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ミシンを始める前に覚えておきたい「糸」と「針」の種類
裁縫や手芸の必需品である「糸」と「針」。ミシンを使い始めようと思って手芸店に行ってみたものの、さまざまな種類の糸や針があってどれを買えばいいのかわからずに困ったという経験がある方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ミシンを使い始めるにあたって覚えておきたい、糸や針の種類について解説してきます。基本となる糸や針を正しく使い分けて、より良い作品づくりをしていきましょう。
用途に応じて糸・針を選ぶのが◎
さまざまな種類のある「糸」と「針」。選び方のポイントは、用途に応じて糸と針を選ぶことです。用途に適した糸や針を選ぶことで、糸切れや目とびなどのトラブルを予防できます。では、まずは「針」の種類をご説明します。
家庭用ミシン針の種類と使い分け
家庭用ミシン針は主に4種類あり、太さが異なります。
<針の太さの見分け方>
「HA×1」これが通常家庭用ミシンで使用するミシン針の表示です。この表示の後に記載されている「#(数字)」が太さを表しており、数字が小さいほど細い針となります。
針の種類と使い分けは以下のとおりです。
9番(#9)薄地用
ボイル・ローン・ジョーゼット
11番(#11)普通地用
ブロード・シーチング・シャンブレー
14番(#14)厚地用
葛城(かつらぎ)・8oz/10oz程度のデニム
16番(#16)極厚地用
12oz以上のデニム・帆布
ミシン針を購入するときは必ず使用するミシンに対応しているか表示の確認をしましょう。
ミシン糸と手縫い糸の違いとは
裁縫や手芸をするとき、”ミシン”もしくは”手”で縫いますが、どちらの方法で縫うのかによって糸を使い分ける必要があります。
ミシン糸と手縫い糸の違いは、糸の撚り(より)が左右どちらの方向になっているかにあります。
些細な違いなので、手縫い糸をミシン糸の代わりに使ったり、ミシン糸で手縫いをしたりと代用できるのではと思うかもしれません。しかし、ミシン糸の代わりに手縫い糸を使うと糸が良く切れてしまいますし、ミシン糸を手縫いに使うと縫っているうちに糸がよじれてきてしまいます。そのため、ミシンで縫うときはミシン糸、手で縫うときは手縫い糸と分けるようにしましょう。
では、ここからはミシン糸に焦点をあてていきます。
ミシン糸の種類と使い分け
ミシン糸は糸コマやコーンに巻かれた形状で販売しており、綿・絹・ポリエステル・ナイロン・レーヨンといった色んな素材があります。
縫製するのによく使われる糸はポリエステル素材で出来ているスパン糸です。ミシン糸の太さは主に「厚手用(30番手)」「普通地用(60番手)」「薄地用(90番手)」に分かれます。
厚手用(30番手)
デニムなどを縫うときや、アクセントとなるステッチを入れたいときに使います。糸が太いので針は14番~16番を使いましょう。
※デニム等の地縫いは50番手を使用し、ステッチなどには30番手を使用します。
普通地用(60番手)
通常の縫い合わせに使います。縫う生地の厚さによりますが、針は11番~14番の針を使いましょう。
薄地用(90番手)
裏地などの薄い繊細な生地を縫うときに使います。縫うときに素材に大きな穴をあけないようにする為に、針は9番~11番の針を使いましょう。
また、伸びる生地(ニット素材)を縫うときは、伸縮性のあるニット用の糸とニット用の針を使いましょう。ニット用の針には「ニット用」や「HA×1SP」といった表示があります。先端が丸みを帯びていて、ニット生地の地糸切れや目とびが起きにくくなります。
どの糸を買えばよいのか迷ったときには、手芸店で生地の種類・厚さ・色を伝えて最適なミシン糸を選んでもらうといいでしょう。
糸・針を使い分けて縫い物を楽しもう
糸には、太さや色の違いはもちろん、用途や素材などによってさまざまな種類があります。使用する場面によって使うべき糸は異なってくるので、きちんと適したものを選ぶことが大切です。
ミシン糸と手縫い糸は一見似ているので、代用できるのではないかと思われがち。しかし、用途に適していないものを使用すると、徐々にほつれやよじれなどのトラブルが起きやすくなります。
さまざまな種類の糸ですが、上手に使い分けをしながら裁縫を楽しんでいきましょう。もちろん、糸だけでなく針も使い分けてくださいね。
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