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【これで安心!】新しくなった洗濯表示をおさらいしよう
皆さんは洗濯をする際、タグを確認していますか?お気に入りの服を長く着て楽しむためには、しっかりと洗濯表示を確認し、正しくお手入れすることが重要です。
間違った洗濯によって布が傷み、服を着ることができなくなってしまう場合もあります。「普段通りに洗濯したはずなのに服の色が変わってしまった」、「服が縮んで着れなくなってしまった」なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新しい洗濯表示について、意味や見分け方を解説します。
洗濯表示はなぜ変わった?
洗濯表示が新しくなった主な理由には、グローバル化が進んだことが大きく関わっています。
従来の洗濯表示は、各国で異なる図や記号を用いていました。日本でも独自の洗濯表示を使っていましたが、グローバル化によって世界中で様々な国の衣類が販売されるようになり、誰が見てもわかりやすい表示が求められるようになりました。
現在も世界各国で洗濯表示の国際規格への統一が進んでおり、流れを受けて日本でも平成28年12月以降の生産分から洗濯表示が新しくなっています。これまであった日本語表記はなくなり、記号のデザインが新しくなりました。また、記号の種類も21種類から44種類に増えたことでより詳細に表示されています。
見分けるポイント
洗濯表示は、基本記号、付加記号、数字の組み合わせで構成されています。基本記号は家庭洗濯、漂白、タンブル乾燥、自然乾燥、アイロン仕上げ、ドライ、ウエットクリーニングの7種類です。
基本記号に加えて使う付加記号は、洗濯作用の強さを表す「-」、アイロンや乾燥の温度を表す「・」の二つです。「-」の数が多ければ多いほど洗濯作用が弱いという表示となるため、弱く洗濯する必要があります。
また、「・」の数は多ければ多いほど、高温でのアイロンや乾燥ができるという表示です。数字については家庭洗濯をする際の洗濯液の上限温度を示しています。また、基本記号と組み合わせて「×」を使うことで、禁止を表しているため注意しましょう。
新しい洗濯表示
ここでは、新しくなった洗濯表示を解説していきます。従来と変化した点もたくさんあるので、しっかりと確認していきましょう。
洗濯図柄
従来は、「洗濯機洗い」は長方形、「手洗い」は洗濯桶で表示されていましたが、新記号では洗濯桶のマークに統一されました。また、洗濯桶に手が入っている場合は手洗いすべき衣類であるという表示になります。
漂白図柄
漂白に関する洗濯マークはもともと三角フラスコの形でしたが、新記号では三角形となりました。
また、今までは塩素系漂白剤が使えるかどうかのみの表示でしたが、新しい表示では塩素系漂白剤が使える、酸素系漂白剤が使える、漂白できない、という3つの表示となっています。
タンブル乾燥図柄
従来の日本の洗濯表記にはない、新しいマークとなります。タンブル乾燥とは、衣類を熱と共に回転させながら乾燥させる乾燥のことです。ドラム式乾燥機などがイメージしやすいのではないでしょうか。
□の中に○で表示することでタンブル乾燥が可能であることを意味しており、家庭での乾燥の目安が分かりやすく表示されています。
自然乾燥(干し方)図柄
新しい洗濯表示では、四角形の中に線を入れて自然乾燥の方法を表示します。つり干しの場合は縦線、平干しの場合は横線を入れます。左上に斜線が入っていれば日陰に、線が2本の場合はぬれた状態を表しています。
アイロン図柄
アイロンのマークで表します。温度の高さは、マークの中の「・」の数で示します。数が多いと上限となる温度が高いことを意味しています。
ドライクリーニング図柄
従来は「ドライクリーニングができる・できない」の表示のみでしたが、新しい表示ではドライクリーニングの種類まで表示するようになりました。
円の中の「P」「F」は、使用する有機溶剤の種類を表します。「P」はパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができることを、「F」は石油系溶剤によるドライクリーニングができることをそれぞれ意味しています。
なお、それぞれのマークに下線があった場合は、弱いドライクリーニングであれば可能です。
ウエットクリーニング図柄
上記に加え、新たな記号として「ウエットクリーニング」の記号も加わりました。
ウエットクリーニングとは、有機溶剤を使わずに、特殊な技術で行う水洗いのことです。円の中の「W」はウエットクリーニングが可能であることを意味しています。
最適な洗濯方法でお気に入りのアイテムを長持ちさせよう
今回は、新しくなった洗濯表示について解説していきました。グローバル化に伴って日本語表記がなくなっただけでなく、従来から日本で使われているマークと似ていて勘違いしやすい記号もあるため、しっかりと理解したうえでタグを確認しましょう。
また、新たに加わった記号もたくさんあります。記号が増えたことでそれぞれの衣類に合った洗い方についてより詳しく表示されるようになりました。どの記号もきちんと理解して適切な洗濯を行い、お気に入りの服でおしゃれを楽しみましょう。
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