2023年ニュースリリース

「昭和27年再版 HA1型ミシン標準図面」が国立科学博物館の重要科学技術史資料に登録

2023年9月6日 ブラザー工業株式会社

ブラザー工業株式会社(社長:佐々木一郎)は、当社保管の「昭和27年再版 HA1型ミシン標準図面」が、独立行政法人国立科学博物館により、2023年度 重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に登録されたことをお知らせいたします。

HA1型ミシン標準図面

HA1型ミシン標準図面

青焼き「M-2001組立図」

青焼き「M-2001組立図」

重要科学技術史資料への登録制度は、国立科学博物館が、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」および、「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るため、2008年度から実施しています。

戦前、日本のミシンメーカー各社は、米国シンガー社製を参考にしたミシンを製造していましたが、昭和22(1947)年に「ミシン製造会」(1948年から「日本ミシン工業会」)が各社協力のもとでミシンの規格統一を行い、「HA1型ミシン標準図面」が作成されました。
規格統一は、戦後の資材不足により品質の悪いミシンが市場に多く出回っていた問題に対応するために行われており、「HA1型ミシン標準図面」は戦後の国産ミシンの性能や品質向上および量産化に大きく寄与したと評価され、重要な資料と判断されました。
原図は現時点で保管されていることが確認できておらず、当社が保管していた昭和27(1952)年再版の図面が最古の資料として、重要科学技術史資料に登録されました。

HA1型ミシンの展示について(ブラザーミュージアム)

ブラザー製品の展示館であるブラザーミュージアムのミシンゾーンでは、1800年代に作られた世界の歴史的なミシンやブラザーの代表的なミシンを展示しており、ブラザーが戦後初めて製造し1947年に出荷した家庭用ミシン「HA1-B2型」と、同年に政府機関である貿易庁(当時)の指定により上海に輸出した「HA1-B3型」をご覧いただけます。また、アメリカのアイザック·シンガーが初めて米国特許を取得したミシン「シンガー1号機 (1851年)」やブラザー初の家庭用ミシン「15種70型(1932年)」もご覧いただけるほか、ミシンの進化やメカニズムについての展示、ミシンパーツの分解展示、刺しゅうミシンによる作品展示などがあります。

HA1-B2(1947年) HA1-B2(1947年)

施設情報

名称 ブラザーミュージアム
住所 名古屋市瑞穂区塩入町5-15
開館時間 10:00-17:00
休館日 土曜・日曜・祝日・ゴールデンウィーク・夏季連休・年末年始
料金 無料
予約 必要(ブラザーミュージアムのホームページから予約願います)
駐車場 大型バス3台または乗用車11台まで収容可能

詳細および最新情報は公式サイトをご覧ください。https://global.brother/ja/corporate/museum/[新しいウィンドウ]

<報道関係 お問い合わせ先>

ブラザー工業株式会社  CSR&コミュニケーション部  柳川

TEL : 052-824-2072
FAX : 052-811-6826

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