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【11/20は毛布の日】あたたか毛布の選び方
11/20は「毛布の日」。日本工業毛布組合が制定した記念日です。そろそろ本格的な冬がやってきますが、肌寒くなる前に暖かい毛布を準備しておきたいですよね。
一言で毛布といっても、肌触りや重さ、柔らかさなど素材によって様々な特徴があることはご存知でしょうか。そこで今回は、毛布に使われる素材とその特徴について紹介します。自分の好みにあった一枚を見つけてみてください。
毛布の素材
毛布に使われる素材は、大きく「天然繊維」と「化学繊維」に分けられます。天然繊維には、綿や麻などの「植物繊維」と、ウールやカシミヤなどの「動物繊維」の2種類があり、肌触りがよく吸水性や保温性に優れているのが特徴です。一方の化学繊維は、石油などを原料に合成された物質からできており、天然繊維に比べ安価に手に入れることができます。
それぞれを代表する素材について、詳しく見ていきましょう。
【天然繊維】
◆綿毛
コットンとも呼ばれる綿毛は、吸水性に優れると同時に、さらっとした肌触りの素材です。価格は比較的リーズナブルで、家庭の洗濯機で洗うこともできるので、扱いやすいと言えるでしょう。保温性はあまり高くありませんが、厚手のものを選ぶ、羽毛布団と組み合わせて使うなどすれば冬でも快適に使用することができます。
◆シルク
「繊維の女王」とも言われるシルクは、光沢感がありなめらかな肌触りが気持ちのいい素材です。吸湿性・放湿性に優れており、寝汗をかいてもべたつかないのもメリットと言えるでしょう。基本的に家庭では洗濯ができないため、洗うときはクリーニングに出す必要があります。
◆ウール
羊毛から作られるウールの一番の特徴は、保温性が非常に優れていることです。ふんわりと暖かく蒸れにくい素材で、快適な眠りをサポートしてくれるでしょう。撥水性も高く、汚れやほこりが付きにくいのもうれしいポイントです。ウール素材を使った毛布の多くはドライクリーニングが必要ですが、家庭で洗える商品も販売されているため、選ぶ際は参考にしてみてください。
【化学繊維】
◆ポリエステル
化学繊維のポリエステルは、軽くて柔らかい肌触りが特徴の素材です。「マイクロファイバー」や「フリース」にも使われる素材と言えばイメージがしやすいかもしれません。価格もリーズナブルで耐久性があるため、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。ただし、吸湿性や放湿性が低く汗を吸いづらいこと、静電気が起きやすいことは覚えておきましょう。
◆アクリル
セーターなどに使用されるアクリルも、化学繊維のひとつです。ウールに近い特徴を持ちながら、価格も手頃で耐久性も非常に高いのが特徴です。保湿性や吸湿性は天然繊維に比べると劣りますが、リーズナブルな毛布をお探しの際にはぴったりの素材と言えるでしょう。
◆マイヤー
化学繊維のなかでも毛足が長く高級感のあるマイヤーは、ふわふわとした肌触りと優れた伸縮性が特徴です。重さのある素材なので重量感を求める方には向いていると言えますが、気になる場合は実際に店頭で使い心地を確かめてから購入するのが良いでしょう。
毛布の活用方法
寝具として体の上に掛けたり敷き布団の上に敷いたりするのはもちろん、毛布には他にも様々な使い方があります。特に、室内や屋外で敷物や羽織物として活躍する持ち運びしやすいサイズの毛布は「ブランケット」と呼ばれ、用途に応じたサイズの商品が幅広く展開されています。ここでは、ブランケットの活用方法をご紹介していきましょう。
◆ベビーケットとして、おくるみ代わりに
ベビーケットの一般的なサイズは80×115cmと、一般的なシングルサイズの毛布(140×200cm)よりも小さいのが特徴です。乳幼児の寝具として使えるのはもちろん、バギーや自転車でお出かけするときの防寒具としても重宝するでしょう。かさばらず洗濯もしやすいため、おくるみ代わりに何枚か揃えておくのもいいですね。
◆膝掛けとして、オフィスやアウトドアシーンで
肌寒いけれど、まだ暖房を付けるほどではない......。そんな日は膝掛けで足元を温めてみてはいかがでしょうか。膝掛けには、「クォーターケット」と呼ばれる70×100cmサイズのブランケットがおすすめです。椅子に座った状態で膝に掛けても端が床につかない長さなので、自宅だけでなくオフィスでも使うことができます。また、これからの季節はキャンプやピクニック、スポーツ観戦などアウトドアシーンでの防寒対策としても活躍するでしょう。
◆ペットのリラックススペースに
クォーターケットは、ペットのリラックススペースに敷いてあげるのにもぴったりのサイズです。特に、綿毛を使った「パイル生地」のブランケットは毛羽抜けも少ないうえ、柔らかく通気性にも優れているので大切なペットも気持ちよく過ごしてくれそうですね。猫や小型犬の場合は、半分に折って敷いてあげるといいでしょう。
◆インテリアのアクセントとして
お気に入りの色や柄のブランケットを、インテリアのアクセントとして活用するのもおすすめです。きれいに折りたたんでソファや椅子の背もたれに掛けたり、くしゃっと無造作にひじ掛け部分に掛けたりと、一枚あれば簡単に雰囲気を変えられるのもうれしいポイントです。ブランケットの色をラグやソファと合わせるとすっきりとまとまりのある印象に、反対色にするとブランケットが差し色となりおしゃれな印象を与えることができますよ。
ブランケットの作り方
様々な使い方のあるブランケットですが、ミシンがあれば初心者でも手作りすることができるんです。ブランケットを自分の好きな色や柄の生地で作れば、愛着もひとしおに。一見難しく感じるかもしれませんが、2枚の生地を合わせて周りを1周縫うだけで完成します。
【簡単なブランケットの作り方】
1.同じサイズの生地を2種類用意する。
片方をフリース生地のように、保温性のある生地にしておくのもおすすめです。
2.生地を中表に合わせたら、端から4辺をクリップで止めていく。このとき、返し口を10cmほど取っておく。
3.ミシンを使い、縫い代1cmほどで周りを縫っていく。
4.返し口から内側の布を引っ張り出し、表に返す。
角を出すために内側から指で押すように意識しましょう。
5.返し口を1cmほど折り込み、まつり縫いで閉じたら完成!
生地は専門店の他、100円ショップなどでも購入することができます。肌触りなどにもこだわって選んでみてくださいね。
こだわりの毛布で日常生活を彩ろう
体を温めてくれるだけでなく、インテリアとしても活用できる毛布(ブランケット)は、これからの季節に是非準備しておきたいアイテムです。毎日使うものだからこそ、色や柄、肌触りにもこだわったお気に入りのものを揃えておきたいですね。
直接肌に触れるものなので、用途別に何枚か揃えておけば、順番に洗濯して清潔に使うことができます。お気に入りの毛布(ブランケット)で、生活を豊かに彩ってみてはいかがでしょうか。