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【あの柄はどんな名前?】知っておきたい和柄の名前

着物を着ている女性の写真

アイテムに彩りを添えてくれることから、和柄はいつの時代も愛されてきました。近年では和柄の布を使ったハンドメイドも人気を集めており、プレゼントにも喜ばれています。

そんな和柄には、さまざまな意味が込められているのをご存知でしょうか。素敵な和柄に込められた意味を知れば、和柄小物のプレゼントを選ぶきっかけや、ハンドメイドで布を選ぶヒントにもなるはずです。

今回は、そんな和柄に込められた意味を紹介します。

【イメージ付き】和柄の名前と意味

普段何気なく見ている和柄でも、名前は知らない……なんて方もいるかもしれません。風情あふれる和柄について、知識を深めると新たな発見を得られるでしょう。

七宝つなぎ

和柄・七宝つなぎのイメージ画像

同じ大きさの楕円が規則的に並んだ和柄は、「七宝つなぎ」と呼ばれています。

この七宝とは、仏教の言葉で“金、銀、水晶、瑠璃(るり)、瑪瑙(めのう)、珊瑚(さんご)、しゃこ”という七つの宝を表す言葉です。さらに中心に花を描いた「花七宝」もあり、見る人の目を楽しませてくれる和柄ともいえます。

七宝つなぎは円が四方に伸びていく点から子孫繁栄、円満、ご縁といった意味が込められています。ひとつなぎであるため、刺し子ふきんの図案になることも多い和柄です。

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SNSやハンドメイドアプリを見て興味を持つも、「凝ったものは難しそうだし、そこまで自信がない」という方もいるのではないでしょうか。そんなときにぜひ挑戦してほしいのが、日本の伝統的な手法のひとつである「刺し子」です。

時代の移り変わりにより、刺し子は実用的なものから美しい模様を描き出す装飾として活用されることも増えています。その美しさは海外でも高い評価を受けており、刺し子が施されたグッズが人気を集めています。

刺し子の模様には、茎が真っ直ぐ伸びる様子から子どもの健やかな成長を願う「麻の葉」、恵みをもたらす海の波を表した「青海波」、豊かさと円満を意味する「七宝」など、さまざまな祈りが込められています。見た目も美しく、縁起の良い刺し子は今もたくさんの人の間で大切にされている手芸といえるでしょう。

波千鳥

和柄・波千鳥のイメージ画像

てぬぐいに使われていることも多い「波千鳥」は、波と鳥が特徴的な和柄です。

この千鳥とは、鳥の種類ではなく波間を飛んでいる姿を指しています。波を世間に例え、「荒波を共に乗り越えていく」といった鳥の姿に「夫婦円満」や「家内安全」を願うとされています。

さらに千鳥には「千取り」の語呂合わせから、多くの幸せを手に入れる=勝運祈願、目標達成という意味も込められています。鳥の姿がかわいらしく、親しみやすい絵柄のため新婚祝いのギフトに取り入れても喜ばれるでしょう。

宝づくし

和柄・宝づくしのイメージ画像

「宝づくし」は、宝物を並べた和柄です。昔話「一寸法師」にも登場する打ち出の小槌や、金貨を入れる袋である金嚢(きんのう)、ありがたいお経が書かれている巻物の宝巻(ほうかん)・巻軸(まきじく)をはじめ、さまざまな宝物が散りばめられています。

非常におめでたいため、晴れ着などに多く使われています。

麻の葉

和柄・麻の葉のイメージ画像

六角形を上下左右に連続させ、規則的に並べている「麻の葉」。このような柄は「幾何学文様」(幾何文様とも)と呼ばれており、「麻の葉」は平安時代から仏像の装飾にも用いられてきたと言われています。

近年ではピンクが地色の「麻の葉」が、人気漫画のヒロインの着物に使われていることから手芸店でも取り扱いが増えています。

生命力が強く、真っ直ぐに伸びて成長していく麻の葉を思わせる「麻の葉」は、子どもの健やかな成長を願う和柄です。また、麻の葉には邪気をはらう力があるとも考えられており、産着の模様や子どもの着物にも多く用いられています。

鱗文様

和柄・鱗文様のイメージ画像

同じく人気漫画の影響で注目を集めているのが、正三角形または二等辺三角形を連続して配置した鱗文様です。三角形が並ぶ様子が魚や蛇、龍の鱗に似ていることが由来といわれています。

蛇を連想させる鱗文様には「脱皮によって厄を落とす」「鱗によって身を守る、身を固める」といった意味もあり、古来では武具や戦に用いられていました。

現在も、一部の地域では女性の厄年に鱗文様の長襦袢を着る習慣が残っています。シンプルであるため、日常的に使うアイテムにも取り入れやすい和柄です。

源氏香

和柄・源氏香のイメージ画像

5本の縦線がさまざまな組み合わせで描かれる源氏香は、数種類の香りを組み合わせて香りを嗅ぎ分けるという風雅な遊び「組香」をもとにした和柄です。

香りの組み合わせには和歌や古典文学の名前がつけられており、源氏香は52種類ある「源氏物語」のエピソードをモチーフとしています。

源氏香の柄には、源氏物語のエピソードの名前が込められているのが特徴です。ある和菓子店で販売されているお菓子には、「初音」の源氏香が刻まれていますが、「初音」は春を告げるウグイスの鳴き声から春の訪れをイメージさせる言葉でもあります。

このように、源氏香には模様ひとつひとつに意味が込められており、奥深さが感じられますね。

和柄に込められた意味を知ろう

複数の布と和装の女性の写真

何気なく目にしていた和柄にも、「魔除け」や「家内安全」をはじめとする意味が込められています。特に近年では人気漫画の影響から子どもの間でも和柄のグッズが人気ですが、それぞれに込められた意味をお子さまと知るのも、さまざまな物事に興味を持つきっかけになるかもしれません。

和柄小物をプレゼントする際に「この柄にはこんな意味があって……」と伝えれば、贈られた相手にとっても特別なものとなるでしょう。

また、ご自宅に眠っている着物があればリメイクするのもおすすめです。素敵な和柄を生かし、世界にひとつのオリジナルアイテムを作ってみてはいかがでしょうか。

【レシピ付き】着物リメイクに挑戦してみませんか?

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【大人っぽい雰囲気に】和風ハンドメイドをはじめよう
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周りとひと味違うファッションをしたいとき、和装に合わせる小物を探しているときにおすすめなのが、水引や折り紙をモチーフにしたり、つまみ細工で作られた和風小物です。ハンドメイドサイトでも、「和風小物」のカテゴリーに出品するハンドメイド作家の方は年々増加しているともいわれています。

和風小物は自らで身につけるのもステキですが、海外に住んでいる友人へのプレゼントにもぴったり。お店で買うより、せっかくなら手作りするのもおすすめです。今回はそんな和風小物に注目しながら、つまみ細工の制作に挑戦しましょう。