショナルスタッフからの人望が厚い一方、日本本社に物申す胆力を持つ山本直幸氏(現地法人総経理)を、店舗開発に手腕を発揮する夏鋒氏(同副総経理)が補佐する体制で業績を拡大している。 チュチュアンナは、元ワールド駐在員で中国歴30年の渡邊昌和氏が、現地法人総経理として09年の進出時から現在まで活躍する。当初は代理商探しに、一人で中国全土を東奔西走した。現在のビジネスはそうして見つけた優良代理商が支える。 中国は日本とまったく異なる複雑な市場で、想定外の出来事も多い。そのため現地トップの力が日本以上に問われる。エース級人材を投入できないのであれば、進出しないのがむしろ得策と言える。素早い経営判断が求められるため、権限移譲も必要で、役員クラスを常駐させるか、信頼できる中国に精通した人材を社長自らが発掘するくらいでなければだめだろう。 日本本社の支援も重要。「中国に注力」と日本の社長が旗を振っている企業は珍しくないが、下の社員がついてこないケースが多いという指摘もある。全社挙げて中国事業を支援する体制を作る必要がある。
「日本が30年かけて経験してきた変化がこの10年で起こっている」(日本のアパレル関係者)という激変する市場は、一寸先は闇だ。その象徴が9月末までに中国から撤退する「ハニーズ」だろう。 1号店は06年に上海で開業した。世界のファストファッションブランドが本格展開する前で、日本の最先端のトレンド製品を短サイクルで投入するモデルが20代女性に受け、一躍人気ブランドに。11、12年には毎年約200店を出店し、直営店が598店にまで増える。 ところが13年から変調をきたし、14年3月期から赤字転落。不採算店の退店などに取り組んだが、負のスパイラルから抜け出せなかった。 日本の約2・5倍にまで大きくなった中国アパレル市場。開拓の難度が高い一方、消費の“アップグレード”により、物の価値が分かる賢い消費者が増え、日本ブランドのチャンスは拡大している。全社一丸となって開拓に取り組む第2のユニクロ、無印良品が出てくることを期待したい。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/7/18【ニュース】1~6月の中国繊維品輸出/紡織品が10%超伸長/衣類は2%減
中国海関総署が13日に発表した貿易速報によると、紡織品と衣類を合わせた今年1~6月の中国繊維品輸出累計は1275・2億ドルで、前年同期比2・6%伸びた。うち紡織品は10・3%増(583・3億ドル)と伸びを維持したが、衣類は2・0%減(691・9億ドル)だった。 6月単月の繊維品輸出は254・8億ドル(前年同月比4・6%増)だった。うち紡織品は106・8億ドル(10・6%増)で、3カ月連続で伸長した。衣類も147・9億ドル(0・1%増)でわずかながら伸びた。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/6/14【ニュース】中国の衣類輸入関税下げ/7月から税率6~12%に/299品目が対象
既報の通り、中国国務院(政府)は衣類や家電、日用品などの1449品目の輸入関税率を7月1日から下げる。衣類は299品目が対象で、うち4品目が17・5%から12%、26品目が14~25%から10%、52品目が17・5~19%から8%、217品目が14~16%から6%にそれぞれ下がる。 品目別では、布帛製合繊使いメンズ・レディースの上着と、合繊使いメンズ・レディースのパンツ、合繊使いメンズ・レディースのユニフォームパンツは、税率17・5%が12%になる。ニットと布帛製子供服は14、16%が10%。ニット製メンズ、レディースのウインドブレーカーやセットアップスーツ、レディースの上着、ダウンウエアなどは19、20、25%が10%に下がる。 今回の輸入関税引き下げは、イタリアなどの海外ブランドにとって内販拡大の追い風になりそうだ。一方、中国では輸入品に関税のほか、消費税(30%)と増値税(17%)が課せられている。販売価格に占める関税の割合は0・5~7%といわれており、それほど大きくないことから輸入高級品への影響は限定的とみられる。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/5/29【ニュース】18春夏寝具/5月盛り上がり今一つ
18春夏寝具は、家具・インテリア小売り大手などを除いて全般的に盛り上がりに欠けている。
気温の上昇とともに冷感寝具や麻使いなどの季節商品が順調な滑り出しを3月末から4月に見せたものの、
その後朝晩が冷え込むなど天候要因も受け、5月は需要が伸びなかった。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/5/28【ニュース】増収減益が続く/17年1~3月産資用繊維
中国産業用繊維品協会のまとめによると、1~3月の規模以上(年商2千万元以上)産業資材用繊維企業の売上高合計は378・6億元で、前年同期に比べ7・1%増えた。
一方、利益総額(税引き前利益に相当)合計は18・46億元で、0・6%減った。コストアップを要因とした減益傾向に歯止めがかからない。
貿易は輸出額が74・46億ドルで10・2%、輸入額が15・5億ドルで6・9%増えた。商品別輸出額ではロープ・ケーブルが15・9%増、ラミネート基布18・9%増、ワイパー14・7%増などとなった。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/5/15【ニュース】合繊メーカーの18年3月期/産資が収益をリード
合繊メーカーの2018年3月期決算は全社ベースで軒並み増収となり、利益面でも過去最高の数字が相次いだ。
好調な世界経済の成長を追い風に、特にケミカル分野はスプレッド改善などで高収益を確保した。
繊維事業も産業資材が収益をリードし、増収増益が相次いだ。ただ、衣料分野はまだら模様となっている。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/5/2【ニュース】紡織業も後退/中国・工業企業の1~3月利潤総額
中国国家統計局によると、全国規模以上工業企業の2018年1~3月利潤総額(利益総額)は1兆5533・2億元で、前年同期に比べ11・6%増えた。伸び率は1~2月に比べ4・5ポイント縮小した。
主営業務収入(売上高)は25兆1523・1億元で前年同期に比べ9・6%増えた。伸び率は1~2月に比べ0・4ポイント鈍化。利潤率は6・18%で、1~2月より0・08ポイント高く、前年同期よりは0・11ポイント高くなった。工業大分類41産業のうち25産業が増益だった。
繊維関係の利潤総額は、紡織業が298・2億元で前年同期に比べ2・6%減、衣類・服飾業は225・4億元で3・1%減、化学繊維製造業は67・1億元で15・2%減った。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/4/18【ニュース】APECワークショップ/繊維の非関税措置話し合う/越ハノイで会議開催
アジア太平洋経済協力(APEC)のワークショップとして「繊維・アパレル産業における非関税措置をより理解するための官民対話」が12、13日、ベトナム・ハノイで開かれた。「繊維・アパレル産業の非関税措置への理解と緩和」を目的に開催されたもので、ベトナム、中国、ロシア、メキシコ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、タイなどの政府関係者を中心に約50人が参加した。(ハノイで角秋雄)
初日は「非関税措置の概要、APEC内の地域貿易協定や同地域の繊維アパレル産業への応用」「繊維産業における非関税措置の現状、課題と影響」「政府の観点から見た繊維アパレル産業の非関税措置」「民間部門からみた繊維アパレル産業の非関税措置」「非関税措置の貿易障壁としての悪影響を緩和する」のテーマでセッションを開催。
2日目には「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)を実現するための繊維産業の非関税措置」をテーマにグループディスカッション・プレゼンテーションが行われた。スピーカーは、国連貿易開発会議(UNCTAD)関係者をはじめ、ベトナム商工省(MOIT)や中央経済管理研究所、中国国家質量監督検験疫総局(AQSIQ)の各関係者、インドネシア・ボゴール農業大学事務総長などが務めた。
プレゼンテーションでは、各国に存在する非関税措置を紹介、それらによる損失、対応策などが説明された。
初日の「非関税措置の貿易障壁としての悪影響を緩和する」をテーマにしたセッションでは、繊維評価技術協議会が機能性加工の国際基準概要や認証の基準統一の重要性などについてプレゼンテーションを行った。
自由貿易圏の実現に向けては、域内での共通理解を増進すべき事項の一つに、標準化があると考えられている。昨年4月にはインド・ムンバイで開催されたアジア化繊会議で、アジア化繊連盟の下に標準化作業委員会が正式発足するなどの動きもある。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/4/16【ニュース】3月の中国繊維品輸出/昨年2月に次ぐ低水準/累計では同期上回る
中国海関総署が13日発表した貿易速報によると、紡織品と衣類を合わせた3月の中国繊維品輸出は141・6億ドル(前年同月比29・3%減)にとどまった。春節(旧正月)連休時期の影響で、異常に数値が低かった昨年2月の109・8億ドルに次ぐ低さ。著しく増えた今年2月とは一転して、低調な結果となった。やはり季節要因が表れたとみられる。1~3月累計は574・5億ドルで、前年同期比5・6%の伸び。
3月の繊維品のうち、紡織品は69・8億ドル(23・3%減)、衣類は71・8億ドル(34・2%減)で、ともに大幅減少した。1~3月累計では紡織品が12・4%増(258・6億ドル)と伸びを維持している一方、衣類は0・7%増(315・9億ドル)でほぼ横ばいにとどまった。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/4/3【ニュース】中国化繊生産/今年は5千万トン超へ/設備投資意欲ぶり返す
【上海支局】中国化学繊維工業協会のまとめによると、中国の2017年化繊生産量は前年に比べ5・0%多い4920万トンだった。大宗を占めるポリエステルは4・8%増の3934万トン。今年も5%前後の増加を予測しており、化繊5千万トン、ポリエステル4千万トンの大台を超えそうだ。粗原料高の販売価格への転嫁も進んでおり、収益は好調で設備投資意欲も高い。
ポリエステル以外では、アクリルとビニロンが前年比で減少したが、ポリプロピレン16・2%、ナイロン8・8%、スパンデックス8・0%、レーヨン長繊維7・5%、同短繊維3・7%、アセテート2・6%各増だった。輸出は404万トンで3・0%増えた。
ポリエステル粗原料の17年平均相場は、高純度テレフタル酸(PTA)が1トン5173元、エチレングリコール(EG)が同7087元と前年に比べ12%、31%それぞれ上昇したが、糸・わたの平均相場も167デシテックス/48フィラメントのFDY(延伸糸)が15%高い8736元、綿混用短繊維が20%高い8307元など価格転嫁した。
その結果、ポリエステルメーカーの利潤総額(税引き前利益に相当)合計は206億元と前年に比べ63%増えた。化繊全体では38%増の445億元だった。繊維製造業全体の51%を占めた。
こうした収益構造の好転を背景に設備投資が活発になっている。化繊製造業の固定資産投資額の伸び率は、11年から鈍化し、15年2・9%、16年0・3%だったが、17年は19・2%増の1330億元とぶり返した。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/3/29【ニュース】上海の最低賃金/4月1日から2420元/10年で約2.5倍に
【上海支局】上海市は4月1日、最低賃金を月額2420元へ5%引き上げる。10年前の2008年は960元で、約2・5倍になる。上げ率は昨年と同じ。リーマン・ショックの影響で改定を見合わせた09年以降では最低水準。
最低賃金が上海に次いで高い深センは昨年、2年ぶりに改定し、2130元になっている。
上海以外で18年の最低賃金を発表したのは、江西省(最も高い地区で1680元)、チベット自治区(同1650元)、遼寧省(同1620元)、広西省(同1680元)。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/3/23【ニュース】来場者数15%増/「インターテキスタイル上海18春」
【上海支局】14~16日に上海市内で開かれた服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2018春」の来場者数は8万2314人で、前回春展に比べ15・2%増えた。
出展者数は22カ国・地域の3386社で、過去最大規模。日本企業は「ジャパン・パビリオン」の20社のほか、東レ、帝人フロンティア、旭化成、スタイレム、小松精練、蝶理などが単独出展した。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/3/22【ニュース】スマート工業団地建設へ 総投資額60億元/河北省雄安新区アパレル企業
【上海支局】地元報道によると、中国・河北省の雄安新区の一部に指定されている河北省保定市容城県のアパレル企業などがこのほど、二つのアパレル専用工業団地を設立すると発表した。総額60億元を投資し、年産1億着のスマートファクトリーを設ける。地元縫製企業や副資材メーカーなどが入居する。
雄安新区は昨年4月、中国政府が開発を発表した経済特区。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/03/19 【ニュース】中国企業増産計画 回帰の流れ
中国企業が次々に増産計画を打ち出している。対日製品OEM/ODMをメインとするアパレルやタオルメーカーが、国内外問わず設備の増強を計画。背景にあるのは、環境規制の厳格化によって中小・零細メーカーが減少し、大手への寡占化が進んでいることのほか、「ポスト中国は中国」を実証する形で中国回帰の流れが強まっていることもありそうだ。このほど大阪市内で開かれた「山東省輸出商品展示商談会」の出展者からも増産計画が相次いだ。(吉田武史)
衣料品OEM/ODM大手の迪尚集団は、国内外含めた現在の縫製能力、年間1億点を、3年のうちに2倍にする計画を持つ。2工場を持つミャンマーを10工場体制とするほか、中国国内でもこの1年間で黒竜江省など内陸部に12の工場を新設した。膨大な数の生地メーカー、副資材メーカーと取り組んでネット上の生地・副資材調達を迅速に進められるデジタルプラットフォームも「倍増計画を担保する」と勝機を強調する。
先染め織物とシャツ製品OEM/ODMの魯泰紡織は、プリント設備の増強を計画する。現在の先染め、後染め生地に加えてプリント生地を増強することで業容拡大を狙う戦略を掲げており、既に自社でインクジェットプリント機を4台保有。ロータリープリントは外注に頼っているが、今年6月以降には自社でもロータリープリント機を導入し、プリント事業を本格化する。
アパレル大手の山東如意国際時尚産業投資控股は国内に5工場を保有するほか、香港、豪州、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタンに工場を持つが、「今後も国内外で増設計画がある」と明かす。ほかにも「現在は全て国内縫製だが、ベトナムを候補の筆頭に能力拡大を図る」(山東佰宜紡織やイ坊中基集団)、「山東省内に二つの自社工場を持つが、内陸部、西部で(自社縫製工場の)新設を計画」(山東泰爾紡織)など多くのアパレルが増産計画を打ち出す。
対日縫製品ビジネスは、日本市場の低迷で低価格化と小ロット化が顕著。それでも中国アパレルで増産計画が相次ぐのは、2017年のアパレル製品輸入統計で中国からの輸入が4年ぶりに増加に転じたことからも分かるように、チャイナ・プラス・ワンが一段落し、中国への回帰が見られるようになってきたことも関係している。
アパレルだけでなく、タオルメーカーも設備増強にかじを切る。中国の環境規制厳格化で、中小・零細メーカーが減少して供給力が落ち、環境対応が進む大手に発注が集中していることが背景にある。
世界最大級のタオルメーカー、孚日集団(サンビーム)は、今年9月末の一部稼働、19年3月末フル稼働の計画でタオル工場を新設する。濱州亜光家紡は今年6月をめどに、汚水処理の第2工場を稼働する。環境対応を高めて安定した供給へつなげる。さらにインクジェットプリント機を1台増設し3台体制にする計画を持つ。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/03/12 【ニュース】中国の生地輸出/アフリカ向け 急増/縫製工場進出が需要呼ぶ
【上海支局】中国からアフリカへのテキスタイル輸出が急増している。豊富で安価な労働力を生かして中国系欧米向け縫製工場の進出が相次いでいるアフリカだが、現地には素材背景がないためだ。
中国紡織品進出口商会がまとめた2017年のアフリカ向けテキスタイル輸出は81・34億メートル、67・69億ドルで前年に比べ、17・9%、13・1%それぞれ増えた。数量では最大市場であるASEAN地域向け(117・64億メートル)の約7割の規模。ただ1メートル当たりの単価は0・83ドルで、全輸出の平均単価1・23ドルに比べ約24%安い。アフリカ縫製品が低価格帯の商品であることをうかがわせる。
国別ではナイジェリア向けが18・28億メートル(前年比77・5%増)、12・90億ドル(55・3%増)で最も多い。相手国・地域別ランキングでは10位に入った。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/03/08 【ニュース】台湾・繊維品輸出/6年ぶりに前年上回る/17年は1%増の100億ドル
【上海支局】台湾の2017年繊維品輸出額は100・73億ドルで、前年に比べ1%増えた。前年を上回るのは11年以来6年ぶり。ベトナムと中国向け生地がけん引した。回復の背景には、台湾企業が得意とするスポーツウエア市場が世界的に回復していることと、中国での環境規制の厳格化がありそうだ。
品目別輸出額は、主力の生地が1%増の68・15億ドル、糸は6%増の15・26億ドル、その他繊維品は14%増の4・07億ドルだった。一方、繊維(ファイバー)は7・75億ドル、衣類・アクセサリーは5・50億ドルでそれぞれ5%、4%減った。
仕向け地別上位5カ国・地域は、1位がベトナムで5%増の21・76億ドル。うち生地が5%増の17・32億ドル、糸が12%増の1・87億ドルだった。同国への川中(織り・編み)進出が影響したもよう。
2位は中国で5%増の19・39億ドルだった。うち生地が2%増の12・06億ドル、糸が9%増の5・08億ドル。
3位が米国で5%減の7・26億ドル、4位が香港で8%減の6・46億ドル、5位がインドネシアで1%増の5・40億ドルとなった。
一方、繊維品輸出を数量ベースで見ると211・59万トンで、5%減った。品目別でもその他繊維品以外は前年割れしており、各品目で付加価値を高め、単価を上げていることが分かる。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/03/05 【ニュース】NUC 好きな制服は学生服
日本ユニフォームセンター(NUC)は、急増する外国人観光客に日本のユニフォームのイメージを聞く初の意識調査を行った。好きな制服の1位は男女ともに学生服で、航空会社と鉄道も上位に入った。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2018/03/02 【ニュース】中国繊維品貿易の黒字額/全黒字への貢献度回復
【上海支局】既報の通り、中国紡織品進出口商会が中国海関(税関)総署の貿易速報を基にまとめた2017年の輸出額は、前年に比べ0・8%増の2686・0億ドルだった。輸入額は5・3%増の245・5億ドルで、黒字額は2440・5億ドルとなった。
中国海関総署の貿易速報によると、17年の全貿易収支は4225・1億ドルの黒字。繊維品の黒字額の全商品の貿易黒字への貢献度は57・8%となり、やや回復した。
貢献度は15年に43・4%となり、前年に比べ27・7ポイントも縮小。16年はわずかに回復し、47・8%だった。
引用元:繊維ニュース(外部サイト)
2017/07/28 【コラム】アパレルメーカーが求める品質とその対策とは?
■アパレルメーカーへの納品時にトラブルに・・・
縫製に際してどの縫製工場も直面する問題、パッカリング。アパレルメーカーが求める基準を満たせずに、納品時に指摘されてしまう事ってありませんか?今回はパッカリングの解消に役立つヒントを記述したいと思います。
■パッカリングが発生する原因は○○!
今回のケースの場合、疑うべき原因は2つあります。
[1] 生地に対して針が太すぎる
生地に対して針が大きすぎると、針を上げ下げする際に生地がへこんでしまい、パッカリングになってしまいます。この場合は、出来る限り針の番手を短くするように心がけましょう。
[2] 糸張力が生地と合っていない
糸張力が強すぎたり、生地自体の強度が弱い為、縫い糸によって織り糸が寄せられてしまい、パッカリングになってしまいます。糸調子バネを弱くしたり、伸びの少ない糸を使用することで、パッカリングが改善されます。
[3] 送りがスムーズでない
生地が薄く滑りやすいと生地送りが非常に難しいです。送り歯と接している下生地の方が多く送られてしまったり、生地が薄いために送り歯のピッチに沿って凸凹になってしまうことが、パッカリングを生み出す原因になっています。
パッカリングが発生してしまう原因が分かると、対策の打ち方もより的確になれそうですね!