2020年ニュースリリース

ブラザー工業株式会社(社長：佐々木一郎)は、当社の港工場(名古屋市港区)内および当該隣接地の工事に伴う土壌調査を行った結果、土壌および地下水において、指定基準等を上回る汚染物質が検出されましたのでご報告いたします。汚染物質を直接口に入れなければ人体に影響はなく、同敷地内で確認された土壌および地下水汚染による健康被害の報告は、現在のところありません。

当社は、港工場内の構内道路の整備および隣接地の倉庫建設工事を行うにあたり、土壌汚染対策法に基づき土壌および地下水調査を実施いたしました。その結果、港工場内の一部、隣接地の一部において、指定基準等を超えるクロロエチレン・1,2‐ジクロロエチレン・テトラクロロエチレン・トリクロロエチレン・シアン化合物・六価クロム化合物・砒素およびその化合物・ふっ素およびその化合物・鉛およびその化合物が検出されたため、土壌調査結果を名古屋市に提出いたしました。
トリクロロエチレン・シアン化合物・六価クロム化合物・砒素およびその化合物・ふっ素およびその化合物・鉛およびその化合物は、当該土地での使用があり、テトラクロロエチレンは、使用が確認されていません。クロロエチレン・1,2-ジクロロエチレンは、使用していた物質の分解生成物となります。今後の対応といたしましては、汚染土壌、地下水とも汚染の拡散防止等の対策を講じ、適切に対処してまいります。

調査範囲を235区画に分け、土壌溶出量および含有量調査を行った結果、土壌溶出量調査において第一種特定有害物質8区画・30検体、第二種特定有害物質34区画・68検体で指定基準等を超える汚染物質が検出され、土壌含有量調査において1区画・1検体で指定基準を超える汚染物質が検出されました。併せて、地下水調査を行った結果、第一種特定有害物質25区画・32検体、第二種特定有害物質4区画・4検体の指定基準等を超える地下水汚染を確認しました。

土壌を採取して水を加えた場合に溶出してくる有害物質の量を測定する方法。

検液1Lにつき、クロロエチレン0.002mg以下
検液1Lにつき、1,2-ジクロロエチレン0.04mg以下
検液1Lにつき、テトラクロロエチレン0.01mg以下
検液1Lにつき、トリクロロエチレン0.03mg以下
検液1Lにつき、シアン化合物 検出されないこと
検液1Lにつき、六価クロム0.05mg以下
検液1Lにつき、砒素0.01mg以下
検液1Lにつき、ふっ素0.8mg以下

土壌を採取して土壌に含まれている有害物質の量を測定する方法。

土壌1Kgにつき、鉛150mg以下

地下水を採取して、地下水に含まれる有害物質の量を測定する方法。

検液1Lにつき、クロロエチレン0.002mg以下
検液1Lにつき、1,2-ジクロロエチレン0.04mg以下
検液1Lにつき、テトラクロロエチレン0.01mg以下
検液1Lにつき、トリクロロエチレン0.03mg以下
検液1Lにつき、シアン化合物 検出されないこと
検液1Lにつき、砒素0.01mg以下