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こども

【防災に備えて】学校で使える防災ずきん・防災ずきんカバーの作り方

防災ずきんのイメージ写真

入園・入学グッズとして欠かせないもののひとつ、防災ずきん。

甚大な被害をもたらした数々の平成大地震からの教訓や、これから訪れると言われる南海トラフ巨大地震、首都直下型地震の発生に備え、防災意識が高まるご時世だからこそ、お子さまの身を守る防災ずきんをしっかりともたせておきたいと考える方も多いのではないでしょうか。

今回はあらためて知っておきたい防災ずきんの重要性やメリット、防災ずきんとカバーを自作する際のポイントについて紹介します。

もしものときに備える防災ずきんの重要性とメリット

子どもたちが防災ずきんを手にしている写真

多くの小学校、中学校で導入されている防災ずきんは、主に地震が発生した際に落下物から身を守るためのアイテムです。過去には地震で落下した窓ガラスによって道を歩いていた人が負傷した事例もあるように、落下物は大きなケガにつながることが十分うかがえます。防災ずきんでは硬く重量のある落下物の衝撃を受け止めることは難しいものの、窓ガラスの破片や木片によるケガを防止できます。

確実に身を守るためにはヘルメットの使用が望ましいですが、大人に比べ手先が器用ではないお子さまでも身につけやすく、携帯できる点においては防災ずきんのほうが優れているといえるでしょう。あごの部分がゴムバンドになっているものも多く、小学校入学前のお子さまでもさっと被れます。

また、防災ずきんが活躍するのは地震発生時だけではありません。防災ずきんは炎や熱風からも皮膚や髪の毛を守ってくれます。皮膚が繊細であるお子さまは、火事による熱風を直接受けるだけでも重傷になる可能性も高いため、防災ずきんをすぐそばに置いておくだけでも安心できるでしょう。

そして防災ずきんは普段、座席の背もたれや座布団にされていますが、災害時にケガをしたり、避難所などで座ったりする際、クッション性の高い防災ずきんがあれば身体にかかる負担が軽減されます。

地震が発生!そんなときにお子さまに教えておきたいこと

防災ずきんをかぶって、机の下に避難する男の子

日本は「地震大国」ともいわれているように、いつ大きな地震が発生してもおかしくない状況でもあります。避難訓練への参加だけではなく、ご家庭でも普段から「災害発生時にするべきこと」をお子さまに教えておくのも大切です。

地震が発生したときは

教室で揺れを感じたらすぐに机の下に入り、身を守ることを徹底させましょう。学校の机は子どもが運びやすいよう軽いので、机の脚を押さえるようにすると安全性が高まります。

また、音楽室や図書室など、学校の特別教室にいたときはピアノや棚から離れます。特に理科室は薬品など取り扱いが危険なものも多いため、注意が必要です。

揺れがおさまったら防災ずきんを被り、先生の指示にしたがって行動します。地震はどんなに長くても1分程度でおさまるため、落ち着いて行動するように伝えておきましょう。

自宅に帰る途中に揺れがあった場合は、カバンや上着で頭を守りながら、公園や空き地など広い場所に避難します。過去には小学生の女の子が地震で倒れたブロック塀の下敷きになって亡くなった事例がありましたが、普段は安全な通学路であっても地震発生時は注意が必要です。たとえば商店街やビル街では看板やガラスが落下する、自動販売機や電信柱が倒れてくるといった恐れがあります。

そのため、休日にお子さまと通学路を歩き、安全性を確認しておくのも良いでしょう。

火災が発生したときは

火事はやけどの危険もありますが、「煙」の対策も重要となります。煙は逃げようとする人の視界を阻むだけでなく、呼吸によって体内に一酸化炭素が吸収されるとめまいや頭痛を引き起こして倒れてしまい、死に至る可能性も……。

煙は部屋の上部に充満するため、姿勢を低くして避難をするようにします。その際、ハンカチで口元を押さえると煙が体内に吸収されることを防止できます。

防災ずきんを作るポイント

ミシンを使っている女性

防災ずきんはお子さまの頭のサイズに合わせ、適したものを準備しましょう。長く使えるよう大きいサイズのものを作る人もいますが、オーバーサイズだと上手く被れず、避難が遅れてしまいます。

そして長年使っている防災ずきんは身体にあたる部分が傷み、劣化します。クッション性が低いと落下物から頭を守れないため、定期的なメンテナンスを行いましょう。くたびれていたり、サイズが合わない場合は新しい防災ずきんを作るといざというときにも安心です。

また、使う防災ずきんが学校から指定されている場合でも、カバーを自作するのもおすすめです。防災ずきんはもともと座布団タイプが一般的でしたが、近年では椅子の背もたれにかけられるタイプのものも広く使われています。

カバーはお子さまの好きなデザインの布を使うほか、アップリケや刺しゅうにこだわれば世界にひとつだけのオリジナル防災ずきんカバーが完成します。新しく作る際は、お子さまと一緒に材料を選ぶのも楽しいですよ。

防災ずきんのレシピはこちら

防災ずきんカバーのレシピはこちら

安全でかわいい防災ずきんで、地震に供えよう

防災ずきんは安全性が高い点はもちろん、万が一の際にすぐ取り出せる点がメリットです。入園・入学はもちろん、進級時にも防災ずきんやカバーを新調することで新たな気持ちになれるかもしれません。

地震はいつ発生するのかわからないもの。あらかじめ防災ずきんを作る、対策を親子で話し合うなど、十分な対策をしておきましょう。

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近年、日本のあちこちで発生している地震や豪雨などの災害。災害が発生すると、水道や電気といったインフラが止まってしまったり、道路が通行止めになり周囲の自治体から孤立してしまったりと、普段通りの生活を送れない可能性があります。

いつどこで大きな災害が発生するか分からないからこそ、いざという時のために防災グッズを家庭に備えておくことが大切です。平時の備えが、いざという時に、自分や家族を守ってくれます。

今回は、お子さまのいる家庭に向けてもしもの時に役立つ防災グッズを紹介します。