ハンドメイドがもっと楽しくなる!手作り情報サイト

ハンドメイドがもっと楽しくなる!手作り情報サイト

くらし

コサージュとは?正しい付け方とシーン別の選び方を覚えよう

コサージュとは?正しい付け方とシーン別の選び方を覚えよう

フォーマルな装いなどを、そっと彩る「コサージュ」。特にお子さまがいる女性の方は、入学式や卒業式でコサージュを付ける場合も多いようですが、コサージュが持つ意味や正しい付け方をご存じですか?

コサージュの色・形はもちろん、付ける位置でも見た目の印象は変わります。使用するシーンによって向き不向きがありますので、使う機会が少なくても、コサージュについて知っておけばきっと役に立つはず。

今回は、そもそもコサージュとは何かという基本から、付け方のコツ、使用シーン別の選び方などを解説していきます。コサージュは意外にさまざまな場面で使えるアイテムですので、ぜひ効果的な使い方を覚えてください!

そもそもコサージュにはどんな意味がある?

そもそもコサージュにはどんな意味がある?

コサージュとは、女性がドレスや洋服の襟元や胸、肩などに付ける花飾りのことです。

フランス語で婦人服の身頃・胴部や胴衣のことを指す「corsage(コルサージュ)」が語源になっており、かつて“bouquet de corsage(ブーケ ドゥ コルサージュ=胴衣の花束)”と表現していたものが、19世紀後半頃から装飾のために身頃に付けられる花を単にcorsageと呼ぶようになったとされています。

また、昔のフランスにおいてのコサージュは、祝い事の場で貴婦人が付けるものだったようです。こういった由来を知ると、コサージュが入学式・卒業式や結婚式といった、主に祝福を表すフォーマルなシーンで装われることも頷けるでしょう。

ちなみに、説明してきた通り、コサージュとは一般的に女性が付けるもの。結婚式で新郎の男性が胸元に飾る花飾りはコサージュではなく「ブートニア」と呼ばれ、コサージュとはまた違った意味合いがあります。

コサージュとブローチの違い

コサージュに近い存在として、「ブローチ」を思い浮かべる方もいるはず。ブローチとは、洋服の胸・襟などに付ける留め針式の装身具のことです。もともとは衣服を固定するための実用的な留め具であったものに、装飾が施されるようになったと言われます。

コサージュは比較的フォーマルな場面で使われる場合が多いのに対して、ブローチは日常的なアクセサリーとしてもよく使われます。また、女性だけでなく男性が付けるものも同じくブローチと呼ばれます。

意味合いは異なりますが、形式としては生花や造花で作られたブローチがコサージュという見方もできるでしょう。

効果的なコサージュの付け方・位置

効果的なコサージュの付け方・位置

フォーマルな場ではほとんどの人がシンプルなスーツやドレスを着ており、そのなかで身につけるコサージュはぐっと目を引く存在です。付け方によって大きく印象が異なるので、ここでコサージュの付け方を確認しておきましょう。

基本的に厳格なルールはありませんが、コツを押さえておけばコサージュがよく映えるはずです。ただし、効果的な付け方はコサージュの形や服装にもよるため、最も綺麗に見える付け方をご自身でも考えてみてください。

*高さは鎖骨のあたり

コサージュを付ける高さは非常に重要。胸より上の鎖骨に近い高さに付けるのがおすすめです。

コサージュは自然と視線を集めるため、高めの位置にコサージュがあると相手の視線が上がってすっきりとしたスタイルに見えたり、顔の近くで明るく華やかな印象を持たせたりする効果があります。

細かい位置は服装にもよりますが、襟のある服なら襟部分、襟のない服なら首元の鎖骨周辺を目安にするとよいでしょう。

*左側に付けるのが基本

高さとともに、左右どちらにコサージュを付けるべきか悩む方が多いようですが、自分から見て左側に付けるのが一般的となっています。

多くの人の視線は右側(自分からは左側)に向けられやすく、より目に入りやすい場所にコサージュを付けたほうが印象に残ると考えられていることが、左側にコサージュを付ける理由のひとつです。

また、右利きであれば左側のほうが付けやすいということも関係しているかもしれません。名札やバッジなどのアイテムも左側に付けるのが一般的ですので、コサージュも同じと覚えておけばよさそうです。

とは言え、コサージュは右側に付けても問題はありませんので、好みやコサージュに応じて考えるとよいでしょう。左側に付けるのとはまた違った印象になります。

使用シーン別・コサージュの選び方

使用シーン別・コサージュの選び方

コサージュには造花のもの・生花のものがあり、それぞれ色も形もさまざまです。コサージュは装いの雰囲気に関係するため、使用シーンによって選び方に気を遣うことが求められます。

フォーマルな場で付けるということもあり、失礼には及ばなくとも1人だけ浮いてしまうということのないように、TPOに応じた選び方ができるようになっておきたいところ。使用シーン別に、一般的なコサージュの選び方を確認しておきましょう。

■入学式・入園式

入学式・入園式はフォーマルでありながら、とても華やかしいイベントでもあります。服装に関しては、パステルカラーのものを選ぶという場合も多いはずです。

入学式・入園式ではコサージュのほうも春らしく、明るくて優しい色、淡い色を選ぶのがおすすめ。服の色を問わない薄いピンク色が最もポピュラーですが、白、黄色、ベージュなどの暖色系のほか、水色、紫などもよいでしょう。

濃い色のコサージュを付ける場合は、小さめのものを選ぶと、パステルカラーの服装を引き締める品の良いワンポイントになります。

■卒業式・卒園式

卒業式・卒園式は、入学式などと比べると厳粛な雰囲気となります。服装も暗めで、よりフォーマルらしいスーツなどを着ることも多いでしょう。

そういった装いの場合、コサージュの果たす役割はより大きくなるもの。入学式などと同じく春に行われるため、季節感も意識しつつ目立ちすぎない淡いベージュやアイボリー、シルバーグレー、薄いピンクなどの色を選ぶとよさそうです。

生花はもちろん、オーガンジーやシフォンの一輪のものや、シルク生地、プリザーブドフラワーなども上品かつ高級感が出ておすすめです。ただし、メインは子どもたちですので、あまりに派手なもの・目立つものは控えたほうがよいでしょう。

■結婚式

結婚式は、当然ながら新郎新婦が一番の主役となる場です。人生においても重要なイベントとなりますので、結婚式に参列する際はよりマナーに注意したいところ。華やかでありながら、目立ちすぎないものを選びます。

服装にもよりますが、基本的にピンクや黄色、ベージュなど、淡く明るい色でのものがよさそうです。また、シルバーグレーやブルー系なども上品に見えます。一般的に黒色は暗い印象になってしまう可能性があるため避けましょう。

結婚式のコサージュで特に気をつけるべきことは、ドレスコードと同じく、花嫁のカラーである白色は控えること。また、髪に花を飾ったり、生花を装ったりするのも花嫁の特権であるため注意が必要です。

■普段のコーディネート

説明してきた通り、コサージュは主にフォーマルな祝い事の際に使われるものですが、日常的なおしゃれとして取り入れるのも十分にありです。

フォーマルな場では控えめなものが好まれ、何かと気を遣う必要があるのに対して、普段のコーディネートでは好きなものを選ぶことができます。色や形はもちろん、デニム生地やフェルト、ビーズ製、柄物など、カジュアルな素材のコサージュもあり、選ぶところから楽しめるはずです。

コサージュを上手に使っておしゃれに!

入学式や卒業式、結婚式などでは、場にふさわしいコサージュを選ぶことが重要ですが、せっかく付けるからには効果的に見せたいものです。ぜひこの記事を参考に、自分にとってベストなコサージュの付け方をマスターしましょう。

そして、コサージュは普段のコーディネートでも活躍するアイテムでもあります。何気ない日常の装いにも、コサージュを上手に使うことで効果的なアクセントとなりますので、ぜひお試しください。

そんなコサージュは、自分オリジナルのものを作ることもできます。興味のある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

「カーネーションのコサージュ」のレシピはこちら

このページをシェアする