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縫い代、縫い目をきれいに仕上げる家庭用アイロンの使い方
ハンドメイドを始めたばかりの人にとって、面積が小さく、折り目が付きづらい縫い代の始末はなかなか骨が折れるもの。ミシンでも手縫いでも、アイロンがけは必要不可欠だからこそ、せっかくなら手早くきれいに仕上げたいですよね。
今回は、縫い代・縫い目をきれいに仕上げる家庭用アイロンの使い方をご紹介します。
ハンドメイドを始めたばかりの方はもちろん、今一度アイロンの使い方をおさらいしておきたい方も必読です。
部位別のアイロンの使い方
アイロンの先…細かい作業をするときに使う。
例:ワイシャツの袖口のアイロンがけ、縫い代の始末など。
アイロンの面…一度に広い面積にアイロンをかけたいときに使う。
例:ワイシャツ、ブラウスの背中やTシャツのアイロンがけなど。
アイロンの縁…アイロンの先よりも的確に布を押さえたいときに使う。
例:スカート、ブラウスのギャザー寄せなど。
温度別のアイロンの使い方
既製品の服にアイロンをかける場合は服のタグを見て、アイロンを使えるかどうか、どれぐらいの温度で使えばいいのか確認しましょう。
適温より低い温度だと、服のシワがなかなか取れず、高い温度だと、繊維が溶けて服が傷む原因になります。
タグを見ても分からない場合や、ハンドメイド用に購入した生地にアイロンをかける場合は、以下を目安にしてください。
高温(180~200℃)…麻、木綿
中温(140~160℃)…毛、絹、ナイロン、ポリエステル、レーヨン
低温(80~120℃)…ポリウレタン、アセテート
適温が分からない素材にアイロンがけをする場合は、必ず低温からかけ始めて徐々に温度を上げていきましょう。
アイロンで縫い代、縫い目をきれいに整えてハンドメイドの完成度をあげよう
家庭用アイロンを用いた縫い代の始末の方法、縫い目の整え方、接着芯の貼り方をご紹介します。
縫い代を折る場合
アイロンの先を使って、縫い代に折り山を作ります。アイロンをかけることでミシン、手縫いともに縫いやすくなり、仕上がりがきれいになるのです。
縫い目を整える場合
アイロンの面の部分を当てて、縫い目を落ち着かせます。ミシンで縫った後に、布を伸ばしたいときや縫い目のでこぼこを平らにしたいときにかけると良いです。
縫い代を倒す場合
縫い代を倒す場合は、アイロンの先の部分で縫い代を片側に倒し、押さえます。
縫い代を割る場合
縫い代を割る場合は、縫い代を指先で開きながら、アイロンの先で押さえます。
縫い代を落ち着かせる場合
アイロンの先と縁で布を押さえて、縫い代を落ち着かせます。ギャザーを寄せるときやパッチワークのピーシングの後など、しっかりと形を作りたいときに主に使います。
接着芯を貼る場合
接着芯を貼る場合は、アイロンを全体的に当てて、アイロンを滑らさずにぐっと押さえるのがポイントです。
アイロンを使いこなしてハンドメイドの仕上がりをきれいにしよう
縫い目や縫い代をささっと処理できるようになると、ハンドメイドがもっと楽しくなること間違いなし。
上で紹介した活用法の他にも、完成した作品にアイロンがけをすることで見た目をきれいに仕上げられます。縫製の過程で布にしわが寄ることも多いので、アイロンを使って完成品を美しくしましょう。