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くらし

【無料ダウンロード】厳しい冬の時候の挨拶を、3人のイラストレーターが表現してみた

【無料ダウンロード】厳しい冬の時候の挨拶を、3人のイラストレーターが表現してみた

手紙を書く際に使う「時候の挨拶」。「歳末の候」「梅鴬の候」など、目にしたことはあるけれど、どの場面で使えばいいのかわからない、という方は多いのではないでしょうか。

「時候の挨拶」は季節の移り変わりを感じるもの。その使い方や意味を知ることで、手紙を書くことがもっと楽しくなります。

これまで春編、夏編、秋編と、それぞれの季節の「時候の挨拶」をご紹介しました。最終回は【冬編】。冬の「○○の候」をテーマに、イラストレーターに自由にイラストを描いてもらいました。お気に入りの季語を見つけてみてください。

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何かと忙しい時期にこそ嬉しい気配り、12月の季語

初氷の候(はつごおりのこう)

「はつごおりのこう」と読みます。初氷の候は冬が到来して初めて水が氷った時節のこと。まさに12月頃ですね。

池の水面が凍っていたり、雨上がりの道にある水たまりが凍っているなど、ふとしたことから冬の始まりに気づく……そんな様子が季語になっています。

(書き出しの例:拝啓 初氷の候、寒さも日毎に増します今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。)

「初氷の候」をイラストにしてみると・・・

「初氷の候」をイラストにしてみると・・・

白くまとニット帽を被った女の子が、白銀の世界で堂々ときらめく「氷の結晶」を見つめる風景です。結晶自体から発せられる光と、白くま、女の子の嬉しそうな笑顔によって、冬が到来したことに気づく喜びを表現しています。

歳末の候(さいまつのこう)

12月によく使われる時候の挨拶には「師走の候(しわすのこう)」もありますが、こちらは12月初めから中旬にかけて使われる時候の挨拶です。

歳末とは「年の暮れ」「年末」「歳晩」の意味。「歳末の候」は、一般的には年の暮れが迫った12月下旬頃に使われる時候の挨拶であると覚えておいてください。
(書き出しの例:拝啓 歳末の候、年末ご多用の折、お変わりございませんか。)

「歳末の候」をイラストにしてみると・・・

「歳末の候」をイラストにしてみると・・・

まるで舞台のような流氷に腰をかける白くまと女の子が、夜空に燦然と輝く星と優雅なオーロラを眺めている風景です。さまざまな形の星がはっきりと見える様子は、空気がしんと冷え、冬が本格的に始まったことを表現しています。

イラストレーターのプロフィール

はっとりななみ
1984・7・15生まれ、O型、愛媛県出身、東京都在住。音楽大学を卒業後、東京デザイン専門学校グラフィックデザイン科卒業。メーカーのデザイン課勤務を経て、現在はフリーのイラストレーターとして活動中。主に子供や動物の柔らかいイラストを得意としている。デジタルだがアナログ風の温かいタッチの作風。

身を切るような寒さを凌ぐ、1月の季語

厳冬の候(げんとうのこう)

「1年で最も寒い季節を迎え」「冬の寒さが一段と厳しい今日この頃」という意味になります。「厳冬の候」を使用する具体的な時期は、主に1月いっぱい。

ただし、二十四節気のひとつで1月5日頃の「小寒」の日に、1年で最も寒い時期とされる「寒」を迎え、この日を 「寒の入り」と表現することも多く、2月4日頃の「立春」の日に「寒の明け」を迎えます。つまり、1月5日頃~2月3日頃の節分までに使用するのが最も相応しい時候の挨拶です。

また、松飾りを飾っておく「松の内」の1月7日までは、新年を称える意味で「新春の候」のほうがおすすめです。
(書き出しの例:拝啓 厳冬の候、皆様ご機嫌うるわしくお過ごしのことと存じます。)

「厳冬の候」をイラストにしてみると・・・

「厳冬の候」をイラストにしてみると・・・

吹雪が白い渦を巻く中、ウサギとキツネがひとつの傘に入り、何やら会話をしている風景です。ウサギの吐く白い息が冬の厳しい寒さを物語っています。

頌春の候(しょうしゅんのこう)

頌春は、「しょうしゅん」と読みます。新春を褒め称えることを表現し、年賀状にも使われることの多い言葉です。

ただし頌春は基本的に目下の人に対する挨拶で、目上の人には使わないほうが無難です。「頌春の候」をつかってグリーティングカードを書く場合も同様に、目上の人には使わないようにしましょう。

お正月を過ぎても「手紙」というかたちで思いを伝えることもコミュニケーションを深めるためには有効です。喪中など、年賀状を出せなかった方には寒中見舞いが一般的ですが、便箋にしたためるのも一年の始まりにふさわしいのではないでしょうか。
(書き出しの例:拝啓 頌春の候、お正月気分は抜けましたか。)

「頌春の候」をイラストにしてみると・・・

「頌春の候」をイラストにしてみると・・・

白や淡いピンクのちりこぼれた梅の花の中で、ウサギが新春を感じ、季節を愛でています。同系色のドット柄の着物が、お祝いの雰囲気と年が明けた様子を表現しています。

イラストレーターのプロフィール

tono
イラストはすべてデジタルで作成。
2016.12.「ILLUSTRATION 2017」(翔泳社)
2016.11. 初音ミク「瓦解の色」(Kei)イメージイラスト
2016.09. 初音ミク「drop」(Kei)イメージイラスト等

より深まる寒さから春に向かう、2月

梅鴬の候(ばいおうのこう)

梅鴬(ばいおう)の候は、「梅の花が咲き、鴬(うぐいす)が鳴く季節を迎え」という意味の冬の候。本格的な春に近づいている様子を表しています。

使用する具体的な時期は、主に2月。 「梅」「鴬」から「春」を連想させるため、2月4日頃の 「立春」以降に使用するのが相応しいかと思われます。2月といえば、まだまだ雪が積もる地域もありますが、北国以外では、春の足音がそろそろ聞こえて来そうな頃です。
(書き出しの例:拝啓 梅鴬の候、春の足音が聞こえてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。)

「梅鴬の候」をイラストにしてみると・・・

「梅鴬の候」をイラストにしてみると・・・

満開の梅の木の枝にとまった2羽の鶯が、お互い見つめ合ってお話をしているような風景です。背景の市松模様など、馴染みのある和柄で春の足音が聞こえてくる様子を表現しています。

立春の候(りっしゅんのこう)

立春は暦の上で春に入る日を意味しますが、同時に寒さの ピークとされています。この日を境に徐々に寒さが緩み始めるため、「寒の明け」とも呼ばれます。

「立春の候」全体としては「今年もいよいよ春分を迎え……」「ようやく寒の明けとなり……」といった意味で使います。「立夏の候」「立秋の候」「立冬の候」なども、季節に合わせて使用されます。「立春の候」を使用する具体的な時期には、明確な決まりがあります。二十四節気のひとつひとつが「次の節気の前日まで」という期間としての意味を持っているからです。
(書き出しの例:拝啓 立春の候、ご家族様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。)

「立春の候」をイラストにしてみると・・・

「立春の候」をイラストにしてみると・・・

春に入り、黄色や淡い紅色など色とりどりの花が咲き始め、その甘い香りに引き寄せられて2羽の小鳥やってきました。春らしい草木や生き生きとした小鳥の表情により、だんだんと暖かく、春になりつつある様子を表現しています。

イラストレーターのプロフィール

moco
神奈川県在住。2017年からフリーランスのイラストレーターとして、キャラクターデザインやゲームのアイテムデザインの仕事を中心に活動している。見た人が幸せな気持ちになったり、ほっと癒やされるようなかわいらしいイラストが特徴。

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時候の挨拶のイラストをダウンロードして手紙を書いてみよう

冬の時候の挨拶、いかがでしたか?これらのイラストは、ブラザープリントテラスでダウンロードすることができます。冬はクリスマスカードや年賀状の季節でもありますが、大切な人にはグリーティングカードで感謝の気持ちなどを伝えてみましょう。

これで春夏秋冬すべてのイラストが出揃いましたね。お気に入りのイラスト、時候の挨拶は見つかりましたか。大切な方々にはぜひグリーティングカードを送ってみてください。

冬の時候のグリーティングカードダウンロードはこちら

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