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【インタビュー】キルト作家・遠藤亜希子さんを直撃
布と紙と鉛筆がいつもそばにありました。
「子供の頃、母がいま流行のランチとティータイムを楽しみながら洋裁を教えるということをしていたんです。お子さん連れの方も多くみえ、私も自然にその中に入っていました。布と紙と鉛筆がいつもそばにあり、道具がすべて揃っている環境の中で、物心がついた頃には、リカちゃん人形の洋服をつくっていましたね」と語る遠藤さん。好奇心旺盛な子供時代に、そうした環境に身を置かれていたなんて、うらやましい限りです。そして、その環境が遠藤さんに合い、そしてクリエイティブな世界へ導いてくれたのでしょう。
幼稚園の先生からキルト作家へ。
「短大に入学する際、美大にするかどうかですごく悩んだんですけれど、幼稚園の先生になりたいという思いが強くあって、その道に進みました。実際に幼稚園の先生をはじめたものの、なんだか物足りなかったんですね」と話す遠藤さん。当時は幼稚園教諭をしながら、夜、パッチワークの教室に通うという生活をしていたそうです。キルト作家への転進は、パッチワーク教室に通っていたとき、作品が雑誌に掲載されたことから始まります。
現在は、ミシンのフリーモーションステッチを巧みに取り入れた独特の作風で人気がどんどん高まってきている遠藤さん。その作品はまるで糸で絵を描いたよう。糸を使ったイラストレーターという表現も当てはまるかもしれません。
「作品の作り方は、昔も今も変わっていません。カバンにいつもスケッチブックとペンを入れていて、気に入った題材を見つけると、すぐスケッチします。たとえば、布を買いにいくと、帰りにお茶をして、散歩を楽しみます。散歩の途中で、先日はクローバーを見つけました。さっそくスケッチしたんですよ。このクローバーは、次回の作品のボーダーとして取り入れるつもりです」とたのしそうに語る遠藤さんです。
教室や、雑誌の掲載、NHK「おしゃれ工房」の出演、毎年東京ドームで開かれる「東京国際キルトフェスティバル」への出展など、多忙を極める遠藤さんですが、夏休み企画として、毎年子供たちにキルト作りを教えているそうです。
2003年には、子供たちが作った作品を「東京国際キルトフェスティバル」に出品したところジュニアのキルト部門で最高賞を受賞しました。「手作りの楽しさを、子供たちにも伝えたい」そう考える遠藤さんです。
本の出版が身近な夢です。
「使えるもの、部屋に飾れるものといった生活に密着した作品作りを進めながら、多くの人が真似できるといいますか、『これなら私にもできるかもしれない』と思ってもらえるような本を出版したいんです。単に簡単というだけではなく、何でもなくみえるけど、こんな工夫があるのよ~というようなものがいいですね」と。遠藤さん流のアイデア満載の本の出版を心待ちにしている人は多いはずです。心が明るくなるようなナチュラルな色彩感覚に溢れた遠藤さんの作品。これからも遠藤さんは様々な形で私たちを楽しませてくれるでしょう。
キルト作家 遠藤亜希子さん AKIKO ENDO
ミシンのフリーモーションステッチやハンド刺しゅう、アップリケを取り入れて表現される、独自の色合いとおしゃれなデザインが人気。
NHK「おしゃれ工房」フジテレビ「子育てれび」等のテレビ出演。
雑誌、展示会において、多くの作品が取り上げられています。
遠藤亜希子さんのホームページ [http://quilt.site.ne.jp]
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