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こども

【熱中症対策は万全ですか?】子どもを熱中症から守るための3つの方法

コップを持つ少女

「熱中症」と聞くと、炎天下が続く夏になるものというイメージを抱く人も多いはず。しかし、近年では地球温暖化による気温の上昇により、5月にも熱中症になった人が病院に搬送される事例も増加しています。というのも、春は体が気温の急激な上昇に慣れていないことから、熱中症になる可能性が高いとも言われているのです。

外出先はもちろん、空気がこもりがちな屋内にも熱中症のリスクは潜んでいます。「屋内だから大丈夫」と安心して遊ばせていても、気付いたら汗を大量にかいてぐったりしていた……なんてことも避けられないでしょう。

特に体温調節機能が十分に発達していないお子さまは、大人に比べ熱中症にかかりやすいとも言われています。お庭や公園で遊ぶ際、熱中症にならないためにはどうすればいいのでしょうか。今回は、お子さまを熱中症から守るためのポイントを解説します。

熱中症はなぜ起こる?

水筒を持つ少女

私たちの体は、暑いときは汗をかいて熱を逃がす、逆に寒いときは代謝を増やして熱を生み出すことで一定の体温を保っています。しかし、急激に気温が高くなって大量に汗をかいた場合、水分や塩分が急激に失われる状態に陥ります。このときに生じるめまいやけいれん、頭痛などの症状が、熱中症です。

また、雨が多い梅雨は、室内にいながら熱中症になるリスクが高まります。雨が続いて部屋の湿度が高いと、汗が蒸発しないために体内から熱が逃げにくく、室内であっても熱中症が発生しやすくなります。そんなときは「扇風機で風通しをよくする」、「エアコンの除湿機能で湿度を適度にする」ことを心がけましょう。

もしかして熱中症? 注目したいポイント

汗を拭う少女

遊んでいた子どもに異変が見られた場合、熱中症になっている可能性があります。

外で遊んでいる子どもは、大人に比べて身長が低く地面に近いため、アスファルトの照り返しから熱の影響を受けやすくなっています。さらに遊びに夢中になるあまり体調の悪化が自覚しにくい、大人に症状を伝えられないことも……。周囲の大人は、子どもの様子をしっかり見ておくと同時に、熱中症の症状を把握しておきましょう。

1.大量の汗

顔が赤く、汗を大量にかいている場合は急激に体内の水分、塩分が失われています。さらに発汗が続くと、体はそれ以上の水分を失わないよう汗をかかないようになります。体温が上昇し続け、意識を失うリスクもあるため、子どもの汗の量を注意深く観察するようにしましょう。

2.眠気やだるさ

過去には炎天下の校外学習中、眠気やだるさを訴えた生徒が重い熱中症になっていたという事例が報告されています。幼い子どもは語彙が少なく、周囲の大人が注意深く見ていなければ重症化してしまうことも少なくありません。

人は気温が高いと、汗をかく以外にも血管を広げて体にこもった熱を逃がそうとします。このとき、全身へ行き渡る血液量も少なくなり、脳への血流も減少。意識がぼんやりし始めるため、眠気やだるさを自覚するようになります。十分に睡眠をとれているはずなのにあくびを繰り返しているのも、熱中症の症状のひとつです。

3.唇の色が紫/舌が乾いている

唇の色が紫になっている状態は、熱中症により血液量がひどく減少していることでもあります。それも、熱中症がかなり進行しているサインといえるでしょう。熱中症のサインとしては、舌を見るのも重要です。表面が赤黒く乾いて光沢がない、亀裂が見られるときは熱中症に陥っている可能性があります。

熱中症の適切な予防法を知ろう

熱中症を防ぐためには、規則正しい生活と十分な睡眠時間が欠かせません。特に夏休みは夜更かしになりがちですが、しっかりと眠れるように呼びかけていきましょう。また、熱中症の症状だけでなく、予防法を把握しておくと安心です。

1.喉の渇きには水分補給とタブレット

熱中症の予防には、十分な水分補給が欠かせません。そのため水筒やペットボトルを持参しているお父さん、お母さんも多いはず。

しかし、お子さまが「喉が乾いた」と言ってきたときには、すでに体から水分が失われている状況にあります。お子さま自身が喉の渇きを訴えるよりも前に水分補給をさせるほか、水分の吸収が早い経口補水液を飲ませることを意識しましょう。お茶は利尿作用があるため、水分補給には適していません。甘いジュースはお子さまも好んで口にしてくれますが、糖分を過剰に摂取すると体のだるさを招いて夏バテの原因になります。

また、発汗によって失われた塩分を補給するため、塩分タブレットや塩飴を食べさせるのもおすすめです。塩分が急速に失われているときはこれらが甘く感じるため、お子さまに味を聞くのも熱中症になっているかを判断する基準にもなります。

2.適切な冷房の使用

クーラー

閉め切った屋内や車内は熱がこもりやすく、体に熱が残りやすい状況となります。冷房を使用して体温を下げることも重要ですが、温度設定を注意しなければクーラー病のリスクも生じます。

冷房を使う際の適切な温度は、外気温から−5℃で、目安は27〜28℃です。扇風機を併用して風が顔や首に届くようにすると、設定温度が高くてもより涼しさを感じられるほか、電気代の節約にもつながります。また、エアコンの風が直接体に当たらないようにする、あまり冷たいジュースを飲ませすぎないようにもしましょう。

3.服装にも気を付ける

熱中症を予防するためには、子どもの服装にも気をつけるのもポイントです。速乾性、吸湿性に優れたドライ素材の服、汗を吸収しやすい綿素材の肌着やTシャツを選ぶと良いでしょう。

日差しが強い日のおでかけには、帽子を被らせるのも熱中症対策には有効です。「被りたくない」というお子さまも、お父さん、お母さんとお揃いの帽子であれば気に入ってくれるはず。お揃いコーデになるように服と合わせたり、お子さまに選んでもらった布で作るのも楽しいですよ。

親子おそろい帽子の作り方(レシピ)はこちら

また、保冷剤を入れられるネックスカーフは、機能性はもちろん、おしゃれアイテムとしても優秀です。レースをつけたり、刺しゅうをすることでアレンジも万能なので、複数作って気分によって使い分けてみましょう。

ひんやりネックスカーフの作り方(レシピ)はこちら

熱中症を避け、元気に遊ぼう

子供に帽子をかぶせる母親

屋外だけでなく、室内でも気をつけたい熱中症。お子さまが安全に元気よく遊ぶためにも、水分補給や冷房の使い方、服装の選び方にも注意しておきましょう。

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