ブラザー販売株式会社

CSR日和

環境への配慮

2024.01.19

サステナブルな未来の実現に向け
古着を回収しアップサイクル!

株式会社OLD FLIP[新しいウィンドウ](以下OLD FLIP)では「捨てないをもっと身近に」をコンセプトに、循環型ファッションにより廃棄を出さないサステナブルなビジネスモデルを推進しています。そこで、古着を回収、アップサイクルし、新たな商品として販売する活動も展開しています。

ブラザー販売はこの取り組みに賛同し、本社および東京事業所内に、従業員の家庭で不要になった衣類を回収するボックスを設置いたしました。

今回は、古着回収の取り組みを行われているOLD FLIPのOさんにインタビューしました!


サステナブルな未来の実現に向け
				古着を回収しアップサイクル!
				ブラザー販売本社に設置の古着回収ボックス(左)と古着からアップサイクルされた衣服のサンプル(右)


古着回収の取り組みを始められた経緯を教えてください。

私たちはもともと、アパレル関連業者から自社で販売困難な商品や過剰在庫などを仕入れ、クリーニングなどを施し、店舗、インターネットショップ、法人向けなど、多様な販路を用いて販売をしておりました。

お客様から、店舗に古着回収ボックスを置いてみては?というお声をいただき、実際に店舗前に回収箱を設置したところ、「捨てるくらいなら役立ててもらいたい」と、多くのお客様が古着を持ってこられました。

思っていた以上に古着回収の需要はあると感じ、着なくなった衣類が回収され、それらが再び流通することが当たり前の世界を作りたいと思い、一般のお客様からの回収も始めるようになりました。

更に活動を広めていきたいと思い、他企業の社屋内に回収箱を設置し、その従業員家庭の古着を回収する取り組みも始めました。


OLD FLIPの古着回収の特徴を教えてください。

OLD FLIPの回収した古着は、黒染めやリメイクを施して新しい一着に作り変え、我々の展開する古着販売店で販売をいたします。

回収した古着が新しい服に生まれ変わり販売されるということで、古着の循環イメージが分かりやすく、お客様の理解も深まり、より多くのかたに古着回収へご参加いただけるのではないかと思っています。

また、シミなどの汚れがある衣類でも、100年以上「黒染だけ」を追求してきた『京都紋付』[新しいウィンドウ]によるこだわりの黒染めにより「世界でも類を見ない黒」に染め上げられ、新たな一着に作り変えることができます。これは職人のなせるわざです。


シミのついたワンピースも黒染めで生まれ変わる!
				シミのついたワンピースが黒染めで生まれ変わる!


今後の展望などを教えてください

デザインや縫製作業は好きな時間に在宅でも行えるので、時間や勤務地に制限があり、今まで働きたくても働くことが難しかったかたがたも働くことが可能になります。 現在、既に在宅勤務で作業されているかたもいますが、もっと雇用を創出し安定的な仕事を供給できるように回収し、アップサイクルやリメイクのビジネス拡大に励みたいと思っています。

また、このアップサイクルやリメイクを服飾系の学生が行い、その作品を店舗で販売するという取り組みも行っていますが、「作っておしまい」ではなく、作り手の学生には接客や販売にも参加いただいております。

こうした体験は、お客様の反応を直に感じることができ、売れた時の喜びなど、仕事のやりがいを感じる機会にもなっています。 “売れた”という経験を通して自信をつけていってもらい、将来活躍する学生が増えていったらいいなと思い、若手の育成も行っていきたいと考えています。

そして、古着を回収し、アップサイクルして販売することを持続可能なビジネスとするために、こうした活動の認知拡大に努めていきたいですね。
例えば、他企業とのコラボ製作や、コレクションに出て国内外に向けてアップサイクルファッションをアピールしていきたいと考えています。


筆者感想

古着回収ボックスを社内に設置したところ、多くの従業員から古着提供があり、回収ボックスがすぐにいっぱいになりました!

サイズが合わなくなった服や、好みが変わって不要になった服など、まだまだ着ることができる服を捨てることにためらいを持つ人は多いようです。

こうした衣類をただ捨てるのではなく、回収してリメイクやアップサイクル、黒染を施し、新しい一着として再び楽しむということが身近な活動となって広がっていくことを私たちも応援していきたいと考えます。


◆OLD FLIP[新しいウィンドウ]
OLD FLIPは、古着をもっと多くの人に楽しんでもらいたい、という思いで、「ゴー!ゴー!古着」を2018年にオープンしました。
おもちゃ箱から自分だけのお気に入りを見つけるように、お店で楽しんでもらう。
お気に入りを十分楽しんだ後も、また別の誰かに着て楽しんでもらう。
そんな循環を目指して、店頭に古着回収BOXを設置し、着なくなった服をまとめてお引き受けしています。

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