導入事例

F600X1で課題を克服して生産量が1.5倍に

公開日:2023.12.15  

株式会社M・Kテック様

株式会社M・Kテック様(本社:大阪府堺市)

インタビュー

創業20年の株式会社M・Kテック

創業20年の株式会社M・Kテック

左:代表取締役 小山 熱志 様 中央左:機械加工管理 小林 繁 様 中央右:機械加工管理 籏野 修二 様 右:製造加工課 課長 坂口 文彦 様

左:代表取締役 小山 熱志 様
中央左:機械加工管理 小林 繁 様
中央右:機械加工管理 籏野 修二 様
右:製造加工課 課長 坂口 文彦 様

2003年創業の株式会社M・Kテック様は、金属加工及びプラスチックの加工、組み立てなどを行っている会社です。同社は堺市の本社に加え、山口県下関市にも工場があります。

釣具や自転車等の金属製品を中心に、医療関連製品なども手掛けており、多品種小ロットに対応。取り扱っている製品は100種類近くに上ります。また、十数名いる社員は全体的に若く、「加工が難しいものでもチャンスがあればどんどんトライしていく」といった挑戦力を持った会社です。

"楽しむ"を大切にしているという同社。社員の皆さんの笑顔と活気に溢れた現場がとても印象的な会社です。

F600X1の導入で課題を克服

ブラザーの工作機械が同社に初めて導入されたのは2003年。以来継続的にお付き合いが続いています。2010年に先代から会社を引き継いだ小山社長は、ブラザー導入の背景を次のように話します。
「当時はフライス盤やボール盤など汎用機が多くて常に人付きの作業でした。熟練者に頼る部分が非常に大きかったんです。もちろん私も若くて、その作業をとても真似できるものではないと思っていました。そんな人に依存する部分を変えたかったんです」

タッピングセンタから導入が始まり、フライス盤やボール盤を使っていた作業はブラザーのマシニングセンタによる加工へと移っていきました。そして、2019年には高剛性をポイントとしたF600X1を導入。その頃鉄加工を始めることになった同社は、40番マシニングセンタを先に導入していました。しかし、「40番マシンはバリバリとよく削れるものの、いかんせんスピードが遅くて」と小山社長。その課題を克服するために導入されたのがF600X1です。

最初は性能について半信半疑だったという小山社長ですが、展示会で性能を確認するとすぐさま導入を決めたそうです。そして、40番マシンも持っているからこそ、そのメリットがよくわかるとも。「まずはやはりスピードですね。40番マシンと同じ内容で加工しても1.5倍程度速いです。加えて輪郭の精度も上がっています」。

さらにコスト面についても導入時の初期費用が抑えられる上、ツーリング費用もコストダウンできているとのこと。「スペースにおけるメリットも大きいですね。40番では1台しか置けないところをSPEEDIOなら2台置くことができますから」。

工場に並ぶブラザーマシニングセンタ SPEEDIO

工場に並ぶブラザーマシニングセンタ SPEEDIO

作業の様子

作業の様子

現場から好評なブラザーマシニングセンタ SPEEDIOの使いやすさ

作業を担当する社員の皆様からも評判は上々です。

前の職場でもブラザーの工作機械を操作していたという小林様。当時からブラザーの機械は使いやすい印象を持っていたそうです。「最近はより直感的になっていて操作性の向上を感じています。メンテナンスの間隔も設定できるため、定期的に行えます。それによって機械の故障を抑えることができることもメリットとして大きいですね」。また、F600X1に対して「切粉の排出がスムーズで掃除がしやすい」とも話してくださいました。

坂口様は、以前はマシニング加工の段取りを行っていたものの現在は機械に触る場面は少なくなったと前置きをしつつ「ブラザーの機械は独自のCNCを使っているのでピッチ計算などが簡単。プログラムを作る内容もシンプルで使いやすい印象があります。また、40番並みのパワーと30番のスピードを併せ持つF600X1を導入したことで、弊社の加工効率は格段に向上しました。工具交換のスピードも速く生産量は確実にアップしています」と感想を話してくださいました。

インタビューの様子

インタビューの様子

デジタル化を取り入れながらさまざまな分野に挑戦

今後について「業界の人手不足問題もあり、若手の人材育成に力を入れていく」と小山社長。IT、AI、DXなど若手と融合性の高いデジタル化を取り入れ、機械加工や自動化などに生かしていきたいと言います。そして最後に「人の役に立てるような仕事をしていきたいという思いもあるので、いろんな分野にどんどんチャレンジしていきたい」とも語ってくださいました。

「社長は柔軟性があり過ぎてついていくのが大変」と笑う坂口様と小林様も「新しいものが好きな会社なのでつねに挑戦ですね」と言います。お二人ともロボットを活用したワークの着脱など自動化についても積極的に考えており、必要な知識を学んでいきたいとも話してくださいました。

機械への要望も細やかな部分まで率直に話してくださったM・Kテックの皆様。貴重な意見をありがとうございました。これからも設備面から貴社の挑戦を後押しできるようなお手伝いをしていきたいと思っています。

インタビューの様子

インタビューの様子

導入製品

  • 文:中村美智子

    文:中村美智子

    編集プロダクションでの仕事を経て、現在は静岡県にUターンしてデザイン事務所所属のライターとして活動中。企業プロモーションのライティングをはじめ、某プロリーグのホームゲーム演出台本や展示会のプレゼン台本なども手掛ける自称体育会系ライターです。

  • 編集:有限会社学遊社

    編集:有限会社学遊社

    静岡県浜松市を拠点に活動するデザイン事務所。グラフィック、ウェブ、映像制作、イベント会場演出など幅広いジャンルのデザインに携わっています。
    https://www.gysdesign.jp/[新しいウィンドウ]

  • この記事をシェアする
  • X アイコン
  • LINE アイコン

このページをシェアする