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2008年ニュースリリース

2008年4月11日
ブラザー工業株式会社

<技術資料>
メガネ型網膜走査ディスプレイを開発


ブラザー工業株式会社(社長; 小池利和)は2005年に開催された愛・地球博に網膜走査ディスプレイ (以下RID※1)のアトラクションを展示するなど、RIDの技術開発をすすめておりますが、 このたび、大幅な小型化を実現したメガネ型RIDの試作機の開発に成功いたしました。
※1 RID= Retinal Imaging Display

装着イメージ

RIDとは目に入れても安全な明るさの光を網膜に当て、その光を高速で動かすことによる残像効果を利用した映像投影技術です。 網膜に投影された映像は「視覚」として認識され、あたかも目の前に映像が存在しているかのように感じます。

<当社RIDの特長>
①透過型ディスプレイのため、実際の視野と重ねてRIDの画像を見ることができます
②他人に画像を見られることなく、機密情報などを安全に見ることができます
③メガネ型のコンパクトサイズでありながら、大画面を見ることができます

<RID概略図>
RID概略図

<技術詳細>

1. 1000分の1以下(体積比・重量比)と、大幅な小型・軽量化を実現

RIDは光源モジュール、光走査モジュール、接眼モジュールの3つのモジュールで構成されます。 今回の試作機では光MEMS※2スキャナによる光走査モジュール技術の開発、接眼モジュールの小型化を行うことにより、 従来試作機と比較し、1000分の1以下(体積比・重量比)にまで小型・軽量化を実現いたしました。
※2 MEMS:Micro Electro Mechanical System

<RID構成図>
RID構成図

2.小型光走査モジュールおよび接眼モジュールを開発

当社は1987年にレーザープリンタの発売を開始し、レーザープリンティング技術の開発を進める中で、 様々な光学システム技術の蓄積をおこなってまいりました。今回、光走査モジュールと接眼モジュールの小型化を図るにあたり、 高速と低速の2つの光MEMSを組み合わせた光走査モジュール技術、および非球面レンズを含む小型接眼モジュールの開発を行うことにより、 大幅な小型化を実現いたしました。
当社は今後、光源モジュールの小型化を図り、ウェアラブルなRIDの開発をすすめてまいります。

3.世界最高速レベルの自社開発光MEMSを搭載

当社はインクジェット方式のプリンティング技術を通し、圧電方式(ピエゾ方式)のMEMS技術及び独自の薄膜アクチュエーターの 開発を行ってまいりましたが、このたびこれらの技術を応用することにより、世界最高速レベルの周波数を実現した光MEMS (高速ミラーデバイス)の自社開発に成功いたしました。これにより、鮮明な画像の再現を実現しております。


■RID本体仕様概略(メガネ装着部・ハーネス除く)RID本体
解像度
フレームレート
画角
サイズ
重量
:SVGA(800×600)
:約60Hz
:約20°×15°
:約20cc
:約25g
■光MEMSの仕様概略拡大写真
拡大写真
駆動方式
ミラー径
光学振角
周波数
サイズ
:圧電方式(ピエゾ方式)共振駆動
:約φ1 mm
:約20°
:約30KHz
:約 12mm(L)×8mm(W)×2mm(T)


■RID装着時の視覚イメージ
装着時の視覚イメージ

■RID使用シーンイメージ
使用シーンイメージ1 ハンズフリーで回路図を確認しながら
サーバーメンテナンス
機密情報を覗かれる心配不要
携帯機器の小さな画面を拡大表示
使用シーンイメージ2



<お客様 お問い合わせ先>
ブラザー工業株式会社
NID開発部
加藤(広)・小林(浩)
TEL : 052-824-2536
FAX : 052-824-2600
E-mail : RID@brother.co.jp
<報道関係 お問い合わせ先>
ブラザー工業株式会社
広報・総務部
広報IRグループ
田丸
TEL : 052-824-2072
FAX : 052-811-6826

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