コーポレート・ガバナンス
グループ本社であるブラザー工業は、「監査役制度」を採用しています。社外を含む監査役は、取締役会などの重要な会議に出席し、独立した視点で取締役の職務執行を監査しています。
2008年4月1日、プリンティング事業と新規事業の成長を加速させるため、従来のプリンティング・アンド・ソリューションズ カンパニーを本社部門と一体化させる組織変更を行いました。これに伴い、執行役員に業務執行の権限を委譲して、組織のより機動的な運営を図ることにしました。
グループの統治については、ブラザー工業の戦略会議でグループ会社の運営にかかわる重要事項を審議するとともに、主要グループ会社に役員を派遣して監査・監督を行っています。
ブラザー工業ガバナンス体制図(2008年6月現在)
ブラザー工業のガバナンス
監査役制度と執行役員制度
ブラザー工業では、ガバナンスの基本として監査役制度を採用し、取締役の職務執行を監査役が監査していく体制を整えています。 また社内組織上、執行役員制を設け、業務執行と監督を分離し、意思決定の迅速化とガバナンスの強化を図っています。 執行役員は取締役会にて選任され、社内カンパニーのプレジデントや部門長などとして業務執行の責任を負います。
取締役会
取締役会は取締役8名(うち社外取締役3名)で構成され、毎月の定例取締役会のほか、必要に応じ開催される臨時取締役会において、経営上の重要事項の決定と業務執行の監督を行っています。また、一部取締役は部門の業務範囲に関する戦略立案および指導を戦略会議を通じて行っています。
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監査役会
監査役会は監査役4名(うち社外監査役3名)で構成され、各監査役は、監査役会で定めた監査基準に従って、取締役会などの重要会議に出席し意見陳述を行うほか、監査役スタッフ(5名)を用いて業務および財産の状況を調査するなどして、取締役の職務執行を監査しています。
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戦略会議
戦略会議は戦略立案および業務執行の審議を行っています。
リスク管理体制
グループのリスク管理体制の整備を行うため、ブラザー工業内に独立した経営管理組織としてリスク管理委員会を設け、内部統制と危機管理体制の充実を図っています。
リスク管理委員会は、代表取締役社長を委員長に、ブラザーグループ全体の重要なリスクを識別、評価し、適切な対応指示に努めています。発生時の影響が最高レベルと評価されたものについては「危機対応段階」と見なし、優先的に対応します。
コンプライアンス委員会
代表取締役社長を委員長に、コンプライアンス教育の実施により法令や企業倫理順守の啓発を図るとともに、コンプライアンス相談通報窓口の設置・運営を通じて違反行為の予防・再発防止に取り組んでいます。
安全保障貿易委員会
代表取締役社長を最高責任者として取締役および各部門から任命された委員で構成し、輸出貿易管理に関する法規制に基づき、輸出取引や技術提供に対する日常的な管理業務を行っています。また法改正時の委員会開催や半期ごとの社内監査実施により、ブラザーグループ全体の管理水準の維持向上に努めています。
PL委員会
執行役員および関係部門長などを中心に構成し、安全な製品づくりと迅速かつ適切な製品事故対応に努めています。また必要に応じ委員会を開催し、製品安全対応の周知徹底を図っています。
情報管理委員会
管掌執行役員を委員長として、重大性が増大している情報漏えいリスク対応のため、会社に存在する情報および顧客情報の適切な管理方針を定め、展開しています。
安全衛生委員会
管掌執行役員、各部門または事業所の安全衛生・防災・環境管理責任者および労働組合代表などで構成し、従業員の安全や健康の確保、災害の予防や災害時の被害の最小化、環境保全を目的として、これらに関する年間計画の審議、各施策の策定・実施、啓発などの活動を行っています。
環境委員会
ブラザーグループ全体で取り組まなければならない環境課題に対する施策を審議・決定する会議体で、管掌執行役員が委員長を務めます。
内部統制
財務報告に関する内部統制の構築・推進
新会社法の施行(2006年5月)や内部統制報告書の提出義務化(2009年3月より)など、社会は企業の財務報告にいっそうの透明性・信頼性を求めています。ブラザーグループはこれを業務の効率化、リスク対応力の強化、グループ経営の推進、ひいては企業価値の向上を図る好機ととらえ、体制の整備を進めてきました。2005年10月に社長を最高責任者とするグループ横断プロジェクトを発足し、ブラザー工業の社内カンパニーや各部門、グループ会社による会議体を組織しています。
2007年度は、全社的な内部統制、決算財務報告プロセスや「製造、購買、在庫、販売」の基幹業務プロセスについて分析および文書化、整備を進めました。特に、プロセスの見える化、さまざまな規程や手続きなどの再整備、PDCAサイクルの視点を取り入れた手法による自主点検と改善、業務の標準化、プロセスの自動化などに取り組みました。
2008年度から新制度が開始されることに伴い、2007年度までに整備、構築した内部統制の運用を本格的に開始し、内部監査部門が独立的な観点からモニタリングします。この仕組みが経営の中に組み入れられ、さらに信頼性のある財務報告を行うことで、社会の期待に応えていきます。
内部統制のフレームワーク
リスクマネジメント
ブラザーグループでは、事業活動に伴う多様なリスクを把握し、適切に対処するため「ブラザーグループリスク管理規程」を定め、2007年4月にリスク管理委員会を設置。部門・地域・グループ会社ごとにリスク管理責任者を任命しています。責任者は経営に大きな影響を与える可能性のある重大リスクを選別し、影響度・発生頻度を5段階で評価。これを「リスクマップ」として可視化し、PDCAサイクルに基づく点検を行い、危機意識の醸成と対応強化を図っています。2007年度はリスク管理委員会を2回開催し、重要なリスクの棚卸しをしました。今後、災害時の事業継続計画(BCP*)などについても検討していきます。
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*Business Continuity Plan
大規模な災害や事故などで事業が継続できなくなるリスクを事前に分析・想定し、継続に必要な最低限の業務や復旧時間・対応などを定めた包括的な行動計画。
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