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ブラザーグループのCSR

第三者意見

ブラザーグループの2015年度のCSRへの取り組みに対する第三者意見

当意見は、ブラザーグループのCSRへの取り組みに関する本ウェブサイトの記載内容、および同社の環境、購買、品質・顧客満足、人事、コーポレート・コミュニケーション、CSRの各担当者へのヒアリングに基づいて執筆しています。
同グループのCSRへの取り組みは、社内外への多言語での積極的な発信、グローバル経営を支える人的多様性の拡充など、広範な項目について、グローバルなマネジメント・サイクルを適切に進めていると言えます。

高く評価すべき点

IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 兼 ソシオ・マネジメント編集発行人 川北 秀人
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 兼 ソシオ・マネジメント編集発行人
川北 秀人
川北 秀人
  • 同社のCSRの基本原則となる「ブラザーグループ グローバル憲章 」(以下、グローバル憲章)の共有について、27言語に翻訳され、世界各地に約580人のグローバル憲章共有リーダーが任命されて活動していること、社長やトップマネジメント層がその実践をそれぞれ約束(コミットメント)し、中国7拠点が合同で「中国横串共有リーダー会」を開催していること、ベトナムでも企業理念や行動規範を日常に当てはめて考えられるよう「約束カード」を作成し全従業員が共有する機会を設け続けていること。特に中国の拠点では生産現場で働く員工の方々とも共有するために朝礼時間中に紹介できる紙芝居形式のツールが現地主導で開発されるなど、拠点・職場における共有が高い水準で進められていることは、世界的にベンチマークされるべき水準にあると高く評価します。今後も、「ブラザーグループ社会的責任に関する基本原則 」と合わせて、2020年代に向けてチャレンジが求められる課題を設けるとともに、共有リーダーを中心とした各地・部門の取り組みや工夫、特に人権や環境負荷削減について、地域や部門を超え、取引先も含めバリューチェーン全体で共有されることを、引き続き強く期待します。
  • 人的多様性の向上と活用 について、幹部・管理職人材対象の育成計画(拠点サクセッションプラン)に基づく研修などにより、主要拠点である中国において幹部管理職層の半数以上が現地人材で占められ、ベトナムやフィリピンにおいても研修が継続して実施されるなど取り組みが進んでいること。今後も、中長期的なグローバル人材ポートフォリオ戦略に基づき、育成と活用の基盤が拡充されることに期待します。また、障がい者雇用 についても、雇用率が2.11%に達していること。今後は、障がい者や日本で働く外国人などが、同じ属性の従業員と交流し相互に相談しあえる関係・環境づくりに、引き続き強く期待します。
  • サプライヤーへの働きかけ について、環境・人権・労働・安全衛生・公正取引・企業倫理・情報セキュリティー・社会貢献などに関して計80問で構成される「CSRレベル調査ツール」に基づくサプライヤー自身による自己評価を計428社から回収するとともに、優秀な事例には「CSR表彰」を行い、受賞企業を紹介するとともに、点数の低い取引先には是正も求めていること。今後は、近く発行予定のISO20400を視野に、二次取引先への働きかけや、安全、環境、人権に関する項目への取り組み状況の定量的かつ正確な把握と、業種・規模別など集計結果のフィードバックに基づく改善が促進されることを期待します。

取り組みの進捗を評価しつつ、さらなる努力を求めたい点

  • 環境負荷の削減について、国内外の生産・販売会社で温室効果ガスの排出総量削減 を積み重ねているとともに、国内では窓や塗装など、外気温による影響を抑え、従業員満足度の向上にも結び付く断熱を進めたことを評価しつつ、今後は、2030年以降も視野に入れた長期目標への取り組みを進めるとともに、施設管理部門を含む生産現場全体が連動したエネルギーのジャスト・イン・タイム化や、SCOPE3への対応としても、ユニバーサル・デザイン・フォントの使用推奨、トナーセーブや2in1印刷などを標準設定とした出荷など、使用段階での環境負荷削減 を促すことも引き続き強く期待します。
  • 品質管理と顧客満足の向上 について、お客様ご迷惑率という独自指標に基づいて状況を定量的に把握し、不具合への対応から予防までを体系的に進めていることを評価しつつ、今後は、不具合の要因分析にもとづき、顧客とのコミュニケーションを通じて、使用段階での最適化が促されることを期待します。
  • 働き続けやすい職場づくり について、介護セミナーをこれまでに計50回開催し、受講者が40歳以上の従業員の45%に達し、ケアプラン作成サポートツールの提供や地域包括ケアセンターを招くなどの取り組みを高く評価するとともに、今後は育児・介護・看護のための休暇・休職・短時間勤務制度の利用率(ブラザー工業で、継続を含み8.93%)をさらに高められるよう、現場の課題の把握と解消がさらに進むことに期待します。また、従業員の不安や困りごとに協力・対応する「なんでも相談」窓口については、労働組合の契約先による対応が拡充されていることを評価しつつ、家族に関する悩みごとに関する事例の積極的な紹介など、利用を促す取り組みが進むことを引き続き期待します。
  • 事業継続計画(BCP) について、人命の安全確保を第一とした事業継続の基本原則に「地域貢献」も明文で位置づけ、事業所に近い保育園の救援訓練も実施していることを評価するとともに、今後は、家族の安全確保への協力も推進されることを引き続き期待します。
  • 社会貢献活動 について、従業員の日常的な環境負荷削減への取り組みによる「ブラザーエコポイント活動」に、世界のブラザーグループ従業員数の半数を超える2万人以上が参加するとともに、各国の従業員が自発的に、地域のニーズに基づいて、同社の精神や事業を生かした取り組みを進めていること。今後は、世界共通の基本方針のもとで、社会への投資として戦略的に推進されることを引き続き期待します。

グローバル企業として、取り組みの進展が期待される点

  • 多様なステークホルダーとのコミュニケーション について、社長や役員などトップマネジメント層による従業員向けの発信が多数かつ多言語で行われていることを高く評価するとともに、今後は、NGOなど社外のステークホルダーとの対話の機会を、特に欧州において積極的に設け、次に取り組むべき社会的課題について学び、協働して取り組むきっかけに結び付けること、また、すぐれた取り組みを社内外に発信するための契機として、"At your side."の視点から評価する評価・表彰制度の創設を、引き続き強く期待します。
  • 生物多様性 水資源への配慮・対応 について、愛知ターゲットの進捗を確認する会議まであとわずか5年しかないことを踏まえて、今後は、印刷に不可欠な紙、ミシンによる縫製に不可欠な布の素材を供給する生態系のリスクへの理解・共有をさらに進め、別ウィンドウで開きます Brother Earth との連動も含めて、人材育成をはじめとする保全への取り組みを拡充することを引き続き期待します。
IIHOE
「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に1994年に設立されたNPO。主な活動は市民団体・社会事業家のマネジメント支援だが、大手企業のCSR支援も多く手がける。
別ウィンドウで開きます http://blog.canpan.info/iihoe/  (「IIHOE」の関連サイトへリンクします。)