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環境コミュニケーション

生物多様性保全への取り組み

生物多様性の保全に関わるブラザーグループの取り組み方針

人類の生存基盤を健全に保つためには、地球温暖化対策だけでなく、生物多様性の保全と持続的利用が欠かせません。ブラザーグループでは1966年より緑化活動を開始、2005年より植樹活動などの生物多様性保全に取り組んでいます。
また2010年10月に愛知県名古屋市で開催された「生物多様性条約第10回締約国会議(以下、CBD-COP10)」で「名古屋議定書 」と「愛知ターゲット」が採択されたことを受け、2011年度、「ブラザーグループ環境方針 」の行動指針に「すべての事業活動領域において生態系への影響の削減に努め、生物多様性の保全に取り組む」ことを組み入れるとともに、2012年度より生物多様性の保全に関わるブラザーグループの取り組み⽅針を定め、事業活動全般における活動へと対象を広げています。

基本方針

ブラザーグループは持続的発展が可能な社会の構築に向け、事業活動での生物多様性への影響の削減に努めるとともに、環境社会貢献活動による生物多様性の保全を行う。

1. 経営の課題
生物多様性保全を企業存続のための重要課題のひとつと捉え、環境経営に組み込む。
2. 事業活動
原材料調達を含む事業活動全体における生物多様性への影響を把握し、その影響の継続的な削減に努める。
3. 研究開発活動
生物多様性の保全と持続可能な利用に関する情報や技術を集積し、技術開発を推進する。
4. 社会貢献活動
生物多様性保全のための活動を行政機関や地域住民、NGOなどステークホルダーと共同して行う。
5. 全員参加の活動
経営者の率先した行動と全社的な啓発施策により、すべての社員の生物多様性への理解と認識を高め、自主的な保全活動につなげる。
6. コミュニケーション
社内外に活動内容を積極的に開示することにより、生物多様性保全活動の啓蒙に貢献する。

「愛知ターゲット」にかかわるブラザーグループの対応

「愛知ターゲット」は、CBD-COP10で採択された「生物多様性を保全するための戦略計画2011-2020」の中核をなす世界目標です。2020年までに「生物多様性の損失を食い止めるために効果的かつ緊急な行動を実施する」ことがCBD-COP10で合意され、各国に求められる行動が「愛知ターゲット」として20の個別項目にまとめられました。この「愛知ターゲット」の個別目標20項目に対し、ブラザー工業株式会社が会員企業として参画している日本の電機・電子4団体*の生物多様性ワーキンググループにおいて、電機・電子業界の各社が取り組んでいる環境保全活動および生物多様性保全活動との関連性が高く、積極的に推進することでより大きな貢献が期待できる項目を8項目抽出し、それぞれの目標に対して会員企業が貢献していくための方向性をまとめ、2015年3月に「電機・電子業界における生物多様性の保全にかかわる行動指針」として公表しました。
ブラザーグループの取り組みについて、この指針にかかわる主な取り組み(2016年3月31日現在)を下表にまとめています。

「電機・電子業界における生物多様性の保全にかかわる行動指針」とブラザーグループの対応状況
愛知ターゲット 電機・電子業界における生物多様性の保全にかかわる行動指針 ブラザーグループの活動状況
目標1:
普及啓発
人々が生物多様性の価値と行動を認識する 生物多様性を保全することの重要性が広く認知されるように、従業員への生物多様性に関する教育を積極的に推進する。また、取組み状況の情報発信やステークホルダーとの連携を通して、社会の意識向上に貢献する。
  • グループ環境方針を受け、別途生物多様性の基本方針を定めて全従業員に周知。
  • 環境パートナーシップ・CLUBのGREEN ECHO活動に参加し、伝統野菜の栽培などを通じて緑に親しむことで、従業員の環境マインドを醸成。 季節の花を植えたプランター
    別ウィンドウで開きます 「GREEN ECHO活動」に賛同 ~植物の栽培を通じた環境マインドの醸成~ 
  • エコポイント活動やクリック募金 活動を推進し、従業員やその家族による環境配慮行動、お客様の環境配慮行動を促すとともに生物多様性に関わる活動などへの参加を募り、環境意識の向上と拡大に寄与。
目標4:
持続可能な生産と消費
すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する 持続可能な生産及び消費の実現に向け、各ライフサイクルステージにおいて、自社の生産活動やサプライチェーンも含めて以下の活動を積極的に推進する。
  • 低炭素社会実行計画に則した取組みの推進
    • - 生産プロセスにおけるCO2排出抑制の継続的取組み
    • - 低炭素社会の実現に資する製品・サービスの供給
  • 環境自主行動計画(循環型社会 形成編)に則した取組みの推進
    • - 廃棄物最終処分量の削減
    • - 3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動
  • 直接的に生物多様性保全に資する取組みの推進
    • - 生物多様性に配慮した原材料調達など
  • 開発段階から製品の小型軽量化や回収・リサイクルに配慮した省資源化を推進。
  • 電子回路の省エネ性能向上や省エネ機能の実装などによりCO2排出量の削減を行い、温暖化防止を推進。
  • 事業所毎にISO 14001 を導入し、省エネや省資源、化学物質管理、廃棄物、節水、汚染防止など、全従業員による環境保全活動を展開し、生態系への影響を軽減。
  • 事業所における電力・燃料などエネルギー使用の効率化や温暖化係数の小さい物質への代替など、CO2排出量の削減、温暖化防止に努めて気候変動や生態系への影響を軽減。
目標5:
生息地の破壊の抑止
森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、劣化・分断が顕著に減少する 生息地の保護ならびにその劣化と分断を低減するために、生物多様性に配慮した事業所の緑地管理や社会貢献活動、周辺地域における生態系ネットワークの構築などを積極的に推進する。
目標8:
化学物質などによる汚染の抑制
化学物質・肥料・農薬の汚染を有害でない範囲まで抑える 生態系や生物多様性にとって有害な汚染を防止するため、グローバル視点で化学物質の適正管理に努め、生態系への悪影響を積極的に抑制する。
  • 製品原材料の調達段階において、環境に影響を及ぼす化学物質の回避やFSC 認証紙の採用など、積極的なグリーン調達を推進し、生物多様性に配慮した原材料を調達。
  • 製造拠点の活動において、重油ボイラーの廃止や触媒燃焼装置による汚染物質の分解、高度な排水処理装置の導入など、環境負荷の低減を行い、大気や水質、土壌などの汚染による生態系への影響を軽減。
目標9:
外来種
侵略的な外来種を制御し、または、根絶する 侵略的外来種による影響を防除するため、主に製品の輸送時や事業所の緑地管理、社会貢献活動などにおいて、侵略的外来種の駆除や侵入の防止、ならびに意識啓発を積極的に推進する。
  • 愛知県が自然環境保全地域に指定している岡崎市茅原沢において、外来種で成長力の旺盛な孟宗竹のタケノコ駆除を行い、自生するヒメシャラやオオズミなど、平地で珍しい広葉樹への日当たりを確保して保護。
    孟宗竹駆除活動の様子
    別ウィンドウで開きます 孟宗竹駆除活動の様子 
目標11:
保護地域の保全
少なくとも陸域の17%、海域の10%を保護地域などにより保全する 生物多様性にとって重要な保護地域の面積拡大のため、社有地や事業所における保護地域に資する生物多様性に配慮した緑地管理や、社外の保護地域における保全活動を積極的に推進する。
目標14:
生態系サービス
自然の恵みをもたらす生態系が回復・保全される 生態系サービスが持続可能な形で利用できるように、生態系の保全・回復活動を積極的に推進する。
目標19:
知識・技術の向上と普及
関連する知識・科学技術を改善する 生物多様性に関する知識、科学的基盤、及び技術の向上を目指し、情報通信技術を使ったモニタリング技術の開発と普及、生物多様性モニタリングによるデータ蓄積などを積極的に推進する。
  • *:   電機・電子4団体とは、一般社団法人日本電機工業会、一般社団法人電子情報技術産業協会、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会です。

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ブラザーグループの生物多様性保全活動事例

ブラザーグループでは、環境保全活動の一つとして生物多様性保全への支援を開始し、2016年3月31日現在では、ブラザーグループの39拠点で延べ100を超える森林や海洋の生態系を守る活動に取り組んでいます。

クリック募金

クリック募金

クリック募金を通して、皆さまにブラザーグループが各地域で展開している環境保全活動を支援していただく活動です。1クリックは、1日の有効回数で1ポイントとしてカウントしています。ブラザー工業は毎年、ポイント総数に応じた金額(1ポイントあたり1円)をブラザー工業が負担し、翌年度以降の環境保全活動費として役立てています。

ブラザー工業株式会社、ブラザー販売株式会社、ブラザー不動産株式会社【日本】

自生種の苗木を1本ずつ丁寧に植樹
自生種の苗木を1本ずつ丁寧に植樹
苗木の高さや太さ、健康状態などを調査
苗木の高さや太さ、健康状態などを調査
植樹活動の参加者
植樹活動の参加者

ブラザーグループでは2008年の創業100周年を機に、岐阜県・郡上市と生きた森林づくり協定を結び、「ブラザーの森 郡上*1」での植樹や間伐活動を支援しています。

植樹活動は、地元の方の協力のもとブラザー工業株式会社(以下、ブラザー工業)およびブラザー販売株式会社(以下、ブラザー販売)の従業員とその家族、ブラザー不動産株式会社(以下、ブラザー不動産)のお客様などが参加し、2008年度より毎年継続して春と秋に実施しています。2015年10月までの延べ参加人数は約1,500人です。

これまでの植樹本数は4,802本で、コナラやミズナラ、荒れ地でも育ちやすいヤマハンノキ、郡上市の花となっているタムシバなどの在来種を植樹しています。また春には冬の間に雪の重みで倒れた苗木の雪起こし、秋にはこれまでに苗を植えても育たなかった場所への補植も行っています。植樹した苗木の中には、数メートルを越える大きさに成長しているものがあり、一定の成果を上げています。

一方、苗が根付きにくいエリアのあることが、回を重ねるごとに明らかとなってきました。そのため、生物多様性に富んだ森林を復元するための方策をあらためて考えるため、2015年度より名古屋大学臨床環境学コンサルティングファームチームに協力していただき、植えた苗木の活着率や樹種ごとの生育状況、土壌の含水率と礫含有率、この森で見られた蝶や野鳥の種類などの調査を開始しました。ブラザー工業と名古屋大学、郡上関係者は、これらの調査結果を基に協議を行い、今後の方策を決めていきます。

「ブラザーの森 郡上~生態系回復プロジェクト~」を掲載している環境スペシャルサイト
「ブラザーの森 郡上~生態系回復プロジェクト~」を掲載している環境スペシャルサイト

なお、この活動は、ブラザー工業がグループ会社とともに社内で推進している「ブラザーエコポイント活動 」および、お客様も参加いただける  別ウィンドウで開きます 環境スペシャルサイト「brotherearth.com」クリック募金*2の貢献先となっており、2015年度の活動の様子は、 別ウィンドウで開きます 環境スペシャルサイト「brotherearth.com」ドキュメンタリーレポートにて、映像でご覧いただけます。

植樹した苗木の本数(2011~2015年10月)*3
2011 2012 2013 2014 2015
4 10 4 10 4 10 4 10 4 10
本数 350 350 350 350 250 250 250 250 250 250
  ブラザー販売 146 151 176 172 201 106 100 100 100 100
  ブラザー不動産 - 35 38 37 38 37 38 37 38 37

ブラザー販売では、プリンティング機器の使用済み消耗品の回収数に応じたブラザーエコポイントを積み立て、ブラザー不動産では、住宅建築戸数に応じたポイントを積み立て、各々のポイント総数に相当する数の苗木を植樹しています。

  • *1: 「ブラザーの森 郡上」は、岐阜県郡上市内の3カ所の地域を示す名称です。2008年2月、この3カ所の森林の復元を目指し、岐阜県・郡上市・ブラザー工業株式会社の3者で協定を結びました。この協定は、岐阜県が推進している「企業と協同による森林づくり」の一環です。私たちは協定締結後の10年間で、かつてスキー場だった場所(8ha)に自生種の苗木を植樹するとともに、2カ所の森林(合計20ha)で間伐を行い、健康な森林の育成を促進します。植樹本数は10年間で約6,000本(2013年度に見直しました)を予定しており、2015年10月末までの植樹総数は4,802本(ブラザー販売1,778本、ブラザー不動産365本を含む)です。
  • *2: クリック募金を通して、皆さまにブラザーグループが各地域で展開している環境保全活動を支援していただく活動です。1クリックは、1日の有効回数で1ポイントとしてカウントしています。ブラザー工業は毎年、ポイント総数に応じた金額(1ポイントあたり1円)をブラザー工業が負担し、翌年度以降の環境保全活動費として役立てています。
  • *3: 「2014年版ブラザーグループCSR報告(環境への取り組み) 」81ページに2008~2010年度の植樹本数を掲載しています。

ブラザー工業株式会社【日本】

ブラザー工業株式会社(以下、ブラザー工業)は、2010年に愛知県・地域関係者と協定を結び、愛知県が「自然環境保全地域 」に指定している岡崎市茅原沢(ちはらざわ)*で約14ヘクタールの保全活動を5年間実施しました。
活動の目的は、外来種で成長力の旺盛な孟宗竹の繁殖を抑制し、自生するヒメシャラやオオズミなど、平地では珍しい広葉樹への日当たりを確保することです。2010年9月から2015年5月にかけて、ブラザー工業の従業員とその家族、愛知県の職員、地元の方が、愛知教育大学で長年この地域の生物多様性保全に取り組まれてきた芹沢名誉教授の指導のもと、毎年、秋には孟宗竹を伐採、春にはタケノコを駆除しました。この結果、貴重な植物への日当たりが確保されたため、この活動を完了することを正式に決定しました。

孟宗竹伐採前の様子(2010年)
孟宗竹伐採前の様子(2010年)
孟宗竹の伐採を完了(2015年)
孟宗竹の伐採を完了(2015年)

芹沢名誉教授からは、「今回の保全活動は、緊急避難(成長力の旺盛な孟宗竹の繁殖を抑制する対策)としては、大きな成果を上げることができた。この活動がなかったら、この地は遠からず完全に竹林と化したであろう。企業の社会貢献活動としては、非常にうまくいった事例の一つだと思う」と評価をいただきました。

  • *:   国および都道府県が指定した「自然環境保全地域」は全国で500カ所以上ありますが、その保全活動を企業が社会貢献活動として実施した初めての事例です。