ブラザー販売株式会社

CSR日和

社会への貢献

2023.12.25

海外の大学生と南山大学生が企業の
課題へ実践的に取り組む!
南山大学のNU-COIL

南山大学のNU-COIL

愛知県名古屋市にある南山大学では、米メリーランド大学と協力し、県内企業や官公庁に課題解決を提案する国際共同オンライン学習プログラム(PBL COIL)を行っています。

2022年度に引き続き、2023年度もブラザー販売がこのプログラムに参加し「ブラザー販売がSDGsに取り組む理由と目指す姿」「取り組み事例」を講演しました(2022年度の活動はこちら)。その後、「ブラザーの製品・サービスを通じて社会課題解決と事業成長を同時に実現するにはどうすればいいか?」のテーマに学生のみなさんが取り組みました。

2023年度は、9月から2か月間、南山大学の学生と海外の学生とが合同チームを結成し、合計6チームがそれぞれ解決したい社会課題を設定しグループワークを進めました。中間報告でブラザー販売の従業員からフィードバックを受け、各チームはブラッシュアップを重ね、最終発表(プレゼン)を行いました。

今回は、このプログラムに参加した国際教養学部4年生のMさん、総合政策学部2年生のHさん、ご担当されたO先生にインタビューをさせていただきました。

このプログラムに参加してみて大変だったことを教えてください。

Mさん
海外の学生とコミュニケーションをとりながら検討を進める作業は言語の壁があり、日本語でまとめたものを英語に訳して伝えるなど通常の2倍の時間を要し、非常に苦労しました。

また、解決したい課題と事業を結び付けて考えることが容易ではなく、自由度が高いテーマだからこそ、0から1を生み出すことに大変苦労しました。

Hさん
私は、仕上がった提案内容を相手が解釈しやすいように伝えることが難しかったです。考えを言語化し、ロジカルに説明することに苦労しました。
また、海外の学生とは時差があるため、すぐにコミュニケーションがとれないことや、言語が異なるほか、文化や価値観も異なるのですり合わせに時間がかかりました。
私たちが連絡しても、お互いの生活時間が異なり返事がすぐにもらえず、急いでいるときにとても焦ることがありました。

このプログラムを経験しての感想、気づきを教えてください。

Mさん
言語や文化が異なるメンバーと問題を発見し解決提案のロジックを考え、限られた時間の中で提案までもっていく過程を通して、「働く」「仕事をする」ということを疑似体験できたように思います。中間発表でブラザー販売の従業員からフィードバックを受けることでビジネス視点での判断基準を学んだり、また成果物に対する評価を受けることでやりがいを感じることができ、働くことをより具体的にイメージすることができました。

また、外国人との協働を通して価値観の違いを痛感し、お互いに理解し合えるよう丁寧に確認することの大切さを学びました。外国人とだけではなく、同じ日本人どうしであっても、それぞれ色々な背景や価値観があるので、お互いの理解を深めるために、「なぜそう思うのか?」と相手に確認することは重要だと感じました。

Hさん
すごく達成感がありました。このプログラムに参加したいという気持ちで集まったメンバーとの取り組みはとても刺激的で楽しく、充実感がありました。メンバーとアイデアや想いを分かち合って試行錯誤しながら進めていく体験はとても楽しかったです!

また、実際に働いている社会人からのフィードバックには、自分たちにはない新しい角度の視点があり、新鮮に感じました。

海外の大学生と南山大学生が企業の課題へ実践的に取り組む!

最後に、先生からこのプログラムを通して学生や企業に対する期待や想いを教えてください。

本学は、産学官連携を通じた多様な人々との協働により、「年齢、価値観などの壁を越え、人間の尊厳を尊重し、推進できる人材」を育成し、社会の発展に貢献できる人材を輩出することを重要な社会貢献の取り組みと捉えています。
このプロジェクトを通して、実際に社会で経験するような背景の異なるメンバーと協働し、作り上げていくプロセスを学生に体験してもらい、コミュニケーションスキルや問題発見・解決力を培って、柔軟な発想で持続可能な社会実現の担い手として活躍していってほしいと思っています。

そして、こうした学生たちと一緒に社会を発展させていくという想いを企業と共有し、いかに人を育て、社会の発展に繋げるかを企業と一緒に考え、取り組んでいく点でも、このプログラムは非常に意義のあるものだと感じています。

筆者感想

今年度も、2か月間で仕上げたとは思えない素晴らしい最終発表(プレゼン)ばかりで、私たちブラザー販売もたくさんの気づきをいただきました。

時差や文化背景、言語を超えてチームで活動することは本当に難しいことだとは思いますが、「長文で話さない」「簡単な単語を使う」、「相手の意見を引き出すために、オープンクエスチョンで問いかける」など、さまざまな工夫をしながら取り組んだとHさんから伺いました。
(各チームの苦労や工夫をすべて書ききれないのが残念です!)

このように意欲ある若者たちと一緒によりよい未来を創っていくためにも、ブラザー販売としてSDGsへの継続的な貢献を行っていきたいと改めて強く感じました。

このプログラムに対する先生の想いは、こちらにも詳しく書かれておりますので、ぜひご覧ください。

このページをシェアする