短期集中連載
戸田覚が使ってみてわかった!

ビジネス複合機「ジャスティオ」が小規模オフィスにウケている秘密

SOHOをはじめとする小規模オフィスで、ブラザーのビジネス複合機がウケているという。

店頭販売のデータを見ても、好調な販売が見て取れる。全3回の連載で人気の理由を探っていくことにしよう。

第1回 手頃・コンパクトな両面対応複合機 ジャスティオ MFC-8380DN

 連載の第1回目で取り上げるのは、両面印刷対応のコンパクトな複合機「MFC-8380DN」だ。プリンター、コピー、ファクス、スキャナーと、この1台で何役も兼ね、さらにコンパクトなら言うことなしだ。とはいえ、4万円台という手頃な価格だけに、実力が心配なところだ。

「MFC-8380DN」の辛口の視点で見ても納得できたポイント
  • 設置場所とコストが節約できる
  • 両面印刷で荷物もゴミも減る
  • SOHOには十分な性能だ
6 in 1
  • プリンター
  • コピー
  • カラースキャナー
  • ファクス
  • PCファクス送受信
  • ネットワーク標準
スペック
印刷速度:モノクロ30枚/分、ランニングコスト:モノクロ2円/枚、記録紙:最大A4/最大550枚セット、耐久性:20万枚/5年、インタフェース:有線LAN/USB、OS:Windows/Mac

1. 設置場所とコストが節約できる

製品写真 幅:39センチ,奥行き:44.3センチ,高さ:44.2センチ

 複合機は、コピーやスキャン時の用紙セットなど、プリンター単体機に比べて直接操作する機会が多いだけに、なるべく近場で、使いやすい高さにセットしたいところ。その点MFC-8380DNは、幅39センチ、奥行き44.3センチと非常にコンパクトだ。このサイズなら、一般的なオフィスのデスクに余裕で置ける。しかも有線LAN機能が標準で搭載されているため、スタッフ全員が使いやすい場所に配置できる。

 事務所にコピー機、スキャナー、ファクスなどをばらばらに置いているなら、6役を1台にまとめる効果は大きい。スタッフが10名の僕の事務所のような小さな会社で、大がかりな複合機をリースしてメンテナンス契約を結んだ場合、月々のコスト負担は悩ましい限り。計算してみると、トナー入れ替えさえ自分でやれば、買ってしまった方がトータルのコストは絶対に安上がりな場合も多いようだ。

 レーザー複合機の場合、運用コストはトナー代のほかにドラム代も必要になる。ブラザーの低価格複合機では、トナーとドラムが別々に交換できるようになっている。これも人気のポイントだという。トナーと比べてドラムは寿命が長く、約2万5000枚印刷できるので、当面はトナーだけを交換すればよい。長く使う際には出費が抑えられるわけだ。

2. 両面印刷で荷物もゴミも減る

両面印刷した資料を見ている写真

 いま使っているプリンターが片面印刷のレーザータイプなら、そろそろ買い換えを検討した方がいいだろう。用紙にかかるコストが減らせるのはもちろんのこと、最近は、エコの観点から各種の資料を両面で渡すのが一般的になってきているのだ。もちろん、分厚い書類も半分の枚数になるので、外出で持ち歩く荷物が減らせて嬉しい限りだ。

 実は、バリバリ使う複合機こそ両面対応だと意味がある。両面コピーができるのは当然として、両面スキャンや両面ファクスも可能。つまり、両面印刷のパンフレットなどをファクス送信する際にも、一度の操作で送れるわけだ。また、これは今回初めて知ったのだが、MFC-8380DNは、受信したファクシミリの両面プリントもできる。両面プリントで出力する用紙が減れば、ゴミも減る。これは素晴らしい。SOHOの会社を経営する方はよくご存じだろうが、SOHOといってもゴミは事業ゴミとなるため、紙を捨てるのにもコストがかかる。ゴミはなるべく減らしたいのだ。

3. SOHOには十分な性能だ

 頻繁にプリンターを購入している人以外、印刷やスキャン機能の「毎分○枚」といったスペックを見ても、それがどのくらい速いのか性能は想像しづらいだろう。MFC-8380DNも、プリントが「最高30枚/分(片面)、最高13ページ/分(両面)」、コピーが「最高30枚/分(片面)、最高13ページ/分(両面)」といったスペックがカタログにある。

 では、様々な機能を実際に試用してどうだったかというと、結果として性能はSOHO向けとしては十分だった。プリンターとしては言うまでもないが、一般的なコピー機としても、スピード、画質ともに満足できるレベルだ。ADF(自動用紙送り装置)が付いているので、複数枚の書類を一気にコピーでき、自動での両面コピーにも対応する。

両面でスキャンしている写真

 ちょっと気になったのが、対応サイズが最大A4である点だ。僕の事務所でもA3対応の古い複合機を利用している。とはいえ、冷静に実際の用途を見ると、プリントはほとんどがA4サイズだ。ファクスの受信はB4用紙を使うケースが多いものの、A4に縮小しても内容は把握できるので、最大A4でも大きな問題はなさそうだ。

 さらに言えば、最近はPDFファイルをメールに添付して送ることが多く、ファクスを使うこともほとんどない。仕事的にファクスがないのは困るけれど、実際にはあまり使わない。それであえばA4対応の複合機でも十分だろう。MFC-8380DNが持つせっかくのコンパクトさが、A3対応で用紙カセットが2段になることで失われてしまうのも残念だ。

 SOHO環境なら、6つの機能はどれも必要以上のクォリテイで、これで4万円台なら人気になるのもうなずける。両面印刷ができない古いレーザープリンターに不満を抱いている人や少人数のオフィスでリース契約を考えている人は、MFC-8380DNと必ず比較した方がいいだろう。

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  • ※日経BP社の許可により「nikkei BPnet Special(2010年2月22日~3月14日実施)」から抜粋したものです。 禁無断転載(c)日経BP社

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