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趣味

【人気刺しゅう作家に学ぶ】おしゃれでかわいい裁縫箱の中身と真似したくなる収納方法

【人気刺しゅう作家に学ぶ】おしゃれでかわいい裁縫箱の中身と真似したくなる収納方法

さまざまなものを作るにつれ、増えていくのが裁縫道具。作業の最中、どこに何があるかをすぐに把握できれば、「あれはどこにあったかな?」とわざわざ手を止めて探す必要はなくなります。

今回は、機能面とともに、見るだけで楽しくなるような裁縫道具とその収納方法を、Instagramを中心に多くの人から支持されている刺しゅう作家の方々にお聞きしました。

透明のケースと袋で視野は抜群!Dmkさんの裁縫道具

Dmkさんの作品

お寿司やケーキ、野菜など、つい「美味しそう!」と食欲を誘うような食べ物をモチーフとした刺しゅうブローチを手がけているDmk(ディーエムケー)さん。お話をお聞きしたところ、複数の刺しゅう糸をすぐに把握できる工夫をされていました。

Dmkさんの裁縫道具

刺しゅう枠とチャコペン以外は、100円ショップのもので揃えています。また、2種類のハサミを「刺しゅうしたものをブローチにする際に刺しゅうの周りを切り取る用」、「糸を切る用」として使い分けています。

右手に写っているように、刺しゅう糸は同系色ごとに揃え、チャック付きの袋に入れて保管しています。使いかけの糸も同様に袋で保管しており、使用する時に全部取り出し、広げて選ぶようにしています。また、糸がなくなったときに分かりやすいよう、色番などもメモするといった工夫もしています。

透明な袋とプラスチックのケースを使っているのは、中身がよく見え、どこに何があるのか把握しやすいため。プラスチックのケースは普段使いする時にサイズ感がぴったりなので、非常に役立っています。

■Dmkさん・プロフィール
食べ物をモチーフとしたブローチや額装作品を制作しております。
食べた時に「美味しい!」と思ったり、見た時や匂いや、音など「美味しそう!」と思った瞬間を表現したいと思っております。
Instagram : https://www.instagram.com/dmk_11_kmd/ ※外部サイトにリンクします

何十年も愛用されている、FABBRICAさんの裁縫箱

FABBRICAさんの作品

刺しゅうのぬくもりが感じられる布小物を多く手掛けられている、FABBRICA(ファブリカ)さん。一針ずつ、時間をかけてていねいに行われている作業を支えるのは、大切に使い込まれた道具の数々でした。

FABBRICAさんの裁縫箱

手前の赤いブリキの箱以外は、何十年も愛用しています。左の竹細工の箱には主に刺しゅうに使う道具を収納しており、刺しゅう針のストックは小箱にまとめています。レザーの指ぬきは帆布など硬い布に刺しゅうするときに欠かせないアイテムとして使い込んでおり、すっかり自分の指に馴染むようになりました。

この箱は蓋に丸みがあり、見た目よりもたくさん収納することができるため、はさみや刺しゅう枠、ピンクッションなどを入れてもしっかりと蓋が閉まります。外での仕事にも持っていくことができ、便利に使っています。

真ん中にあるのは、お気に入りの糸切りばさみ。小さいけれど、細かい糸もきれいに切ってくれます。隣は刺しゅう枠で、最近は8㎝の出番が多いです。

左の木製トレイは糸くずを入れたり、ビーズを広げたりと、幅広い用途があります。

右奥の木箱は小学校に入学したころ、母から譲りうけたもの。ずっと大切に使っています。この箱とブリキの赤い箱には、主に縫製作業をする時の道具を収納。
オレンジの磁石のピンキーパーは本来ゼムクリップをまとめておくもので、文房具屋さんで購入しました。裁断やミシン作業にとても便利です。

どれも長く愛用している大切な裁縫箱と道具類で、私にとって欠かせないアイテムばかりです。

■FABBRICAさん・プロフィール
文化服装学院を卒業後、アパレルメーカー、コレクションブランドのデザイナーとして勤務するなど、服飾業界に携わりました。現在は刺しゅうを施した布小物制作を中心に制作、販売しております。

【近年の主な受賞、活動】 minneハンドメイド大賞2017でゲスト審査員篠原ともえ賞を受賞
日本ヴォーグ社通信講座「テナライ」のデザイン・監修
NHK「すてきにハンドメイド」出演
エクスナレッジ社 「子供服のワンポイント刺繍」共著本出版
minne : https://minne.com/@fabbrica ※外部サイトにリンクします
Instagram : https://www.instagram.com/fabbrica_yaji47 ※外部サイトにリンクします

お皿を裁縫箱代わりに。ciciréさんの裁縫道具・裁縫箱

ciciréさんの作品

かわいらしい動物を中心とした作品を手掛けられているciciré(チチレ)さんは、こだわりの裁縫道具をお皿に乗せて使用されています。便利なだけでなく、見た目もおしゃれな刺しゅう糸や目打ちの保管方法は、皆さんも真似したくなるはずです。

ciciréさんの裁縫箱

中央にあるピンクッションは、自作しました。針穴の小さな刺繍針を使用しています。

刺しゅう枠はそれぞれ8cm、10cm、12cmと異なるサイズのものを使い分けています。また、MOKUBAのストレッチリボンを滑り止めにしています。

目打ちは先端が危ないので、ワインコルクを指しています。これは、イタリア人から教わったアイデアです。美味しかったワインのコルクなので、見るだけでテンションが上がります!

細かい図案も多いので、クローバーの水性チャコペンは極細を選んでいます。水できれいに洗い流せて、とても便利です。

私はちまちまと整頓することや糸番号を暗記することが好きなので、刺しゅう糸はナンバリングしたクリップに巻いて管理しています。そのとき使用しているものはプレートに、それ以外は作業テーブルに置いてます。

糸切りバサミは200円くらいの特価品ですが、刃先もよく切れるので気に入ってます。もし切れなくなっても、すぐに買い換えられるのが魅力!

ピンセットは動物の目を丸く整える時や、刺しゅう部分を切ってお掃除するときに使っています。当初はこのような目的で使用することは考えていなかったのですが、とても重宝しています。

私はこれらの裁縫道具を、kartell(カルテル)のテーブルアッシュトレイに並べて使っています。内側のデザインに刺しゅう枠が馴染んでいて、とてもお気に入りです。また、このテーブルアッシュトレイはミラノのアンティーク市で購入したのですが、その日販売されていた方のお家に赤ちゃんが産まれたことからお店の方のご機嫌がすごくよくて、“価格もご機嫌”だったというエピソードがあります。

■ciciréさん・プロフィール
刺しゅう講師や刺しゅうイラストなどを中心に活動をしています。

Instagram : https://www.instagram.com/cicire__/ ※外部サイトにリンクします
ホームページ : http://cicire.petit.cc ※外部サイトにリンクします

刺しゅうが楽しくなるアイテム選び。pulpy。さんの裁縫道具

pulpy。さんの作品

スイーツや動物をモチーフとした、思わず手に取りたくなる作品を創作されているpulpy。(パルプィ)さんは、「楽しく刺しゅうができる作業場」に向け、可愛くて見映えの良い道具を選ばれています。機能面と見た目がばっちりな作業場を、見せていただきましょう。

pulpy。さんの裁縫箱

刺しゅう作家として活動を始めてから5年目を迎えましたが、当初は使用する刺しゅう糸の種類も少なかったので、刺しゅう道具と一緒にお菓子の缶に入れていました。

刺しゅうのお仕事が徐々に増えるとともに刺しゅうする時間が増え、使用する糸の種類も多くなったことから、机の正面に透明の棚を置いて収納するように。その棚に合うよう、透明のケースに刺しゅう道具を入れています。

細く裂いた使いかけの刺しゅう糸は棚にしまうと糸が絡み合ってぐちゃぐちゃになってしまうため、100円ショップで購入した間仕切りボードを使って色別に巻きつけています。こうすることで、使いかけの刺しゅう糸も無駄なく使えます。もともとはダンボールを細く切ったものに巻きつけていましたが、見映えを良く、楽しい作業場にしようと考えた結果、半透明で清潔感のあるものに変えました。

そしてメロンパンのピンクッションは、作家友達にプレゼントしていただいたものです。可愛く、見映えが良い小物を使うことで気分も上がるため、毎日刺しゅうするのが楽しいです。

■pulpy。さん・プロフィール
刺繍作家 / Embroidery artist 服飾科高校・服飾専門学校卒業。
幼いころから「自分で作ったものを誰かに見てほしい。」
そんな想いがあり、
アパレルショップの販売員を務めながら箱ショップ、委託販売、イベント出展等で自身が製作したアクセサリーなどの販売を経験。自身の活動を深めるため、4年間勤務したアパレル業を退職。
2014年春より本格的に作家活動をスタート。
自身の作品を販売する他、企業様とのコラボや書籍掲載等。

ホームページ : http://pulpyii.jimdo.com ※外部サイトにリンクします
Instagram・Twitterアカウント名 : @pulpyiii

便利で楽しい道具と、すっきりとした収納方法を真似しよう

pulpy。さんの裁縫箱

人気刺しゅう作家の方々は、こだわりのアイテムや収納方法で刺しゅうを楽しめる環境作りを徹底されていました。日常的に刺しゅうを行う方々だからこそ、楽しくなる創意工夫をされているのでしょう。
作家さんのアイテムや収納方法を真似して、楽しい作業環境を整えてみてはいかがでしょうか。

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