2019年ニュースリリース

ブラザー工業株式会社(社長：佐々木一郎)は、業界最高クラスの実効速度を実現した、自動包装機専用の産業用サーマルプリンター「Vx3-A」を開発しました。Vx3-Aは、高速印刷に加え、ブラザー工業がこれまで培った印刷技術を生かすことにより、幅広い包装条件や包装環境にも対応することが可能で、お客様の生産性向上に貢献いたします。

ブラザーは、2015年に英国のDomino Printing Sciences plc(ドミノ・プリンティング・サイエンス社)を完全子会社化して以来、グループ一体となった事業運営により、シナジーの最大化に努めてまいりました。さらに、ブラザーグループの中期計画CS B2021では、産業用印刷領域の成長基盤構築を行う中で、シナジー顕在化によるドミノ事業の成長再加速を目指しています。そのファーストステップとして、ブラザー工業では初となる包装機専用の産業用サーマルプリンターを開発しました。今後は、本年4月に営業を開始した国内販売子会社であるブラザーインダストリアルプリンティング株式会社の製品ラインアップに加え、産業用プリンターの国内販売を拡大していきます。

Vx3-Aは、自動包装機メーカー大手である株式会社フジキカイ(以下、フジキカイ)より高い性能と品質が認められ、最新式高速横形ピロー包装機「α wrapper 8」シリーズへの標準搭載が決定しております。Vx3-Aでは包装機との真の統合をコンセプトに、フジキカイをアドバイザーに迎え、包装機業界で求められる機能を追求し、印刷能力向上を始めとするお客様のニーズに沿った仕様を実現しました。
10月28日～11月1日に幕張メッセで開催された「JAPAN PACK 2019」では、Vx3-Aがα wrapper 8に搭載され初披露されました。

右送り機、左送り機のどちらにも設置できる構造のため、代替用プリンターを左右それぞれストックする必要がなくなり、維持費の低減を実現しました。

フジキカイ製高速横形ピロー包装機の最上級モデル。包装、印刷の操作制御システムを統合し、操作の一元化を実現。オペレーターの負荷を低減したユーザビリティの高いモデル。(詳しくはα wrapper 8 製品ページを参照)

JAPAN PACKにて展示された高速横形ピロー包装機「α wrapper 8」(中央上部にVx3-A)