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ミシン講座

【自分で作ったものは長く使いたい!】生地別の洗濯方法とアイロンのかけ方①

【とっておきの一枚を】お世話になっている人に刺しゅうハンカチを贈ってみませんか?

お店で買った洋服や小物には、たいてい洗濯表示のタグがついているので、お手入れに困ることが少ないのではないでしょうか。

その反面、自分で作ったものにはもちろん洗濯表示はついていません。

生地に合わない洗濯方法、不適切な温度のアイロンかけ、といった誤ったお手入れは生地へのダメージを大きくし、頑張って作ったアイテムの寿命を大きく縮めてしまいます。

そこで、生地の特徴と正しいお手入れ方法を知って、頑張って作ったアイテムを長持ちさせてみませんか?

手づくりで使われることの多い生地の特徴

今回は、手作りで使われることの多い、シーチング、ブロード、ローン、ダブルガーゼ、リネン、サテン、キルティング・ラミネート加工の特徴や扱い方をまとめました。

 

<シーチング>

シーチング

粗く織ったものをいい、本来はシーツ用の生地という意味でこの名があります。
針通りがよいので、初心者でも縫いやすい生地です。ブラウスやワンピース、小物に向いており、また、仮縫いで使われることもあります。

普通に洗濯できるので扱いやすいですが、色落ちしやすいので、特に濃い色は色が出なくなるまでは他の物と別に洗うことをおすすめします。また、色うつりの心配もあるため、洗ったらすぐに干しましょう。

 

<ブロード>

ブロード

手触りが柔らかく、光沢のあるもの。

織り目はびっしりと詰まっていて丈夫で、シャツやブラウスによく使われます。中でも、ポリエステルの含まれた生地はシワになりにくいです。

何度も繰り返し洗っても耐久性があり、普通に洗濯できる場合が多く、アイロンは高温でかけられるので、扱いやすい生地と言えます。

 

<ローン>

ローン

絹のようななめらかな手触りで、透け感のある薄手のもの。
繊細で独特な風合いがあり、品の良さを感じさせるため、夏に着る華やかな雰囲気のブラウスやワンピースに使われることもあります。

綿を原料としたローン素材であれば、洗濯ネットに入れて洗濯機を使うこともできます。シワになりやすいので、少し水を含んだ状態でハンガーにかけ、水の重みでしわを伸ばし、アイロンをかける際は、高温で裏からかけるとよいでしょう。

 

<ダブルガーゼ>

ダブルガーゼ

その名のとおり、ガーゼを2枚あわせたもの。
肌触りが良く、1枚のガーゼよりも生地がしっかりとし吸水性・保温性があります。ベビー用品、マスクやハンカチなど、直接肌に触れるものに多く使われています。

生地が柔らかいので、手洗いがおすすめです。洗濯機で洗うときは、脱水を短めにしましょう。また、干すときはしっかり伸ばすことで、シワを防いでくれます。アイロンをかける際は、高温に設定しましょう。

 

<リネン>

リネン

麻の一種で、亜麻(フラックス)と呼ばれる植物の茎から採れる繊維を加工したもの。
サラリとした心地よさがあるので、夏物の衣類、シーツや枕カバーなどによく使われます。

リネンは洗濯をすると縮む性質があります。そのため、洗濯時間を短くし、洗濯ネットに入れることで他の服との摩擦を減らしましょう。手洗いもおすすめです。また、洗濯してまだ乾ききっていないうちに伸ばしながらアイロンをかけることで、縮むのを防げます。濃い色の場合、色落ちや色うつりすることがあるので、気を付けましょう。

 

<サテン>

サテン

朱子織りの布全般をサテン生地といい、綿・ポリエステル・絹などさまざまな素材のものがあります。光沢があり表面が滑らかですが、キズがつきやすく、吸水性は他の生地に比べると良くないです。パーティー・コスプレの衣装などに使われます。

素材によっては家庭で洗えないものもあるため、洗濯には注意が必要です。家庭での洗濯はよりやさしく洗える「手洗い」がおすすめです。洗濯機で洗う場合は、脱水を短時間にしたり、洗濯ネットに入れたりしましょう。アイロンをかける際は、ポリエステル・絹の場合は低温、綿の場合は高温に設定しましょう。あて布をしたり、裏からアイロンをかけたりすることをおすすめします。

 

<キルティング>

キルティング

2枚の布の間に綿を挟み、縫い止められたもの。

クッション性に優れており、柔らかくて軽く、丈夫です。冬用の防寒具に使われるほか、子どもの入園グッズにもよく使われます。

洗濯をする際は、生地表面の縫い目がほつれないよう洗濯ネットに入れることをおすすめします。また、中綿がポリエステルなので、アイロンをかける際は低温設定にし、中綿をおしつぶさないように注意しましょう。

 

<ビニールコーティング・ラミネート地>

ビニールコーティング・ラミネート地

生地の表面にビニールを貼り付けて加工したもの。
防水に優れており、汚れにくく、また、接着芯を貼らなくてもしっかりとした仕上がりになります。バッグやポーチなどの小物によく使われます。

洗濯やアイロンにより、表面のビニールが剥がれたり、溶けたりしてしまうので、洗濯やアイロンはおすすめできません。汚れた場合は、消しゴムでこすったり、家庭用洗剤でふき取ったりして、汚れを落としましょう。ただし、ビニールが溶けたりしないか目立たない場所で試してから行ってください。

頑張って作ったお気に入りを長持ちさせよう

生地別のお手入れ方法をご紹介しましたが、芯やボタンなど使っている付属品によっては洗えない場合もありますので、ご注意ください。

生地の特徴やお手入れ方法を知ることは、頑張って作ったもののコンディションを保つのに大きな役割を果たします。きれいな状態でより長く使えるように気を付けてみてはいかがでしょうか。

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