むかしむかし、大きな森の近くに、きこりの家族が住んでいました。 とっても貧しくて、明日食べるパンもありません。 そこで、いじわるなまま母は、お父さんにこっそり頼みました。 「子どもたちがいると、あたしたちの食べ物がなくなってしまう。あんた、子どもたちを森へ捨ててきておくれ」 「しかし、そんなかわいそうなこと・・・」 「じゃあ、みんなで飢え死にするかい? あたしはイヤだよ。・・・さあ、はやく子どもたちを捨てておくれ」 |
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お父さんはしかたなく、子どもたちを森へおきざりにしてきました。 お兄さんのヘンゼルと妹のグレーテルは、しっかり手をつないで、帰り道を探しました。 森のはずれに小さな家がありました。 |
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「わあ、この家、ぜんぶお菓子でできているよ」 屋根はチョコレート、窓はさとう菓子、壁はビスケットでできています。 2人は大喜びです。 |
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夢中でムシャムシャ食べていると、家の中からおばあさんが出てきて言いました。 「さあ、中でゆっくりおやすみ」 「わあ、フカフカのベッドだ」 疲れていた二人は、すぐに眠ってしまいました。 グレーテルがふと目を覚ますと、おばあさんがひとりごとを言っています。 「うまそうな子どもたちだこと。さて、煮て食べようか、焼いて食べようか。ヒッヒッヒッ・・・」 |
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グレーテルはビックリです。 このおばあさんは、子どもを食べる、悪い魔法使いだったのです。 グレーテルは後ろからそっと近づいて、かまどをのぞきこんでいる魔法使いの背中をドン!と突きとばしました。 「わあ、あちちち!」 魔法使いは、燃える火の中へ落ちてしまいました。 |
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ヘンゼルとグレーテルが急いで外へ逃げ出すと、大きな白い鳥が2人を家までのせていってくれました。 家に帰ると、お父さんが泣いて喜びました。 「ごめんよ。悪いお母さんは死んでしまった。もう、決しておまえたちを捨てたりしないよ」 それから三人は、仲良く暮らしました。 |
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