2019年ニュースリリース

当社星崎工場における土壌調査結果について

2019年9月18日 ブラザー工業株式会社

ブラザー工業株式会社(社長:佐々木一郎)は、当社の星崎工場(名古屋市南区)内工事に伴う土壌調査を行った結果、土壌および地下水において、指定基準等を上回る汚染物質が検出されましたのでご報告いたします。汚染物質を直接口に入れなければ人体に影響はなく、同敷地内で確認された土壌および地下水汚染による健康被害の報告は、現在のところありません。

当社は、事業継続計画の一環として、一部星崎工場の解体および免震機能付き工場棟建て替え工事を行うにあたり、土壌汚染対策法に基づき土壌および地下水調査を実施いたしました。その結果、星崎工場の一部区画において、指定基準等を超えるフッ素及びその化合物・ヒ素およびその化合物・六価クロム化合物・鉛およびその化合物が検出されたため、土壌調査結果を名古屋市に提出いたしました。
フッ素およびその化合物や鉛およびその化合物は調査区域の一部で使用記録がありますが、フッ素およびその化合物は使用量に対して検出量が多く、鉛およびその化合物は使用区域では検出されず、使用区域外で検出されました。また、使用記録のないヒ素およびその化合物や六価クロム化合物も検出されており、原因を特定するのは困難です。今後の対応といたしましては、汚染土壌は掘削、搬出、良質土の埋め戻しなどを行い、地下水は観測井戸のモニタリングを継続し、適切に対処してまいります。

1.当該土地の概要

名称 星崎工場
住所 名古屋市南区浜田町5丁目1番地
敷地面積 約33,000m2 (本件調査対象面積:約12,380m2)

2.汚染の概況

調査範囲を122区画に分け、土壌溶出量及び含有量調査を行った結果、土壌溶出量調査において24区画・48検体で指定基準等を超える汚染物質が検出されました。あわせて、地下水調査を行った結果、1区画・1検体で指定基準等を超えるフッ素及びその化合物を確認しました。

<土壌溶出量調査結果>

基準超過物質 フッ素及びその化合物 ヒ素及びその化合物 六価クロム化合物 鉛およびその化合物
基準超えの濃度範囲 0.89~2.0mg/L 0.012~0.15mg/L 0.061~0.11mg/L 0.013~0.15mg/L
指定基準等 0.8mg/L 0.01mg/L 0.05mg/L 0.01mg/L
土壌溶出量超過倍数 1.1倍~2.5倍 1.2倍~15倍 1.2倍~2.2倍 1.3倍~15倍
基準超検体数/調査検体数 6/48 22/74 3/32 17/82

<地下水分析調査結果>

基準超過物質 フッ素及びその化合物
基準超えの濃度範囲 1.1mg/L
指定基準等 0.8mg/L
土壌溶出量超過倍数 1.4倍
基準超検体数/調査検体数 1/4

参考資料

星崎工場指定基準等超過ポイント

土壌溶出量調査

土壌を採取して水を加えた場合に溶出してくる有害物質の量を測定する方法。

基準

検液1Lにつき、フッ素0.8mg以下
検液1Lにつき、ヒ素0.01mg以下
検液1Lにつき、六価クロム0.05mg以下
検液1Lにつき、鉛0.01mg以下

地下水基準

地下水を採取して、地下水に含まれる有害物質の量を測定する方法。

基準

検液1Lにつき、フッ素0.8mg以下

<報道関係 お問い合わせ先>

ブラザー工業株式会社  CSR&コミュニケーション部  柚原

TEL : 052-824-2072
FAX : 052-811-6826

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