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趣味

【自宅で簡単】染め物体験をしてみよう

草木染めをした作品の写真

無地のハンカチやスカーフをより一層おしゃれにしたいと考えている方におすすめなのが、自宅のキッチンでも気軽にできる「草木染め」です。

草木染めは野菜や草花、紅茶の茶葉やコーヒーなど身近なものを材料にできるのが魅力のひとつ。染める素材によって発色も異なるため、お子さまと出来上がりを楽しみにしながら挑戦してみるのも良いでしょう。

今回は、草木染めの方法、必要な素材や道具を紹介します。

草木染めとは

草木染めをしている様子の写真

普段私たちが着ている服や布小物は、石炭や石油などを原料に合成された染料をもとに染められています。安価で大量生産が可能であるほか、保存性に優れているメリットがあります。

一方で草木染めは大量生産が難しいだけでなく、生産に手間がかかるため高価なことも少なくありません。しかし、さまざまな色素が混ざっていることから豊かな色合いが楽しめる天然素材のため、肌や環境に優しいといった点が特徴です。

外国に比べ、日本では草木染めの文化が古来より発展してきました。その背景には、四季があり、雨の多い温帯気候であることが関係しています。さまざまな植物が育ちやすく、生活の一部として活用する瞬間も多くあったのかもしれません。

草木染めの準備

まずは草木染めの事前準備として、素材選びと材料の用意をする必要があります。

素材選び

植物に水をあげている女性の写真

草木染めの素材は、お庭に咲いている草木のほか、コーヒーや紅茶の茶葉、冷蔵庫の野菜などを活用できます。初心者の方はまずご自宅でも手に入りやすく、きれいな黄色に染まる「玉ねぎの皮」から挑戦してみましょう。

野菜を素材にした野菜染めは、皮や種から想像できない意外な色に染まる傾向にあります。たとえばアボカドの種や皮は淡いピンク色に、鮮やかな紫色であるナスの皮は灰色がかった青という落ち着いた色合いに染め上がります。お子さまと色合いを想像しながら染めてみれば、クイズのように楽しめるかもしれません。

また、草木染めを行う際は「ミョウバン」と「豆乳」も必須です。ミョウバンは、普段漬物の色を良くするものとして使用されています。自然の色合いを生かしたい場合にはミョウバンは不要ですが、素材を煮出した煮汁に溶かすと、仕上がりの色を鮮やかにする効果があります。スーパーでは漬物の材料として販売されていることも多く、購入も容易でしょう。

豆乳の写真

草木染めの色素はたんぱく質と結びつくことでよく染まります。動物性たんぱく質が主成分のウールとシルクはそのままでも染まりますが、コットンや麻など植物由来のものは染色前にたんぱく質を染み込ませなければなりません。

濃染剤という薬品を使う方法もありますが、お湯や水と豆乳を1:1の割合で薄めたものでも代替が可能です。

道具の準備

草木染めに使う主な道具は、以下の通りです。

・ステンレス製の鍋
・ボウル、たらい、バケツ
・ざる
・トング(菜箸でも)
・厚手のゴム手袋
・キッチンスケール
・計量カップ、計量スプーン

染色液は煮出して作るため、火傷を防ぐためにも厚手のゴム手袋を用意すると良いでしょう。また、染色液から布を取り出す際は、菜箸よりもトングを使うと安定します。

煮出した染色液に布を入れる際は、耐熱性のあるボウルやたらい、バケツを使用します。なお、染めた後に水洗いしたり、同時に複数の草木染めを行いたい場合に備えて複数用意しておくのもおすすめ。染める布の大きさによって使う道具も選ぶと良いでしょう。

草木染めの方法

草木染めをした作品

いよいよ草木染めを行います。火や熱湯を使う工程は大人が行い、お子さまには素材の加工など簡単な工程をお手伝いしてもらいましょう。

手順1. 薄めた豆乳に30分〜1時間ほど布を浸し、よく絞ったら干して乾燥させる

染める布は事前に洗濯を行い、洗濯のりや汚れを洗い落とします。豆乳を同じ量のお湯か水で薄めた液に浸したら、よく絞って干しましょう。干す前に水で軽くすすぐと、付着したたんぱく質が流れてしまうため、すすいではいけません。

さらに乾燥させているときにシワができると、染めムラの原因になります。浸している間に時折布を動かす、シワを伸ばして干すときれいに仕上がります。

手順2. 草木染めに使う素材を細かく刻む

煮出した際に色素がよく出るよう、布と同じ重さの野菜や果物の皮、植物の葉などをちぎったり、ハサミを使って細かく刻みます。

素材を細かくしたら、三角コーナー用の不織布やお茶パックに入れておくと煮出した後の片付けの手間が省けますよ。

手順3. 鍋で素材を煮出す

鍋に素材を入れたら、布がひたひたに浸かるほどの水と小さじ1杯分のミョウバンを入れ、加熱します。

ここでのポイントは、沸騰させない程度の火加減で20分ほど煮出すこと。じっくりと加熱することで、きれいな染色液となります。

手順4. 素材を取り出し、布を入れて煮出す

布を煮ている状態の写真

煮出した素材を取り出したら、染める布を入れて20分ほど煮出します。

先ほどと同様に、沸騰させない程度の火加減をキープしましょう。時折菜箸やトングでかき混ぜると、染めムラが防止できます。

手順5. 布を取り出したら軽く水洗いし、陰干しをする

鍋から布を取り出し、軽くすすいだらよく絞って陰干しをします。

このとき、雑巾を絞るようにねじるのではなく、両手で上下から押さえて水分を取り除けば、ねじったことで色が落ちてしまうことがありません。

ご家庭でもできる草木染めに挑戦しよう

草木染めをしている様子の写真

材料や道具が気軽に手に入り、難しい工程もない草木染めは、新しい趣味にもぴったり。

時間の経過とともに色落ちしてしまうことは避けられませんが、再度染め直せば新たな色合いとなるのも魅力です。

ぜひ、ご家庭で挑戦してみてはいかがでしょうか。

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