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活用講座 【ゼロから始めるDTP講座・第7回】伝えたいことを最大限に伝える、キャッチコピーの作り方

【ゼロから始めるDTP講座・第7回】伝えたいことを最大限に伝える、キャッチコピーの作り方

DTP講座も、第7回となりました。今回は、「伝えたいことを最大限に伝える、キャッチコピーの作り方」です。

チラシやポスターを作る際に入れるのは、画像や文字の羅列だけではありません。チラシに一番大きく載せる「キャッチコピー」。これこそ、チラシを見た人に、伝えたいことを最も訴えかける手段の一つでもあります。

そんな重要な「キャッチコピー」の付け方を、元コピーライター、現サムライト株式会社のCCO(チーフ・コンテンツ・オフィサー)である後藤亮輔さんに監修して頂きました。伝えたい人に伝えるためのキャッチコピーの作り方、始まります。

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ついつい見てしまうチラシには秘密があった。価値を伝えるキャッチコピーの役割

ついつい見てしまうチラシには秘密があった。価値を伝えるキャッチコピーの役割

あなたは、どんなチラシだったら見たくなりますか? 興味のある分野の内容だった。張り紙がオシャレでついつい見てしまった。何故だか分からないけれど、惹きつけられた。

理由は様々かと思いますが、「自分にとって価値がありそうだ」と思うから、じっくり見るのではないでしょうか。そんなチラシを作るためには、以下のような情報が詰まっている必要があります。

1.ターゲットの課題を解決する
2.ターゲットの欲望を満たす
3.ターゲットのココロを暖かくする
4.ターゲットの現状を見つめ直させる

これらは、キャッチコピーだけでなく、チラシ自体の作り方にも関わってくることです。今一度、作ったチラシを見直してみると良いかもしれませんね。

どんな人に読んでほしい?ペルソナの策定から始めよう

どんな人に読んでほしい?ペルソナの策定から始めよう

まずは、具体的にどんな人に読んでほしいか、架空の人物を考えながら、ターゲットの詳しい策定をしましょう。これを「ペルソナ」の策定と言います。

・その人の性別、年齢
・職業や役職
・趣味、嗜好
・悩み(ものすごく具体的に、かつ詳細に)
・どんなとき、幸せを感じるのか?

最低限、以上の内容を含んだペルソナの策定をしましょう。

同じ内容でも、20代の女性に向けて作るのと、40代の男性に向けて作るのでは、文章や画像の選び方などが大きく変わってきます。ターゲットを詳しく定めることで、より見る人に刺さりやすいチラシ作りができるのです。

また、チラシに情報を載せる際に、「どんな情報を提供すれば、ターゲットが幸せになるか」を考えることが大切です。

キャッチコピーってどうして大切なの?

キャッチコピーってどうして大切なの?

さて、本題のキャッチコピーの作り方へと移りたいと思います。

キャッチコピーは、あなたがチラシで何かを宣伝したい時、ライバルと差をつけることができる大きな武器になります。妥協せずに、じっくり考えることが重要です。

キャッチコピーは、チラシの中で真っ先に目に入ってくる言葉でもあります。だからこそ、短い文字数で、強い言葉やファクトを伝える必要があるのです。一番「引きが強い」と思う言葉を、惜しみなく使いましょう。

キャッチコピーを作るためのチェックリスト

キャッチコピーを作るためのチェックリスト

1.どこかで見覚えがある、月並みな言葉

<悪い例>
・~とは?
・~なあなたに
・日本トップクラスの◯◯

どれも、どこかで目にしたことがあるような表現です。これらが、「使い古された」言葉たち。内容を分かりやすく伝える便利な表現ではありますが、目新しさがありません。目新しさがないと、人は目を止めません。これは、言葉だけでなく、商品などについても同じではないでしょうか?

2.これって誰に見てほしいの? ターゲットが分かりにくいコピー

<悪い例>
【U-25】プロ営業マンが教える、新人社員の心を鷲掴みにする方法
「25歳以下の人向けなのか?」「新人社員向けなのか?」「上司向けなのか?」
情報が入り乱れていて、誰に向けられたキャッチコピーなのか一目で理解することが難しい文章です。

3.無理なギャップを狙った表現方法は避ける

<悪い例>
若手ビジネスパーソンが教える、仕事の遅延を起こさないスケジュール管理術
ギャップを狙うことが、裏目に出てしまう場合もあります。「スケジュール管理術」を「若手ビジネスパーソンが教える」ということに抵抗がある方も多いのではないでしょうか。

4.ひらがなと漢字のバランスを、白黒の◯でチェックしてみよう

<方法の例>
機能的な国家創出を~
●●●◯●●●●◯~
漢字を●、ひらがなを◯に変換して見てみましょう。漢字が多すぎても読みづらく、ひらがなが多すぎてもマヌケな印象を与えてしまいます。ほどよいバランスを考えながら、キャッチコピーを決定しましょう。

5.印象的な数字があれば組み込む

<良い例>
・ターゲットは5,000万人、さぁどう料理する?
・前回1,200人が応募した講座、再び!
「5,000万」「1,200」などという数字は、インパクトを与えるだけでなく、データの信用性を表すことができます。他にも、「◯年の歴史を持つ」「◯回目の正直」など、回数や年数を示してあげるとよいでしょう。

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ターゲットの心に突き刺さる言葉を選んで、的確に「伝える」コピーを作ろう

イベント開催、サークルや団体の宣伝、お店の紹介。あらゆる場面で役に立つ、キャッチコピーの作り方を教えて頂きました。一番伝えたいことと、伝えたいターゲットを結ぶ言葉を上手く選んで、キャッチコピーを付けることが大切です。一番初めにご紹介した、

1.ターゲットの課題を解決する
2.ターゲットの欲望を満たす
3.ターゲットのココロを暖かくする
4.ターゲットの現状を見つめ直させる

この4つの項目に当てはまるような、素敵なキャッチコピーで宣伝効果を高めていきましょう!

次回のDTP講座では、チラシやポスターに使える、物撮りと画像の加工方法について勉強していきます。引き続き、ご覧ください。

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