2023年ニュースリリース

ブラザー工業株式会社(社長：佐々木一郎)は、当社の港工場(名古屋市港区)内の工事に伴う土壌調査を行った結果、土壌および地下水において、指定基準等を上回る汚染物質が検出されましたのでご報告いたします。

当社は、港工場内で倉庫新設工事を行うにあたり、土壌汚染対策法に基づき土壌および地下水調査を実施いたしました。その結果、港工場内の一部敷地から、指定基準等を超える「クロロエチレン」「1,2-ジクロロエチレン」「テトラクロロエチレン」「砒素およびその化合物」「ふっ素およびその化合物」「鉛およびその化合物」が検出されたため、土壌調査結果を名古屋市に提出いたしました。
「砒素およびその化合物」「ふっ素およびその化合物」「鉛およびその化合物」については、過去に当該土地で使用されていたことが確認できておりますが、「テトラクロロエチレン」は、過去に使用実績がなく、検出理由は特定できておりません。また、「クロロエチレン」「1,2-ジクロロエチレン」は、過去に使用していた「トリクロロエチレン」の分解生成物であるため、今回の調査において検出された可能性があります。なお、汚染物質を直接摂取しない限り人体への影響はなく、現在までに同敷地内で確認された土壌および地下水汚染による健康被害は報告されていません。
今後は、名古屋市の指導に従い、汚染土壌、地下水とも汚染の拡散防止等の対策を講じるなど、適切に対処してまいります。

調査範囲を194区画に分け、土壌溶出量および含有量調査を行った結果、土壌溶出量調査において第一種特定有害物質12区画^*・19検体、第二種特定有害物質3区画・6検体で指定基準等を超える汚染物質が検出され、土壌含有量調査において1区画・1検体で指定基準を超える汚染物質が検出されました。併せて、地下水調査を行った結果、第一種特定有害物質10区画^*・17検体の指定基準等を超える地下水汚染を確認しました。

土壌を採取して水を加えた場合に溶出してくる有害物質の量を測定する方法。

検液1ℓにつき、クロロエチレン0.002mg以下
検液1ℓにつき、1,2-ジクロロエチレン0.04mg以下
検液1ℓにつき、テトラクロロエチレン0.01mg以下
検液1ℓにつき、鉛0.01mg以下
検液1ℓにつき、砒素0.01mg以下
検液1ℓにつき、ふっ素0.8mg以下

土壌を採取して土壌に含まれている有害物質の量を測定する方法。

土壌1Kgにつき、鉛150mg以下

地下水を採取して、地下水に含まれる有害物質の量を測定する方法。

検液1ℓにつき、クロロエチレン0.002mg以下
検液1ℓにつき、1,2-ジクロロエチレン0.04mg以下