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【今年もクリスマスがやってきた】モチーフに込められた意味をご紹介
ケーキやチキンの予約が開始され、店先のディスプレイが華やかに飾り付けられるこの季節。皆さんも街中のそんな様子から、クリスマスが近づいていることを実感しているのではないでしょうか。
クリスマスは、家族や友人、恋人と過ごす1年に1度の特別なイベント。親しい人たちと楽しむクリスマスパーティーでは、美味しい食事や素敵なプレゼントはもちろん飾り付けも気分を上げるうえで欠かせない要素のひとつです。
これまで何気なく飾っていたツリーやリースにも、実はさまざまな意味が込められています。それを知れば、クリスマスがもっと楽しくなることでしょう。今回は、そんなクリスマスの飾り付けに込められた意味や由来をご紹介します。
クリスマスってどんな日?
クリスマスは、イエス・キリストの降誕(誕生)をお祝いする日のこと。実はキリストの誕生日に関する記録が残されていないため、厳密に言えば「誕生日」ではありません。
もともと降誕祭の時期は定まっていなかったものの、4世紀頃になって初めて12月25日に開催されるようになります。その理由は、降誕祭が古代ローマにあった「冬至(12月25日)に太陽を祭るお祝い」とあわせて行われるようになったため、といわれています。
クリスマスが日本に広まった背景
日本で初めてのクリスマスは、1552年にキリスト教の宣教師が行なったミサ(教会で行われる祭儀)とされています。しかし江戸時代には法令によってキリスト教が禁止されたため、明治初期までクリスマスがお祝いされることはありませんでした。
その後、明治時代には銀座に進出した商店「明治屋」が店頭にクリスマスツリーを飾ったことをきっかけに、クリスマスが広く知られるようになりました。児童向け雑誌にはクリスマスにまつわるお話が掲載されたほか、洋菓子の販売で知られる「不二家」がクリスマスのデコレーションケーキを販売するなど、さらにクリスマスが一般的なものになっていったといわれています。
サンタクロースはどんな人?
クリスマスを前に、サンタクロースからのプレゼントを心待ちにしているお子さまも多いことでしょう。サンタクロースの起源は、4世紀頃の小アジア(現在のトルコ)に存在した司教、ニコラウスです。ニコラウスは貧しい家族の家の窓から金貨を投げ入れた際、たまたま靴下に入ったというエピソードから、「皆が寝静まったあと、家にやってきて靴下の中にプレゼントを入れる」というサンタクロースの伝承が誕生しました。
ニコラウスは貧しい人たちを救い、多くの人から尊敬されていたことから聖人とされ、「聖ニコラウス」(Saint Nicholas)と呼ばれるようになりました。これがのちに「サンタクロース」となったのです。
クリスマスのモチーフに込められた意味を知ろう
クリスマスの華やかな飾り付けは、見る人を楽しませてくれます。その由来は、どのようなところにあるのでしょうか。
クリスマスカラー
クリスマスの飾りといえば、「赤・緑・白・ゴールド」といった色が多く用いられます。そしてこれらの色は、さまざまなものを象徴しています。
たとえば赤はイエス・キリストが流した血の色を表しているとされています。そう聞くと物騒に思う方もいるかもしれませんが、ここでいうイエス・キリストの血とはあらゆる人の罪をかぶって流したもの。つまり、「キリストが人々の罪をゆるすために自ら犠牲となった愛と寛大さ」といった意味が込められています。
クリスマスでは、もみの木のツリーにさまざまな飾り付けを行います。もみの木は常緑樹。つまり1年を通して青々とした葉を茂らせることから、緑は「強い生命力」や「永遠」を表しています。
雪が降った「ホワイトクリスマス」は、ロマンチックなムードを高めてくれるもの。そんな白は雪をイメージすることから、「純潔」や「潔癖」を表しています。
飾り付けに取り入れるとゴージャスな雰囲気をプラスしてくれるゴールドは、「光」を示しています。これはイエス・キリストが誕生した際に天使が光と共に現れて祝福した、という記録が聖書に残っているように、人々にとっての光であることを表しています。
トップスター
クリスマスツリーの1番上に飾る星型の飾りは、トップスターと呼ばれています。これはイエス・キリストが誕生したベツレヘムという町に賢者たちを導き輝いた「ベツレヘムの星」にちなんだもの。一部の地域では、家族で最も年下の子どもが取り付けるという伝統もあります。
オーナメントボール
色彩豊かで光沢をもったオーナメントボールは、アダムとイヴが食べた知恵の樹の実であるリンゴの象徴です。寒い環境でも育つリンゴは「豊穣」を表すほか、「幸福」を願う意味も込められています。
ベル(鐘)
ベル(鐘)は、キリストの誕生を喜びの音色によって人々に知らせ、悪しきものを近づけさせない魔除けの効果を持っているとされています。さらに「サンタクロースが来たときに、音で知らせてくれるため」という目的で飾られることもあるのだとか。
キャンディケーン
クリスマスの飾りには、赤と白のストライプ状になった杖形のキャンディが用いられます。これは羊飼いが羊を導く杖を模したキャンディケーンと呼ばれる飾りで、イエス・キリストが人々を導いてくれるという祈りを表現しています。
ちなみにキャンディケーンはひっくり返すとアルファベットの「J」になりますが、これはイエス(Jesus)の頭文字を示しているという説もあります。
クリスマスリース
ツリーとともに飾られることも多い、クリスマスリース。始まりと終わりがない円形であることから「永遠の愛と命」を願うものとされています。そしてリースの飾り付けにまつぼっくりやどんぐりが用いられるのは、豊作を祈願するアイテムでもあったためです。
素敵な飾り付けでクリスマスを楽しもう
クリスマスは当日だけでなく、事前に行う飾り付けも楽しめるイベントです。特にツリーの飾り付けは、お子さまも楽しんでお手伝いをしてくれるはず。そんなときに「これにはこんな意味があるんだよ」と話せば、親子のコミュニケーションも豊かになるでしょう。
「スペース的に大きなツリーは飾れないかも……」とお悩みの方におすすめなのが、机の上に置けるサイズのクリスマスツリーです。ボンボンリボンにはアクセサリーを飾ることもできるため、機能性もばっちり。ぜひ、今年のクリスマスに向けて作ってみてくださいね。