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こども

【適齢期とメリットは?】子ども部屋をつくる前に知っておきたいポイント

綺麗に整頓された子ども部屋

お子さまのいるご家庭で、「子ども部屋をつくるタイミング」について悩んでいるケースは珍しくありません。

本音を言えば、「自分の部屋が欲しい!」というお子さまの要望を叶えてあげたいもの。その反面、自分の目が行き届かなくなる懸念から「本当につくって大丈夫?」とためらっているご家庭も少なくないといいます。また、単純に部屋の数や広さが十分に確保できないこともあるでしょう。

今回は子ども部屋を設けるタイミングやメリットとデメリット、子ども部屋をつくるうえでのポイントなどを解説します。

子ども部屋をつくるベストタイミングは?

子ども部屋で勉強するお子様

お子さまの個性や兄弟姉妹の人数、住んでいる家の間取りはご家庭によりさまざまです。そのため、子ども部屋をつくるべき時期として、明確な答えはありません。しかし、一般的に子ども部屋をつくるタイミングとして多いのは、主にふたつと言われています。

まずは、小学校への入学時です。それまでなかった「宿題」が始まるため、祖父母などから学習机が贈られることも多い時期。保護者は家庭学習の環境を整える目的から、学習机を置いた子供部屋を準備しようと考えるようです。

そして、学習する教科が増える小学校高学年になったタイミングで、お子さまの持ち物が多くなることから子ども部屋をつくるご家庭も。特に中学受験を控えているお子さまは、教科書だけでなく参考書や塾のテキストも所持しています。学習机のほか、本棚やキャビネットでそれらを整理整頓する必要が生じる時期でもあります。

リビングで勉強するお子様

しかしながら、近年では宿題のアドバイスを目的にリビングで勉強をさせるご家庭の増加も見られます。その背景には計算問題や漢字ドリルなど繰り返して学習させるタイプから、「自分の考えを書きましょう」など、思考させる課題が中心となり、お子さまがお父さん、お母さんに意見を聞くようになったことも関係しているのでしょう。リビングでの勉強は円滑なコミュニケーションを生み出し、結果として親子関係を良好にする効果も期待できます。

学習状況などを踏まえ、子ども部屋が必要になった理由や目的をお子さまと十分に検討するようにしましょう。

子ども部屋のメリットと気をつけるポイント

子ども部屋の設置には、メリットとデメリットがあります。安易につくるのではなく、両方を考慮したたうえで判断するのが大切です。

メリット1.子どもの持ち物でリビングが散らかりにくくなる

散らかった子ども部屋

リビングは家族が揃ってリラックスする場所だからこそ、きれいな状態を保っておきたいもの。しかし、気づけばランドセルや脱ぎ散らかした服、携帯ゲーム機や食べかけのお菓子がリビングに散らかり、片付けが追いつかない……という状況に陥るかもしれません。

子ども部屋があれば、お子さまの持ち物を一箇所にまとめることができます。さらに「帰ってきたらまずはランドセルを自分の部屋に置く」といったルールを定めれば、子どもの荷物でリビングが散らかることはなくなるでしょう。

メリット2.子どもの気持ちが安らぐ

お父さん、お母さんもかつて経験したように、子どもは成長につれ、プライバシーを意識します。ひとりになりたいときに子ども部屋があれば、お子さまの気持ちにも余裕が生まれるでしょう。

メリット3.自立心が生まれる

おもちゃを片付けるお子様

リビングなどの共有部分とは違い、自室で過ごすのは自分だけ。「後で誰かが片付けてくれるだろう」と思っても、自分が片付けなければ部屋はずっと散らかったままです。部屋の掃除を通し、お子さまには「自分でやる」という姿勢が身につきます。

気をつけるポイント1.リビングを経由する位置につくる

専門家によれば、これまで犯罪に関わった子どもの自宅は、共通して玄関から直接子ども部屋にアクセスできる設計になっていたとのこと。これは、親の目が子どもに行き届かず、友人と違法なことに手を出したり、深夜の外出が可能だったからに他なりません。

同時に、このような設計ではいじめに遭って悩んでいる子どもの異変にも気付きにくいリスクがあります。必ず子ども部屋は玄関からリビングを経由する位置に置き、子どもの様子を把握できるようにしましょう。

参考:『子供をゆがませる「間取り」』/横山彰人・著

気をつけるポイント2.設備を充実させ過ぎない

スマホで遊ぶお子様

子ども部屋では親の目が届かず、勉強や掃除を怠けてしまうお子さまも少なくありません。さらにテレビやパソコンを置いてしまえば、遊びの誘惑からやるべきことを後回しにしてしまうようになります。

あくまでも子ども部屋は勉強と寝るための場所として、最低限の家具・家電を揃えるのがおすすめです。

成長に合わせた子ども部屋のつくり方

子ども部屋は、お子さまの成長とともにレイアウトや目的が変動します。それぞれの段階に合わせた形を知り、最適なものを目指しましょう。

プレ段階

リビングの一角にあるお子様スペース

ひとりで眠れるようになる前に子ども部屋を用意しても、単なる荷物置き場となってしまう可能性があります。お子さまがまだ幼いうちは、リビングの一角をお子さま用のスペースとして利用する「プレ段階」を設けるのが良いでしょう。

リビングであれば家事をしながらでもお子さまを見守ることができるため、安心できるのが大きなメリット。おもちゃや絵本を収納する棚を置いてお子さまのスペースとリビングを仕切れば、来客時にもちょうど良い目隠しになります。

そしてお子さま用のスペースを居心地の良い空間にするためには、アイテム選びが重要です。特におすすめなのが、子ども用の室内テント。中でお昼寝をしたり、ぬいぐるみと遊んだりできる場所は、お子さまにとってリラックスできる空間に早変わりします。

子ども部屋が必要になったら

ランドセルを整理するお子様

一般的に、6畳の部屋であればベッド、学習机、本棚などを置いても十分な広さを確保できるといわれています。もしリビングで勉強をする場合は、学習机を置く必要がなくなるため4.5畳程度の広さの部屋でも問題ありません。いずれにおいても、ベッドの位置から子ども部屋のレイアウトを考えるとデッドスペースが生まれにくくなります。

お子さまは成長につれ持ち物がどんどん増えていきます。ベッドの下にキャスター付きの棚を置いたり、ウォールポケットなど壁に収納棚を取り付ける形で収納スペースを増やすのが良いでしょう。

また、女の子の部屋が通りに面した1階にあると、うっかりお子さまがカーテンを閉め忘れたときに丸見えになってしまいます。セキュリティの観点から、子ども部屋は1階よりも2階に設置する、通りに面した位置の部屋を避けるよう注意しましょう。

ウォールポケットの作り方はこちら

忘れてはいけないのは子ども部屋の目的や意味

子ども部屋はお子さまの自立を促す反面、作り方によっては親の目を盗んで怠ける格好の場所になる可能性もあります。子ども部屋の目的や意味を含め、お子さまとしっかり話し合ってみてはいかがでしょうか。

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