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地域社会とともに

欧州での社会貢献活動

通院する子どもたちの笑顔のために(イギリス)

BIUK従業員ボランティアが児童保健センターを改装

ペインティングが施され以前(上)と雰囲気が一変した児童保健センターの遊戯室(下)
ペインティングが施され以前(上)と雰囲気が一変した児童保健センターの遊戯室(下)
活動に参加したBIUKのボランティアチーム
活動に参加したBIUKのボランティアチーム

欧州の生産拠点であるブラザーインダストリーズ(U.K.)(以下、BIUK)の従業員は、地域社会の一員として積極的にボランティア活動を行っており、2010年にはレクサム市(北ウェールズ)マイロル病院の「児童保健センター」で施設改善プロジェクトを実施しました。

このセンターは、発育やコミュニケーション能力などに問題を抱える5歳未満の子どもたちが医療サービスを受ける重要な施設ですが、内装まで十分に配慮するほどのゆとりはありませんでした。地域社会の課題解決と企業の社会貢献活動を結びつけている慈善団体Business in the Communityと協働で、BIUKの従業員が設備改善に取り組むことになりました。

10名のボランティアチームは、休日を利用して、休憩所を新たに設置したり、子ども用トイレに塗装を施したり、おむつを替えるためのベビールームを改装するなど、利用者の視点に立った改装を進めました。
中でも独創的な試みとなったのが遊戯室の改装です。ボランティアの誰もが「雰囲気が味気ない」と感じていた壁に、丘や樹木、水中の生き物などをやわらかな色彩で描きました。

遊戯室が明るく楽しい雰囲気に一変したことで、子どもや家族、児童保健センターの人々に非常に喜んでもらえました。チームリーダーのDerek Bowyerはこの活動に対して次のように語っています。「今回の活動は、ボランティアに参加した従業員自身にも大きな収穫をもたらしました。子供たちに喜んでもらえやりがいを感じられたことはもちろんですが、各自のクリエーティブな部分が引き出され、型にとらわれない考え方をするようになったんです。BIUKのチーム育成、スタッフのモラル、やる気や自己啓発を促す素晴らしい機会となりました」。

試練に直面する子どもたちを支援するブラザーフランス

4つのNGO団体と連帯して国内外の活動を支援

「ブラザーフランス・エコベンション」でプレゼンテーションを行うNGO団体
「ブラザーフランス・エコベンション」でプレゼンテーションを行うNGO団体
がんや白血病と闘いながら目標の山に登頂を果たした子どもたち
がんや白血病と闘いながら目標の山に登頂を果たした子どもたち

ブラザーフランスでは、CSR経営を進める上で社会への貢献を重要なテーマと位置付け、特に恵まれない子どもたちの救済に取り組む4つのNGO団体の支援に力を注いでいます。
団体の具体的活動は以下のとおりです。
Les Enfants de l’Ovale:フランスおよびアフリカで差別を受けている子どもたちを対象に、ラグビーをすることを通じて、勇気・寛大さ・思いやりなどを学びさまざまな境遇に順応できるようにする教育プロジェクトを推進。
A Chacun son Everest:フランス人女性として初めてエベレストに登頂した医師のクリスティーヌ・ジャニンさんが創設した団体で、がんや白血病などの重い病気を抱える子どもたちがハイキングや登山を通じて病気を克服し、通常の生活に戻ることが出来るようサポート。これまでに約2,000人の子ども達が自分の目標とする山への登頂を達成。
Parrain par 1000:事情があって家族と離れて暮らさねばならず、それにより精神的なダメージを被っていたり、十分な教育を受けられない状況にあったりする子どもや若者たちを、後見人を立ててさまざまな危険や問題から守る活動を推進。
Cameleon:フランスと歴史的な関わりの深いフィリピンで、虐待や育児放棄などにより生活苦に陥っている子どもたちの教育支援や将来の自立に向けた支援活動を15年以上前から実施。

ブラザーフランスでは、これら4つのNGO団体の活動を継続的に支援し評価する組織として、社内に「連携プログラム従業員委員会」を設け、従業員にも積極的にこれらの活動を支援することを呼びかけています。その結果として、2009年度に引き続き2010年度も合わせて約6万ユーロ相当の資金や物資を寄付しています。
また、年に1度、従業員がCSR活動への理解を深め、社会や環境に関して責任ある行動を約束する場として、「ブラザーフランス・エコベンション」を開催していますが、その会議にはこれら4つのNGO団体も出席し、活動の意義や成果について報告が行われています。

このほかにも、ブラザーフランスでは、雇用におけるあらゆる差別の撤廃、長期雇用に向けたシニア世代の能力向上支援、障がい者雇用の促進などに力を注ぎ、2009年10月に国際的にも評価されている「優秀雇用者認定証」を取得しています。

ブラザーイベリアがフードバンク基金に車両を寄贈

社会支援活動委員会の記念すべき第一歩として

マドリードフードバンク基金に寄贈したライトバン
マドリードフードバンク基金に寄贈したライトバン

スペインの販売拠点ブラザーイベリアは、2010年3月、マドリードフードバンク基金に、食料を収集・配布するための車を寄贈しました。これは同社が2009年に設立した「社会支援活動委員会」が実施した最初の活動です。

ブラザーイベリア社長(後列右)と社会支援活動委員会のメンバー
ブラザーイベリア社長(後列右)と社会支援活動委員会のメンバー

ブラザーイベリアでは、社会貢献活動の一環として、スペイン国内で人道支援を行うNPOに対して金額に囚われず支援する方針を打ち出し、従業員から推薦する団体を募集しました。そして、3名の委員(従業員)で構成する社会支援活動委員会が、団体の活動内容を詳細に検討して支援する1件を選定しました。

選定基準は、一度だけの寄付に終わらせないこと、ユニークで魅力的な活動であること、そして何より従業員の共感を得られる感動的な活動であることです。こうして初年度の支援先に選んだのが、マドリードフードバンク基金への支援でした。

フードバンクは、約50年前にアメリカで始まり、品質に問題がないにもかかわらず包装不備などで商品価値を失った食料品を生活困窮者に配給する活動です。この活動はヨーロッパにも広がり、マドリードフードバンク基金では、さまざまな事情で満足に食事を十分に摂れない人々のために、600以上の慈善団体を通じて食料を無料提供しています。

ブラザーイベリアの社会支援活動委員会は、この活動に感銘し、マドリードフードバンク基金が寄付された食料を収集して受給施設へ配布するためのライトバンの寄贈を決定しました。ライトバンは長期にわたって使用され、車体にはブラザーイベリアが寄贈したことも記されるため、ブラザーの社会貢献活動を広くアピールできます。

社会支援活動委員会の一人は、「私たちにとってライトバンの寄贈は大きな決断でしたが、見返りを求めず来る日も来る日も食料を届け続ける寛大な人々の役に立てることに満足しています。これからも恵まれない弱者や子どもの側に立った人的支援が、素晴らしい成果をもたらすことを期待しています」と語っています。


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