ユーザーを見つめ続けて、世界中で愛されるブランドへ。 久野 光康

期限は1年。最新のミシンを作り出せ!

責任者としてのプレッシャーを感じ続けた1年。

久野 光康1990年。ミシン業界に衝撃が走りました。業界で初めて刺しゅう機能のついた家庭用ミシンが他社から発売されたのです。当時私たちは翌年に控えた新製品の開発に取り組んでいましたが、刺しゅう機能の搭載は検討されていませんでした。これは一大事だ!と、それまで考えていた機能や設計、すべてを白紙に戻して、次の新製品はブラザーにしかできない刺しゅうミシンを作ろう!と新プロジェクトが走り出したのです。
当時私はハード(電気)の設計を担当していたのですが、急遽上司から、ハード・ソフトのチーフをやってプロジェクトをまとめてみないか、と声がかかり、入社7年目にしてリーダー職を務めることになりました。
初の刺しゅうミシンの開発は新しいことばかりでしたが、リーダーとして部品の選定から、納期の調整、評価方法の検討などをすすめていかねばなりません。ノウハウがない中、とにかくプロジェクトを進めていくためにひとつひとつ課題をクリアしていきました。刺しゅう機能はこれまでの実用縫いに比べて圧倒的に複雑で、例えば評価方法一つをとっても、従来の10倍以上の評価が必要であることがわかりました。時間が限られている中で、責任者として何がプロジェクトにとって最善かを全力で考え、判断を下す日々でした。不思議なもので、絶対に期日までにやり遂げるんだ!という思いは鮮明なのに、なぜか製品が完成した日のことはあまり覚えていないんですよ。メンバーが必死で頑張っている姿や、自分が悩みぬいた姿ばかりが浮かんでくるんですよね (笑)

日本に、世界に、次はどんな驚きをもたらそう。

刺しゅうミシン

世界中から「何かやってくれそう」と期待されるブラザーへ。

とにかくがむしゃらに刺しゅうミシンに取り組んではや25年。ブラザーが世界で家庭用ミシンのトップメーカーとなったことはもちろん、“刺繍はブラザーがNo1!”と言われ、全世界のお客様から愛されるトップブランドとなっていることが非常に嬉しいです。ブラザーのミシンは使いやすい、次もまたブラザー、と言ってくれるお客様がいらっしゃることがモノ創りをやっていく上でのなによりの喜びです。
私は毎年アメリカで行われるディーラー向け製品発表会に参加しています。500人をゆうに超えるディーラーの皆さんがアメリカ全土より集まるのですが、毎回新製品に対して大きな驚きや喜びのリアクションを見せてくれるんです。ときには、“素敵な製品をありがとう!”と握手や記念写真を求められるときもあり、そんなときはぐっとくるものがあります。こういった発表会には若手の開発者も参加するのですが、みなさんのリアクションを見て若手の製品開発へのモチベーションがぐっと上がるのを感じます。「ブラザーなら何かやってくれるだろう!」という大きな期待が直に伝わってきて、だからこそ、その期待の数段上の製品で驚かしてやろう、なんて私たちも熱が入り続けるんですね。

ユーザーの視点を持ち続ける。できることに際限はない。

久野 光康家庭用ミシン事業の責任者として、ブラザーの未来の姿を必死で考え続けています。その中で絶対に忘れてはならないのが、各部門のそれぞれの担当者がユーザーにどれだけ近づけるかということ。より良い製品を創るためには、自分だったらどんなことをミシンに望むだろうかとお客様を第一に考えたモノ創りをすることが重要です。私はよく若手に対して、「ミシンのことを話せるのではなく、語れるようになってください」と言っています。ミシンをよく知るためには、まず使ってみることが大事。ユーザーになることで、より良い製品創りができるのです。
現在、ブラザーでは初心者向けのミシンから、本格的なミシンまで、幅広い製品を扱っています。その幅広い製品群で、今後も圧倒的なトップシェアを目指し続けます。そしてミシン事業での挑戦に加えて、いま取り組んでいるのがクラフト事業です。2013年カッティングマシンという新分野に参入しました。欧米を中心に好評で手ごたえを感じています。

これから入社される方には、まずは自分ができることを増やしてほしい。そうするとどんどんやりたいことが見えてくる。社会人になると会社としてやらなくてはいけないことがあります。それに自分ができること、自分がやりたいことを重ねてみた時に、この3つが重なる部分がある。この重なる部分が大きくなればなるほど仕事って楽しくてしょうがなくなるんですよ。そんな楽しくてしょうがない、生涯をかけられる仕事をぜひ見つけてください。

Topics 偶然の再会が将来を決めることに。

事務系社員の歩み

自分と世界をつなぐ。商品企画のおもしろさ。最後は人と人。嬉しいという気持ちは万国共通。創り上げていく立場から、導いていく存在へ。

技術系社員の歩み

試行錯誤の繰り返し。答えが見えたとき、大きな喜びとなる。前例のない仕事に、挑み続ける。ユーザーを見つめ続けて、世界中で愛されるブランドへ。
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