春の陽気を感じる3月中旬、アヴェニール EV1・ルミナイアーXP1への日頃のご愛顧に感謝し、ユーザー会を開催しました。今回は、世界有数の毛織物産地・尾州エリアのテキスタイルに触れる会です。テキスタイル資料館やテキスタイルメーカーを巡り、ものづくりの歴史や尾州の魅力を知ることができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
開催日:2026年3月13日(金)
代表取締役社長 安井のご挨拶
まずは、名古屋駅から岐阜県羽島市へ向かうバスの中で、代表取締役社長の安井から、ビデオレター形式にて参加者の皆様へご挨拶いたしました。
― 安井
皆様こんにちは。ブラザー販売株式会社の安井です。ブラザー製品、特にフラッグシップモデルであるアヴェニール EV1・ルミナイアーXP1を日頃からご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。本日はユーザー会ということで、羽島や一宮に皆様をお連れいたします。ブラザー販売といたしましては、これからも、皆様のソーイングやクラフトがますます充実していきますことを願いながら、さまざまなプログラムを考えて、提供していきたいと考えております。また、皆様のそれぞれの創作活動、クリエイティブな生活がより彩られるようなイベントも開催していきますので、今後ともどうぞ期待してお待ちいただければと思います。本日は1日楽しくお過ごしください。
NPO法人尾州人材育成機構
田畑さんによる解説
今回のユーザー会は、NPO法人 尾州人材育成機構の田畑さんにアテンドいただきました。
バスの中では、1日の行程の案内や毛織物産地についての解説をしていただき、興味深いお話に聞き入る参加者様も。移り変わる景色とともに、気持ちも高まっていきます。
― 田畑さん
尾州は、イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラと並ぶ世界3大毛織物産地です。今回は尾州織物を体感できるような会になると思います。ぜひいろんなことを学んで楽しい1日をお過ごしください!
田畑 敏文さん
NPO法人尾州人材育成機構 理事兼事務局長。1974年瀧定株式会社(現瀧定名古屋株式会社)入社。2014年に退社し、コンサルティング業務を行う田畑委員会を設立。繊維業界の幅広い分野に精通している。自身が運営に携わる「尾州・テキスタイル・カレッジ」では、テキスタイルの技法や企画ノウハウを産地で学ぶプログラムを提供し、繊維・テキスタイル・ファッション業界で働く方の提案力の強化、製品開発の向上に貢献している。
まずは、テキスタイル
マテリアルセンターへ!
テキスタイルマテリアルセンターは、日本全国のファッション衣料用素材を集積した国内最大のテキスタイル資料館です。国内外で開催される素材展に出品された素材を集積しており、毎年3,000点以上もの最新素材が集まります。過去50年以上前のものから最新のトレンド素材まで約12万点ものサンプルを展示しており、商品開発を行うために全国からテキスタイルメーカーやアパレルメーカー等が訪れているのだそうです。
まずは、岐阜県毛織工業協同組合の山田さんに、テキスタイルマテリアルセンターについて教えていただきました。さまざまなメーカーや名だたるデザイナーが訪問することもある当施設では、大学のデザイン学部やファッション専門学校などの課外学習として、研修を行っているといいます。
― 山田さん
東海地方はトップデザイナーをたくさん輩出しており、その理由はやはり毛織物の産地・尾州があるからだと思っています。繊維産業が盛んな環境にいることで、感性が育つんです。私たちは、デザイナーの皆さんを応援することで、尾州織物の魅力をさらに多くの人に知っていただけたらいいなと思っています。ここにあるサンプルが新しいものを生み出すきっかけになれば嬉しいです。
テキスタイル収蔵室も見学させていただきました。たくさんの素材サンプルが常設展示されており、実際に見て触ってその質感を感じとることができます。珍しい素材に出会える場に、参加者様も大興奮!
テキスタイルデザイナーの岩田善之さんにもご参加いただき、自身が手がけた織物についての貴重なお話を伺うことができました。
― 岩田さん
お寿司柄のジャカードは、織物だからこそできることをしたいと思って企画し、ツヤツヤのお刺身、つぶつぶのシャリなど、本物のお寿司のような質感を目指すため、糸の質感それぞれを変えています。見ても触って楽しいテキスタイルに仕上がりました。
山田 幸士さん
テキスタイルマテリアルセンターの設立から携わる。
来館する繊維関連事業者を案内するほか、展示会出展や全国のファッション系学校の産地研修会などの産地振興を行っている。
岩田 善之さん
株式会社イワゼン 代表取締役社長。テキスタイルデザイナーとして、主にデザイナーブランドへのジャガード織物の企画・設計・生産・販売を行っている。
次に、ファッションショーで使われた衣装や有名デザイナーが手がけた衣装が数多く展示されている製品展示ルームへ。試着することができ、モデル気分を味わうこともできます。参加者の皆様は、思い思いに衣装を手に取り、試着を楽しまれました。
最後に、お待ちかねのお買い物タイム!参加者様はたくさんの生地の中からお気に入りのものを見つけたり、カシミヤやウールで作られたマフラーやストールを吟味したりと、商品選びに熱中され、袋いっぱいにお買い物をされていました。
ランチタイム
テキスタイルマテリアルセンターでの生地の見学や購入を満喫したあとは、愛知県一宮市の「懐石処 末木」へ。上質な旬の食材を使った日本料理のランチを楽しみました。新鮮なお刺身や味わい深いお料理に、思わず会話も弾みます。
中伝毛織様にて「製織」と
「編み」を学ぶ
午後は製織と編みの工程を学ぶため、愛知県一宮市の中伝毛織様に伺いました。業界トップクラスの生産力を誇る中伝毛織様は、毛織物、化合繊織物、ニット服地を製造されています。染色から織・編み・整理工程まで、一貫した生産体制を強みとされています。
最初に手織り織機体験で織機の仕組みを学び、次に、講義でより理解を深めます。その後、工場を見学して自動織機の技術やスピード感を体感し、最後にショールームで最新の生地を見学することで、「製織」と「編み」を実感できるようなプログラムとなっています。
手織り織機体験では、NPO法人尾州人材育成機構の舘さんに講師を務めていただきました。織機の構造や生地の作り、織り方の種類を学び、「組織図」と呼ばれる図を見ながら実際に織っていきます。初めて手織り織機に触れる参加者様もいらっしゃり、興味津々で取り組まれていました。
― 舘さん
手織り織機を体験することで、その複雑さや難しさ、奥深さを知っていただけると思います。織物は、糸を作る人、織る人、染色をする人、仕上げ加工をする人など、さまざまな工程でたくさんの人が関わっています。お買い物をするときには布の美しさに目がいきがちですが、その工程である「繊維の旅」にもぜひ注目してほしいです。
舘 昌宏さん
NPO法人尾州人材育成機構、オフィス・タチ代表。タキヒヨー株式会社にて38年間勤務。2002年尾州人材育成機構理事兼事務局長に就任。2017年4月より現職。
続いて、中伝毛織様の中島社長による講義です。毛織物の産地である尾州のことや、繊維・ニットの製造工程についてお話しいただきました。織機の種類や違いなども学んだところで、工場見学に出発します。
― 中島社長
日本の毛織物の最大産地である尾州にて創立65年を迎えた中伝毛織では、織布工場とニット工場を構え、テキスタイルを生み出し続けています。工場見学で、今の尾州織物の現場を知っていただけたらと思います。
中島 幸介さん
中伝毛織株式会社 代表取締役社長。1986年中伝毛織株式会社入社、2000年取締役営業5部長(貿易部門担当)就任。2003年より現職。
今回、織布工場とニット工場の2箇所を見学させていただきました。
織布工場では、織物の経糸の準備をする「整経」や、糸を織機にセットする「ドローイング」、糸を巻き上げる「ワインダー」、そして「織機」の工程を見学。手作業の10分の1の時間で作業を完了できるドローイングマシンや、自動織機の驚くべきスピードに感嘆の声が上がりました。
ニット工場では、丸編み機と横編み機を見学。連続した多数の小さな針を動かし、糸でループをつくって連結させることで布地にしていくニットは、セーターをはじめTシャツやカットソーなど幅広い製品に用いられています。円形の機械からニットが丸い形で仕上がってくる丸編み機は、薄い生地に適したシングルと肉厚な生地に適したダブルを使い分けています。
横編み機はニットと織物の融合された生地を作ることのできる機械です。クッションカバーや玄関マットなどに適しています。
最後に、ショールームを見学させていただきました。
こちらには最新の尾州織物が展示されており、参加者様はじっくりとご覧になっていました。
これにて、全行程が終了しました。尾州にて、さまざまな学びを得たり体験したりできた今回の会。皆様の創作に役立つ機会となることを願っています。これからも、アヴェニール EV1・ルミナイアーXP1とともに楽しいソーイングライフをお過ごしください!ありがとうございました!