2020年ニュースリリース

ブラザー工業株式会社(社長：佐々木一郎)と子会社のDomino Printing Sciences, plc(以下、ドミノ社)は、ラベルやパッケージなどの印刷に用いられるデジタルラベル印刷機の新製品「N730i」をドミノブランドとして発売しました。2020年9月30日から欧米にて受注を開始し、順次グローバルに販売を展開してまいります。

N730iには、ブラザー工業がこれまでに培ってきたインクジェット技術を生かした自社製プリントヘッド「BITSTAR™」を搭載。1200dpiという高解像度に加え、業界最小クラスのインク液滴サイズの組み合わせにより印刷品質を向上させ、白印字を含めた印字速度が毎分70mという高速化も実現しました。デジタルラベル印刷機の特徴でもある、製版手順が不要な点に加え、付加処理が必要な材質への印刷に対応したオプション品を用意することで、前後処理などの別工程を一つにし、お客様の生産性向上に貢献します。

9月30日には、全世界を対象にしたオンライン発表会を開催。ドミノ社本社があるイギリスから中継され、ブラザー製プリントヘッドの開発者による機能紹介や、現在サンプル機をご利用いただいているお客様の声などが配信されました。また、日本国内では21年1月よりブラザー工業が受注を開始し、製品の販売を行っていくと同時に、本体・プリントヘッド・インク全てをブラザーグループが開発していることを生かしながら、お客様視点での迅速な保守サービスにも力を入れてまいります。

ブラザー工業は、2015年にドミノ社を完全子会社化して以来、グループ一丸となった事業運営により、シナジーの最大化に努めてまいりました。さらに、ブラザーグループの中期戦略CS B2021では、産業用印刷領域の成長基盤構築を行う中で、シナジー顕在化によるドミノ事業の成長再加速を目指しています。ブラザー工業とドミノ社による製品の共同開発は、ドミノ社買収当時からブラザーが目指していたシナジーであり、両社の知見を生かしながら新製品の開発を行ってまいりました。今後もグループ一体となり、産業用印刷領域の更なる発展を目指してまいります。

インクの定着性をサポートするための処理を行ったり、特定の色合いを再現するための専用インクを用いたり、光沢感を出すなど、特殊な印字ケースに必要とされる前後処理がN730iのみで行えるオプション品「フレキソステーション」を用意。これにより、幅広いタイプの材質へ印刷することが可能になっただけでなく、作業時間の短縮にも貢献します。